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【2023 菊花賞(G1)】徹底的に攻略データ篇

*過去10年のデータになります。

<2022年レース検証>

65年ぶりのクラシック連対馬不在の大混戦レース!? 制したのは、田辺裕信騎手の積極策が功を奏し早め先頭に立ったダービー3着馬アスクビクターモア!!

レースは、逃げ馬から離れた2番手に付けたアスクビクターモア(2人気)が、2周目3・4コーナー中間で先頭に立って後続を引き離し、ゴール前で迫ったボルドグフーシュ(7人気)をハナ差振り切って優勝。さらに1/2馬身差の3着にジャスティンパレス(4人気)が入り、中波乱決着!? 

ただ、翌年(23年)夏、熱中症により急死…ご冥福をお祈りします。

【菊花賞枠順確定】

<有力馬回避の流れでも上位人気の強さが目立つ!?>

[人 気]

1人気 [4-0-2-4]、2人気 [1-2-0-7]、3人気 [2-1-1-6]、
                 4人気 [1-2-1-6]、5人気 [1-1-1-7]
上位人気馬が堅調に走っていることがわかる。近年、3歳有力馬が凱旋門賞、天皇賞秋へと流れ、当競争回避の傾向があることは確かだが、必ずしも波乱に繋がっているわけではない。

むしろ、単勝オッズ3倍未満の1人気 [3-0-1-1] と好成績であることが示すように、実際は能力差の大きいメンバー構成になっていることも多い。

馬連平均配当 4,007円
馬連万馬券は17年の1回のみ。3連単平均配当 98,134円だが、10万超は2回と基本的には堅いレース。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久)
想定2人気 タスティエーラ(牡3、美浦・堀宜行)
想定3人気 サトノグランツ(牡3、栗東・友道康夫)
想定4人気 ファントムシーフ(牡3、栗東・西村真幸)
想定5人気 ドゥレッツァ(牡3、美浦・尾関知人)

過去10年における菊花賞 人気別成績表

<神戸新聞杯好走の上位人気馬を信頼!? 
                 前走条件クラスの上がり馬は軽視??>

[ステップ]

西の神戸新聞杯 [6-5-4-51]
東のセントライト記念 [3-3-1-43]
2大ステップは、神戸新聞杯優位の状況が続いている。
この2レース以外で唯一勝ち馬を輩出したのが ラジオNIKKEI賞 [1-0-0-1] も、このローテーション自体が異例。勝った18年フィエールマンは、その後天皇賞春を連覇する歴史的ステイヤーでもあり、例外と見た方がよさそう。

連対馬をクローズアップすると、札幌記念組 [0-1-0-2]、小牧特別組 [0-1-0-0]。その小牧特別を含めて前走2勝クラス組が [0-1-5-36]、また前走3勝クラス組 [0-0-0-5]。いわゆる上がり馬でも前走が条件クラスではかなり厳しい。

神戸新聞杯組 [6-5-4-51]
1着 サトノグランツ(牡3、栗東・友道康夫)
2着 サヴォーナ(牡3、栗東・中竹和也)
10着 シーズンリッチ(牡3、美浦・久保田貴志)
7着 ショウナンバシット(牡3、栗東・須貝尚介)
11着 ナイトインロンドン(牡3、美浦・大竹正博)
5着 ハーツコンチェルト(牡3、美浦・武井亮)
3着 ファントムシーフ(牡3、栗東・西村真幸)
8着 マイネルラウレア(牡3、栗東・宮徹)
セントライト記念組 [3-3-1-43]
6着 ウインオーディン(牡3、美浦・鹿戸雄一)
2着 ソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久)

過去10年における菊花賞 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①神戸新聞杯~当日1人気なら堅い軸に、4人気以下は好走率低下

最有力ステップの神戸新聞杯を掘り下げる!?
まず当日1人気 [4-0-2-2]、2人気 [0-2-0-3]、3人気 [2-0-0-2] 
     と、1~3人気なら安心して買える。特に1人気は複勝率75%。
迷わず軸でもよいレベル。逆に4人気以下 [0-3-2-42]。勝ち馬を出せていないうえ大幅に好走率が低下する。しかも8人気以下では3着馬すら出せておらず、バッサリと切ることも可能。これは前走着順別でも同様で、前走1~3着馬なら [6-5-3-12] と複勝率54%。一方で前走4着以下だと [0-0-1-39] とほぼ全滅でノーチャンス!?

神戸新聞杯組~想定1~3人気
1着 サトノグランツ(牡3、栗東・友道康夫)

過去10年における菊花賞 前走クラス別成績表

②セントライト記念~穴党は迷わずこちらへ、前走1人気に注目せよ!?

今度はセントライト記念を精査する!?
神戸新聞杯組とは違い、当日1人気は22年8着ガイアフォースだけ。また、当日2~10人気と幅広く連対馬が出ていることに注意!? 従って穴党はセントライト記念組から入るという手が浮上する。特に注目したいのが当日ではなく、前走人気!? 前走1人気の馬は [2-0-1-4]。2年連続で勝ち馬を出している。21年タイトルホルダーは、セントライト記念で1人気に支持されたものの直線で進路がなく13着と崩れたが、本番は見事に巻き返した。

セントライト記念組~1人気
2着 ソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久)

過去10年における菊花賞 ローテーション別成績

③枠番に偏りがある菊花賞~2枠

3着内30頭中、2枠7枠で半数の15頭を占めている。その中でも特に強力なのが2枠。勝率25%、連対率40% [5-3-0-12] を誇る。周りの1・3・4枠が揃って3着以内が1回ずつであることがその強さを際立たせている。

その中で好走できる条件は前走神戸新聞杯3着以内 [3-2-0-0]、春の皐月賞・ダービー出走馬で前走セントライト記念出走馬が [2-1-0-1]。買える条件はこの2つだけで、該当馬の出走があれば迷わずロックオン!!

2枠の馬
2枠3番 シーズンリッチ(牡3、角田大河・久保田貴士)
2枠4番 ダノントルネード(牡3、西村淳也・中内田充正)

過去10年における菊花賞 枠番別成績表
過去10年における菊花賞 馬番別成績表

④波乱の主役~長距離戦でも決め手は重要!? 前走の上がり最速馬に注目!?

長距離戦は直線一気が難しいというのがセオリーだが、折り合い専念のレースも多く、持久力戦ではなく、単純な決め手比べとなっている年も多い。従って注目できるのが、前走上がり最速馬!!

前走上がり最速馬 [4-4-3-41] と、前走オープン以上に絞ると [4-4-1-17] と、かなりの好成績を挙げている。上記で触れたフィエールマンだが、前走の上がり34秒4。福島では驚異的ともいえる末脚で、これを根拠にピンポイントで狙えた??

前走の上がり最速馬
ドゥレッツァ(牡3、美浦・尾関知人)=日本海S・3勝 34秒4

過去10年における菊花賞 脚質別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

1人気の強さは先に触れた通り。その1人気を1頭軸マルチで狙うのが一番簡単だが、当日オッズが3倍以上つくようなら過信は禁物!!

神戸新聞杯組からの2・3人気馬なら、こちらも軸として狙える。セントライト記念組は前走の上位人気馬から、皐月賞・ダービーの好走馬なら信頼度が増す。

過去10年における菊花賞 性別・東西厩舎別成績表

[相手馬の狙い方]

神戸新聞杯組ならば前走上位着順馬≒当日人気馬の図式が立ちやすいので、これを信頼。3人気までは、マストで入れたい。

セントライト記念組はすでにカキコしたように、前走人気馬をピックアップ。逆にこちらは前走着順がアテにならない。前走非オープン組は省く。前走上がり最速馬を押さえておきたい!?

過去10年における菊花賞 馬体重別成績表

[注 意 点]

(ハーツクライ産駒)

厳しい状況が続いているのがハーツクライ産駒 [0-0-0-13]。

実は掲示板内が1頭もいない。14年はダービー馬のワンアンドオンリーが1人気に支持されながら9着惨敗。ちなみにハーツクライ自身の04年に1人気で7着に敗れており、この血筋自体が菊花賞向きではないことを示している。

ハーツクライ産駒
ダノントルネード(牡3、栗東・中内田充正)
ハーツコンチェルト(牡3、美浦・武井亮)

過去10年における菊花賞 キャリア別成績表

(クラブ所属馬)

キャロットファーム [1-1-1-6]、サンデーレーシングC [1-1-0-9] と勝ち馬を出している一方でシルクレーシング [0-0-0-9] と苦戦を強いられている。18年1人気ブラストワンピースで挑んだが4着止まり。同クラブの血統構成的に菊花賞は不向きな点もあるかもしれない!?

キャロットファーム所属 [1-1-1-6]
タスティエーラ(牡3、美浦・堀宜行)
ドゥレッツァ(牡3、美浦・尾関知人)
サンデーレーシングC所属 [1-1-0-9]
ノッキングポイント(牡3、美浦・木村哲也)

過去10年における菊花賞 生産者別成績表


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