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HAX Tokyo、初のオフラインネットワーキングを開催

ハードウェアスタートアップに特化したアクセラレーションプログラムを提供するHAX Tokyoは2021年12月23日に採択企業の成果を披露するオフラインネットワーキングを開催しました。

会場となった東京丸の内のMIRAI LAB PALETTEでは、実際に各社の製品・サービスを体験できるブースを設置したほか、過去の採択企業によるピッチやSOSVが展開するHAXのOB企業の紹介がありました。

本レポートでは当日参加したBatch 4採択企業の5社に実施したショートインタビューを紹介します。なお、各社の詳細は過去記事「HAX Tokyo Batch 4(4期生)合格スタートアップの紹介」をご覧ください。

https://note.com/hax/n/n1ea3ab6c2117

Striemo

Striemo代表取締役 森庸太朗氏

今日のオフラインネットワーキングでは事業会社やVCと具体的な話ができたほか、製品や事業アイデアにつながるフィードバックをたくさん得ることができました。

私のバックグラウンドはエンジニアで、「良いものができたから起業した」という状況でHAX Tokyoに参加しました。プログラム期間中は経営者としての心構えや事業戦略、営業の仕方からピッチのトレーニングに至るまで、スタートアップ創業者に必要な要素を学べたほか、さまざまな事業者とつながることができました。このプログラムに参加していなかったら、製品の売り込みにかなり苦労していたと思います。

2022年中に最初のプロダクトをお客様に届けることが次の目標です。私たちはモビリティを通じたコラボレーションを着実に形にしていきたいと思います。

Nossa

Nossa代表取締役 福井高志氏

HAX Tokyoのプログラム中は、さまざまな業界の方と会う機会を頂き、実際のユースケースをもとにした具体的なフィードバックをがたくさん得られたことが大きな収穫でした。

過去にもアクセラレーションプログラムに参加しましたが、HAX Tokyoは担当者の方がプログラムの枠組みを超えてフットワーク軽く動いて下さったことや、ハードウェア分野とその活用に知見を持つメンターからの過去の経験を踏まえた具体的なアドバイスが非常に参考になりました。

HAX Tokyoでの学びも踏まえて、2021年はたくさんの改善を積み重ねることができ、勝負に打って出る土台が構築できました。「現場で役立つソリューション」として価値を十分に発揮し、数多くの現場に貢献していきたいと思います。

Sonic Arc

ソニックアーク 代表取締役社長CEO 原健太氏

アクセラレーションプログラムはオンラインが中心で、今日初めて他の採択企業の方とも対面で会うことができました。各社ともポテンシャルが高く、自分たちもそういったスタートアップの仲間に入れたことを嬉しく思いました。

私たちは騒音の激しい環境でも使用できるマイクを開発しているので、工場や大規模な現場を持つさまざまな企業とつないでいただいたことは大きな収穫になりました。工場を持つ大企業の担当者とスタートアップがつながる機会はなかなか得られませんので、非常に感謝しています。

今回出会った企業やHAX Tokyoの方々と連携しながら、来年は更に前進していきます。私たちは技術ドリブンのスタートアップで、現状はミッションと技術をすり合わせている段階ですが、両者が2022年には密接にリンクできている状態を目指したいし、その足がかりになる出会いや気づきはたくさんあった一年でした。

RapidX

RapidX代表取締役CEO正留世成氏(右)、CIO正留世紀人氏(左)

今回のオフラインネットワーキングではゼネコンの方など具体的なお話につながる出会いがありました。火災を未然に防ぎ、損害額を抑えるという私たちのミッションに需要があるという手応えを感じました。

HAX Tokyoのプログラム期間中は毎週最低でも週2度のミーティングがあり、進捗確認や課題抽出、今後のアクション検討と短いサイクルで繰り返したことで、大きく成長できた実感があります。ディレクターの岡島さん、市村さんや橋本さん、藤牧さんはプログラムとは別に戦略会議の機会を設けていただくなど、手厚く支援いただいたことに感謝しています。

2022年は大学や研究機関との共同開発・研究と、企業との協業による事業開発を通じて次のステップに進めるようになりたいですね。試作段階のプロダクトを実証実験できるフェーズまで引き上げていきます。

輝翠TECH

輝翠TECH CEO Tamir Blum氏(右)、Robotics Software Engineer Koen Hertenberg氏(左)

今日のオフラインネットワーキングでは、パートナー候補企業との接点を多数持つことができました。私たちは現在、収穫物の運搬にフォーカスしていますが、次のステップであるデータ収集やAIを活用したレコメンデーションに対する期待の高さを肌で感じることができました。

HAX Tokyoでの収穫はプロフェッショナルなメンターからのフィードバックです。毎週深い議論ができ、戦略と連動したパートナーシップの方針や実験の内容など、幅広いテーマでインプットが得られました。また、なかなかスタートアップ単体では知り得ない補助金や助成金の情報も頂き、非常に助かりました。

2022年には自動運搬サービスを開始したいと思います。春から夏にかけて実証実験を推めながら、データ収集を加速させます。農業系スタートアップは季節と連動して、その時期にできることをタイムリーに実施することが重要です。パートナーとなる企業や農家の開拓を進めながら、事業計画もブラッシュアップしていきます。

HAX Tokyoとは

HAX TokyoはSOSV、SCSK、住友商事の共同運営による、ハードウェアに特化したアクセラレータープログラムです。

採用されたチームには、米国シリコンバレー発、世界的に実績のあるハードウェアアクセラレーター「HAX」にて蓄積された知識やノウハウが提供されます。また、ハードウェアに特化したコミュニティが提供され、ビジネスおよび製品開発の分野で世界をリードする専門家や、住友商事をはじめとする日本のパートナー企業とのコラボレーションの機会が得られます。

さらに、3ヶ月後のDemo Day後には、HAX Shenzhen(中国)、HAX San Francisco(米国)に参加し、ベンチャーキャピタル等から資金を得て事業を拡大できる可能性があります。

詳しくはウェブサイトをご覧ください。

HAX Tokyo オフィシャルウェブサイト https://www.hax.tokyo/
Twitter: https://twitter.com/HaxTokyo
Facebook: https://fb.me/haxtokyo

取材・撮影・文:越智岳人



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