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スタートアップのファイナンス

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記事一覧

デットとエクイティの違い・使い分け方

デットとエクイティの違い・使い分け方

成功しているスタートアップの多くは、多くの資金調達手段を知り、適切に使い分けています。銀行からの借り入れであるデット、株式の譲渡によって出資を受けるエクイティ、そして補助金や助成金など、それぞれに特徴や利用するべきタイミングがあります。

この記事では主にデット(debt)とエクイティ(equity)の違いにフォーカスし、経営者が知っておくべきことやそれらの使い分け方について説明します。

返済

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スタートアップがVCと上手に付き合うコツ

スタートアップがVCと上手に付き合うコツ

スタートアップの資本政策において、VC(ベンチャーキャピタル)は有力な選択肢の一つです。創業間もないシード期のスタートアップにとって、VCからの資金調達はハードルが高い印象を持つかもしれません。

しかし、シード期や創業前の段階こそ、VCにコンタクトするべきであり、残り半年で資金がショートするというタイミングで行動することは避けるべきでしょう。シード前後のスタートアップとVCの付き合い方について解

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スタートアップが悩みがちなファイナンスの質問5選

スタートアップが悩みがちなファイナンスの質問5選

HAX Tokyoではスタートアップ育成の専門家を招き、オンラインでの講座や相談の機会を設けています。特にファイナンスは、スタートアップのファイナンスに長けた会計士や税理士の協力が不可欠です。

そこで今回はHAX Tokyo内のファイナンス講座で、実際に寄せられた質問を一問一答形式で紹介します。回答は、スタートアップの基金調達・財務戦略に関する知見が豊富なカウンティア代表取締役の姥貝賢次さんです

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投資、融資、助成金――スタートアップが知っておきたいファイナンス

投資、融資、助成金――スタートアップが知っておきたいファイナンス

スタートアップに限らず、企業を経営する限り避けて通れないのがファイナンスです。
売上のないシード期のスタートアップであれば、エクイティによる資金調達だけでなく助成金や補助金の活用しながら、ゆくゆくはメンバーのスキルを生かした受託開発で売上を積むなど、資金を集める手法についてのノウハウも必要です。CFOや財務業務の経験者がいない場合にはCEOが自ら、ファイナンスの知識を身につけることが求められます。

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会社をつぶさないためにも、バーンレートとランウェイを見よう

会社をつぶさないためにも、バーンレートとランウェイを見よう

前回の記事ではスタートアップの資金調達手段として、VC(ベンチャー・キャピタル)やCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)、エンジェル投資家からの投資、金融機関からの融資、そして行政による助成金について解説しました。

これらの調達手段をいつ、どのタイミングで調達するべきなのか、また調達する確度を上げるための作戦について、前回に引き続きスタートアップ向けに財務戦略サービスを提供するカウンティ

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資金調達前に知っておきたい「資本政策」とは

資金調達前に知っておきたい「資本政策」とは

HAX Tokyoでは採択したスタートアップに対し、各社の技術シーズとビジネスニーズを引き合わせる場を提供すると共に、スタートアップ経営の基礎を学ぶカリキュラムを提供しています。

今回はスタートアップ向けのファイナンスに関する講座の中から一部抜粋して、「資本政策の作り方」について紹介します。

資本政策とは
事業計画を達成するための資金調達や株主構成に関する計画を指します。
英語ではCap Ta

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