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うちにも犬(きみ)がいるのよ

著者:杏ワイルダー

大好きな翻訳家でエッセイストの村井理子さんが、飼い犬のラブラドール・レトリバーとの暮らしを綴ったエッセイ集『犬(きみ)がいるから』を出したと聞き、さっそく注文して読んだ。

愉快で、ときにホロっとさせる村井さんの文体で描かれる愛犬「ハリー」は、後ろから飛びついて、羽交い締めにして、頬をすりすりしたくなる可愛さだ。しかも賢い。村井さんがハリーにメロメロになってしまうのも、よ〜くわかる。

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でも私はこのエッセイ集を読んでいる間、ずっと「うちの犬だってすごいわよ」と、そっと対抗意識を燃やしていた。(村井さん、ごめんなさい)

わが家にも先週4歳になったメスのシェパード犬がいる。名前は「ロキシー」。

ハリーと同様、2歳ごろまではおてんばで、物置や階段、フェンスなどをかじりまくり、おもちゃやボールは買ってすぐにぼろぼろにされた。ゲッコーを追いかけて花壇をめちゃくちゃにし、庭のあちこちに穴を掘った。

それでも賢さは、幼い頃から際立っていた。(親ばか…)

日本語と英語を理解するバイリンガル犬で、4歳になった現在、「散歩行こうか」「これ食べたら遊ぼう」「ボール持ってきて」「お水飲みな」「寝ようか」など、理解できる日本語もかなり増えた。


感受性も豊かだ。去年、なぜかふてくされたように、言うことをあまり聞かなくなった時期があった。

家のリフォームが終わり、ロキシーの寝床を室内に設けてあげたら、人懐こい、以前の陽気なロキシーになった。どうやらリフォーム中に屋外の犬小屋で寝かせられていたことが不服だったらしい。


ご飯も誰かが横にいないと食べない。

私が横に座ってあげると食べるのだが、スマホを取り出して眺めていると食べなくなる(本当です)。


気遣いの人…もとい犬でもある。

シェパード犬は抜け毛が非常に多い犬種だ。室内ではなるべくマットや大きなバスタオルの上でくつろいでもらうようにしている。


先日、ペットショップで抜け毛が掃除しやすい大型犬用のマットを見つけて買ってきたのだが、ちょっとばかりサイズが小さかった。


「ここでくつろいでくれると床に毛が落ちないから、助かるんだけどな〜」


そしたらロキシー、大きな体をあっちに向けたり、こっちに転がったりして、小さなマットに収まるように頑張ってくれた。

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そして最近は、一瞬でマットに収まれる熟練の技を会得したらしい。

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やっぱロキシー、すごいよ。(親ばかもほどほどに…)

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