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ニューノーマルな聖パトリックデーの過ごし方

著者:ロコモコ

明後日3月17日は聖パトリックデー(St. Patrick’s Day)です。

もともとはカソリックの祭礼日で、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日に当たるこの日は、世界規模でアイリッシュ文化を称えるイベントが行われます。

もちろんここホノルルでも、パレードやブロックパーティー(通りの一部を車両通行止めにして盛大に開催するパーティー)が開かれ、アイルランドの音楽をBGMに、街は緑色の服を着た人々で大いに盛り上がる筈でした。通常だったらね。

中でも、私が働くダウンタウンのブロックパーティーは大規模で、グリーンビールや黒ビールを片手にコーンビーフやシェパードパイなどのアイルランド料理を楽しみつつ、そぞろ歩くだけでも、とても楽しかったのです。

いくつか設られた舞台では、アイリッシュ音楽のバンドが次々に演奏。陽気だけどどこか哀調を帯びたフィドルの響きにうっとり。この日緑の服を着ていない人は、肘の上あたりをちょこっと軽くつねられたりもしたものです。

オフィスではこの日、緑色のアロハシャツやワンピースを着てくる人もいれば、サスペンダーやネクタイ、サングラスなど、緑色の小物を身につけている人も。

私も緑色のブラウスを着ていく事が多かったですね。巨大なシャムロック(クローバーやカタバミなどの三つ葉でアイルランドのシンボル)型の緑色のサングラスをオフィスに持っていって、それをかけて皆で写真を撮ったりもしました。

しかし、昨年は新型コロナウイルスの世界的な流行が勢いを増してきつつあったため、聖パトリックデーのパレードをはじめ、大規模イベントはことごとく中止になりました。

当時は「残念だけど、まあ来年楽しめばいいか」ぐらいに思っていたのですが…。

が、残念ながら、今年になって少し見通しは立ちつつあるものの、収束はまだまだ先の話。今年も、パレードやブロックパーティーはお預けとなりました。アイリッシュパブの閉店もありました。

私もですが、回りのオフィスでも、未だリモート勤務の人々も多く、大きな盛り上がりは期待できません。残念。

それでも昨年に比べると、人々の間にはかなりニューノーマルなライフスタイルが浸透しているせいか、今年は新しい形で聖パトリックデーを楽しもうという気概のようなものが感じられるように思います。当日はきっと緑色のマスクをする人々も多いはず。

今年の聖パトリックデー関連のイベントを検索したら、たくさんのバーチャルな催しがヒットしました。世界各地の人々やグループが主催したパーティーやパレード、ミュージックライブなどが、悉くオンラインで楽しめるんです。

我が家は昨年同様、コーンビーフ&キャベツを作り、ギネスビールを飲みつつ、世界各地発のバーチャルイベントをチェックしてみるつもりです。

ニューノーマルな、こんな過ごし方も悪くは無いですよね。

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