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妄想コン公募『隠しごと』反省→『昼と夜の間』に向けて

 魔女のレイチェルが住んでいる森の奥に、一人の青年が迷い込んでくる。研究とためと称して、レイチェルは彼に惚れ薬を使おうとするが、青年にも隠しごとがあって……

 エブリスタの3行妄想コンテスト(お題「隠しごと」)に同作を応募しました。締め切りギリギリの5分前投稿でしたが、なんとか完成させることができました。

作品概要

 基本的なプロットは、前回の反省記事の2本目で書いたものを採用。

・魔女が森で迷っている青年を見つける

・青年から病気を治す薬を作って欲しいと頼まれるが、魔女は惚れ薬を彼に渡す

・それぞれの視点で描いたエピローグ(ネタ晴らし)

 全体の大きな構成としては、本編+プロローグになりますが、プロローグを多くの視点から書いてしまったせいで、本編5:後書き3という歪な形になってしまいました。ただ、八千字という超短編でプロローグを3本を挿入してみたのは、結末にこだわる自分らしさが出ているのではないかなと思います。

 話の区切りが分かりやすいようにnoteには各場面ごとに数字を振ってみましたが、八回も場面が切り替わっているというのはなかなか多いですね。以前の反省を踏まえ、情景描写・キャラクター描写に重点をおいたのですが、これだと一場面あたり千字ほどしか描けないので、空回りしている印象を感じました。これは短編ばかりを書いてきた今までの弊害でもあると感じているので、今後徐々に改善していきたいです。

 内容に関しては、純粋なファンタジーになっています。いままでは、SFっぽいなにかや現代ファンタジーを書くことも多かったですが、やっぱり自分は「おとぎ話」のようなものを書いているのが性に合っている気がします。SFでも現代ファンタジーでも自分がやりたいのは、その「不思議な部分」であって、その前段階のいわゆる「リアル」な部分を書くので引っかかってしまいます。
 その点ファンタジーであれば嘘八百でいいし、現代的な考え方やアイテムも「アーティファクト」のような形で、自然と登場させれるのもいいです。現実的ではないぶん、読者の共感をいかに得られるかが鍵になってきそうです。

 最後に「魔女」に関してですが、主人公の名前は知っている人がいるか分かりませんが「レイチェル」シリーズから拝借しました。

 ハリーポッターやナルニアもですが、ファンタジーもののシリーズが進んでいくと現実世界を巻き込み始めるのが印象的です。演出としては最高ですが、個人的にはファンタジーは異世界のままであり続けてほしいとの気持ちが強いですね。

『昼と夜の間』

 次回の『妄想コンテスト』のテーマは「昼と夜の間」です。隠しごととは打って変わって、かなり厳しい条件です。傾向を見るに、こういった具体的なお題と抽象的なお題をバランスよく出している気もします。
 『黄昏時や逢魔が時』とコンテストのページにもある通り、怪異との出会い、または夕日をバックにした人間関係が、王道なのではないでしょうか。

 締め切りまであと10日なので、そもそも挑戦するか分かりませんが、自分なら「放課後」を一つの主題にしたいです。学校が終わってから家に帰るまでの特別な時間は不思議な話も色々書けそうですね。ただ今思いついているのが、あまり健全なものではない(ホラーと不純な話の親和性の高さが悪い)ので、色々お悩み中です。

 というわけでエブリスタで絶賛『昼と夜の間』コンテストが開催中。休日にダラダラしすぎて、起きたら夕方だったという人は、一緒に頑張りましょう! 締め切りは11月1日までです。

最後まで読んでくれてありがとうございます