四年一度の日に、一年に一度の衝動が来たお話。

わたしは、とてもお酒に弱い。
お酒の味は好きなのに、アルコールに極端に弱く、顔が真っ赤になる。それから、とても眠くなる。あと、日によって陽気になったり、泣きっぽくなったり、まあ、典型的なあれこれになる。

はたして、どれくらい弱いのかと言うと、『ほろよい』三分の一も飲めば顔が真っ赤になるレベルである。ちなみに、ほろ酔いを一缶、無理して飲むと、しばらく廊下で死体のように倒れるという前科を持っている。

そのため、お外では出来るだけ飲酒を控えるようにしている。まあ、生来の人見知りと根暗とコミュニケーション能力の低さにより、学生時代に飲み会などという、高難易度なイベントに誘われたことはほとんどないのだけれど。

しかし、そんな私でも、一年に一度くらい、「あ、今日はお酒飲めそうな気がする」という日が来る。時々、来る。

今日、夕飯の材料を買い出しに行った。鶏むね肉やこんにゃくや牛乳。それに、ネギやキャベツや食パン。必要なものを買い物籠に放り込んでいく。

ふと、普段は立ち止まらない棚の前で足が止まった。

そこには、新発売と書かれたほろよいが、山のように積まれていた。

あ、しってる、これ。黒木華ちゃんがCMやってるやつ。凪のお暇の黒木華ちゃん、ふわふわの髪形似合ってて、かわいかったなあ。

一本、手に取ってみる。あ、なんか、飲めそう。根拠もなく、そう思った。それで、籠の中の安売りの卵の横に、ほろよいを突っ込んだ。

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そういえば、今日は四年に一度のうるう日だ。
幼いころは、四年に一度ってとんでもなく遠いなと思っていた。今では、オリンピックって四年に一度？意外に多いよね。なんて気持ちになるから、年齢って本当に不思議だ。

四年に一度の今日なら、お酒もぐいぐい行けるんじゃないかな。

それで、このnoteをほろよいを飲みながら書いています。
わかったことは、お酒が入るととても文章の進みがはやいということ。
それから、やっぱり急にお酒に強くなるわけがないので、「いけるかも」は幻想だったということ。

でも、成人してすぐのころは、ほろよい一本飲み切れなかったけれど、今はゆっくりならば、なんとか飲めそう。多少は強くなったのかな。だといいな。いっぱいは飲めなくていいけれど、みんなが酔っている中で自分だけ素面なのは、すこしさみしいもの。

ほろよいのハピクルサワー、ヤクルトみたいだ。不思議。子供の味なのにお酒。不思議。

でも、いいかも。大人だからこそ出来る子供っぽいことって、あるとおもう。

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そういえば、先日セリアでこんな可愛いネイルを見つけて、思わず買ってしまった。あまりネイルとかしないのだけれど、この、小学生女児向けみたいな見た目があまりに可愛かったので、つい。

小学生の時に、そういう「こども向けのモノ」を欲しがったことが終ぞなかった。誕生日は本だし、クリスマスも大概本だった。本はすきだったし、それで後悔しているわけでもない。だけれど、もっとその年齢「らしい」ことをしてもよかったなあ、と思う時がある。

たとえば、私が小学生に上がるころに初代「プリキュア」が放送された。だけれども、「日曜朝の番組はちっちゃいこが見るもの、わたしはもう小学生のお姉さんだから、みない」という意地？にも似た理由で見ることはなかった。でも、本当は少しだけ見たいなあって思ってたんだ。秘密だけどね。題名のない音楽会に父が番組を代えるのを見ながら、ちょっと見たかったなあって気持ちを飲み込んでいた。

うーん、なんというか、かっこつけ。意地っ張り。ひねくれもの？

二十歳を超えたあたりからかな、そんな幼いころの自分を、なんだか愛おしく思うようになった。馬鹿だなあ、誰も気にしないのに。でも、そういうところ、とっても私っぽくて、いいな。そんな、自己愛。

だからかな。最近はこういう、子供っぽいというか、女児向けのデザインを見ると素直に「かわいいなあ」と思うようになった。

並んでるだけで、ちょっと「へへへ」ってなる可愛らしさ。いい。

普段はどちらかというと、ナチュラルテイストなものを好む傾向にあるのだけれど、たまには小学生に戻ってもいいよね。

大人になったからこそ、こどもっぽいことができるんだろうなあ。

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でもやっぱり一缶飲み切るのはなかなか大変だあ。

今日は飲みながら書きました、飲みながら書いたので、とても口語っぽくってふわふわしてても許されようて。そう思わんかね、諸君。

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バイトから帰ってきた弟くんに、「ほろよいでベロベロになるな」って言われました。お安く済んでいいでしょ、って言ったら鼻で笑われたので、今日はここまで。

おやすみなさい。