フリーランスこそiDeCoで個人年金すべきだ
僕は昔株式投資をモリモリやっていたことがあって、そこで得られたお金は東京に転職する際などに使ってしまって、それ以来投資をしないままだった。知識だけはあったりするのだけど、制度はどんどん変わってゆき、特定口座すら面倒で手続きしなかったのでNISAとかiDeCoとか面倒の極みではないかと思っていたのだ。
そんな中、資産運用関連の仕事を手伝っている関係で丸一日様々な資産運用のセッションを受講する(カメラマンとして)という機会があったので、その中でもスマッシュヒットであったiDeCoの話をしたい。
iDeCoとは
iDeCoは個人型確定拠出年金というものだ。サラリーマンの方なら日本型401kという言葉は聞いたことがあるはずだ。なんで401Kなのって疑問に思うが、ベースとなった制度がアメリカの確定拠出型年金制度を定めた法律である内国歳入法401条のk項であることから、そう呼ばれている。(アメリカで倒産を意味する言葉にチャプターイレブンというのがあるけど、これは連邦破産法11章から来ている。ネーミングが面白いよね)
もうおわかりだろう。年金ということは積み立てた分の控除が受けられるということだ。
会社員だと掛け金の上限は23,000円と決められているが、個人事業主などは68,000円とかなり大きくなっている。仮に40歳、年収500万円で掛け金68,000円を拠出したとすると、年間の節税額は24万円超。これマジ無視できない数字。ただし、積み立てた分を引き出せるのは60歳以降かつ加入から10年以降なので本当に60まで手を付ける必要がない額を積み立てるのがベストと言えよう。個人的には1〜2万かなーって思う。給料から消えてもあんまり気にならないレベルを積み立てておこう。
掛け金の上限がいくらで、どれだけ投資すればどれだけ節税できるか計算できるツールがあるので、試算してみるといい。
http://www.jis-t.kojingata-portal.com/about/setsuzei2.html
もちろん、金が余って仕方ないぜーって人は満額突っ込むのが節税効果もありいいと思う。もしアプリやサービスがあたったら、ガッツリ老後に向けてプールする作戦をとるべきだ。
フリーランスの老後
僕がフリーランスをやっていて一番気になっていたのは老後のことだ。年金はそれほど期待できないにしても、じゃあどうすればいいの?となるわけだ。フリーランスは資産形成が難しい。住宅ローンも通りにくい。僕はとりあえず年金部分を手厚くするべく、仕事の内容を固めて法人化して厚生年金に加入している。国民年金に比べて支払っている金額は4倍ぐらいになっているのだけど、まあ、頑張って更に稼げばいいかと思って気にしないでいる。
日本の年金制度はとてもふわっとしたもので、税額は徐々に上がってきているし、給付開始年齢も上がるだろうし、給付額は下がると予想されている。それは人口ピラミッドを見れば明らかなことだ。大企業は企業年金などでそれを補完する仕組みが用意されていたりする。個人はそれがなかなか難しかったが、iDeCoによってかなり簡単にやれるようになったのだ。国民年金の加入者である個人事業主のiDeCoの掛け金上限が最大になっているのは、国民年金でカバーできる額が厚生年金などに比べると小さいからだろう。
まずは口座開設
証券口座の開設はフォームの入力程度でそれほど苦ではない。iDeCoのラインナップは証券会社ごとに異なっており、たとえばA証券でiDeCoをはじめて、やっぱりB社がいいわーってなったときはB社に移管する手続きが必要になる。iDeCoは1人1口座なのでiDeCoに強い証券会社を選ぶといいだろう。「具体的にどこよ?」って思うでしょ。詳しい人に聞いてみたら「マネックスがiDeCoのラインナップがいいですよね」とのことだ。ステマじゃない。どういったファンドにどれだけの割合投資するかを診断するサービスもついているので、僕もマネックスでiDeCoデビューする予定だ。
iDeCoのあとは
iDeCoは年金だから毎日残高を確認してあーだこーだする必要はない。放置。圧倒的放置でいい。たまーに組み合わせを再検討するとかその程度でいい。投資に興味が出てきたら少額の投資の利益を非課税にできるNISAも活用の手段に入れていくといいだろう。NISAはざっくり言えば年間120万円までの譲渡益や配当金が非課税になるって制度だ。株などで年間100万円の利益をあげられる、仮に10%の運用益であるとすると、投資額は1000万円であるから、投資初心者であるならまずNISAにしておくのがいいだろう。
まとめると、iDeCoは控除のカードが1枚多く使えるようになる手段。NISAは株式の譲渡益課税に無料枠を増設できる手段だ。
NISA枠を飛び出せるようになったら…もうあなたは数多ある投資メニューを自らの力で判断して投資していける力がついているはずだ。
老後は誰にでもやってくるものだ。40代でなんもやってないしもう手遅れだと思うしというのはもったいない。多分そういう人は僕を含めてたくさんいるし、それをチャンスと見て商品を用意している人達もいる。せっかくだからそういった船には乗らせていただいて、来る老後を共に迎え撃とうではないか。
僕が手伝ったイベントはあまりメジャーじゃないだけに掘り出し投資案件がたくさんあると評判の sekainoshisan.com というサイトだ。様々な投資案件を紹介するイベントを年2回開催している。投資といえば怪しい案件もネット上では見られるのだけど、主催者がそれなりの投資家の方で出展企業は「この人は大丈夫」とされている信頼のおけるところのみになっている。イベント自体は次は2月ぐらいにあるとのことなので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。(来月にかけてイベントレポートも上がる予定)
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