見出し画像

【ケーススタディ】WISC全検査IQ129、言語理解125、知覚推理124、ワーキングメモリー120、処理速度113。小2女子、抜毛、精神的な不安定。公文で苦労。

おつかれさまです!
東京都世田谷区用賀中町の発達障害グレーゾーン児の子育てお悩み相談オフィス世田谷のゴリッキー松本力哉です。今回もいただいたご相談に回答していきますので参考になりますと幸いです。


【ご相談】
4月から小2へ進級する娘の母です。去年のコロナ休校中に抜毛や精神的な不安定さが気になり、学校のスクールカウンセラーさんに相談したところ、WISCを受けてみるよう勧められました。

公文を習わせてますが、算数が学年相当しか進まず国語は小4相当まで進み国語、算数の差が大きいです。

娘が過ごしやすい環境を整えてあげたいのですが、公文などの学習系の習い事は向かないのでしょうか。公文は算数が進まないのでかなりストレスなようです。抜毛はおかげさまで自然となくなりました。

現在、九九を覚えていますが、かなり苦戦しており、癇癪との戦いで少しくもんの先生と相談しゆっくりペースで覚えることにしました。生活面でも、切り替えが苦手だったり、気持ちの切り替えも難しく家族で外出する際も予め○時に出かけるね!と伝えておいても娘の中でキリがいい所まで終わっていないと次の行動に移せないこともあります。学校ではかなり気を使っておりクラスでのトラブル、先生からの注意はありません。

将来のために、中学受験をさせたいです。

自分で納得しないと塾へ通うことへ同意しないと思うので、その将来も心配しております。水泳やピアノもお友だちと保育園の時に初めましたが、嫌だったようで、自分で辞めてきてしまいました。意思、主張がハッキリしていることは凄いことですが、このエピソードもかなり驚きました。
気に留めた方が良いことなど教えていただければと思います。


【回答】
心理士の方がどうしてWISCを勧めたのかを知りたいところですね。この結果を見る限りでは、知能の問題はなさそうですね。あるとすれば、処理速度が113と本人の中では比較的低いので、自分の思うように勉強が進まないというのがあるのかもしれません。

自分は頭は良く回るけど、手で書いてそれを示すのは苦手だということを理解して、落ち着いて、イライラせずに進めた方が、結果的に早く行えるということを体験的に理解していけるといいですよね。

後は、知能的には高くて学習に困難を来すようなら、計算と推論の学習障害がある可能性も考えられますね。ただ、年齢相当なので、どちらかというと、周りや自分の期待が高すぎて、苦しんでいるように感じます。

言語理解125なので、国語で4年生の問題を解くのは理解できます。すべてにおいてそのレベルを求めるのは酷ですよね。それは不可能です。塾に行ったからといって、本来の能力以上のものが出るわけではありません。算数が苦手にもかかわらず、公文に通うことで、学年相当が維持できているというのは、十分すごいことではないかと思います。

その前提で、ただ加えるとすると、処理速度が低いので、おそらく問題をたくさん解かせるであろう公文はこの子にとってはきついやり方なわけですね。その上でどうするかを、本人に判断させるのがいいと思います。早く解くのが苦手なので、当然公文はきついです。それでも、早く解くトレーニングにはなるかもしれません。一方で、自分のペースでゆっくりできる塾などに行けば、もっと楽しく算数もできるようになると思います。ただこの場合、処理速度の訓練にはなりません。本人がどちらを希望するかですよね。

算数の力はやれば伸びますよね。それが、学年相当の範囲を超えるかどうかはわかりませんが、やっただけ上達すると思います。一方で、処理速度については、ある程度限界はあります。113なので、平均の上ですかね。これ以上早くなることはあまりないだろうと思います。

学習障害がなければ、知識は増えるし、解ける問題も増えるだろうけれど、処理速度自体がものすごく早くなることはないだろうということです。ただ、公文を続ければ、多少は早くなったり、遅くなることを防げたりはするかもしれないですね。この状況で、本人がどちらを望むかということかと思います。

あとは、ASDかどうかは、今ある情報からは、判断できないので、必要なら鑑別する必要があるのかもしれません。抜毛の原因は何だったのかは気になるところです。

繰り返しになりますが、処理速度自体を早くするのは難しくて、公文で苦しいまま鍛え続けるのもストレスが大きいとは思いますが、学習はまた別です。算数を本人のペースに合わせて、楽しく学ぶことで、克服できることが増えると思います。

以上を踏まえて、本人と話をしながら丁寧にサポートすることが大切だと思います。

受験についても、もしそのように導きたいのであれば、受験のメリットを伝えて、本人が納得できるように導いていく必要があります。

一つ注意していただきたいのは、親のこうあるべき!という思いが強い状態で導こうとしてもなかなかうまくいかないことが多いので、規範にとらわれずに、過度にお子さんを操作しようとするのではなく、あくまで本人の気持ちを尊重しながら関わることが大切です。

東京都世田谷区用賀中町の発達障害グレーゾーン児の子育てお悩み相談オフィス世田谷が提供する特別限定動画セミナーにお申込みいただいた方には、お子様の知能検査(WISC)の結果を基に、その結果を正しくわかりやすく解釈して、強みを生かして苦手を補うための個別の学習支援計画書を作成してお渡ししております。

特別限定動画セミナー

無料相談、ワンポイント相談、LINE相談、zoom相談はコチラ

よかったらお申込みを是非ご検討いただけると嬉しいです。きっとお力になれると思います。会話できるのを楽しみにしております。

ゴリッキーこと松本力哉が運営するグレーゾーンの子どものための完全マンツーマン指導の個別指導塾
学習支援室世田谷つばき塾


●●その他SNSでも是非繋がっていきましょう(^^)●●

YouTube(ゴリッキー先生の発達障害お悩み解決チャンネル)

Facebook

Twitter (bot)

Twitter(個人アカウント)

TikTok

Instagram

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?