家でできる国語の勉強その1

子どもの通う小学校で、休校中の課題が出た。内容は以下の通り。
・新学年のドリルの中で、前学年の復習的な内容の部分。
・音読と試写のワークブックのうち4ページほど。


3時間くらいで終わってしまった。

「臨時休業中の学習を支援するためのサイト」の紹介もついてたけれど、たくさんのURLを端から開いていくだけで時間が経ってしまう。ひとつひとつのコンテンツがどんなにしっかり作られていたとしても、子どもがこれまでしてきた学習のどこに位置付けたらいいかわからないと活用のしようがない。

とはいえせっかくの家庭学習期間。どんな方法が取れるのかをもうちょっとまとめたいな、という動機から、「家でできる勉強」として、家でやれそうなこと、実際にやってみたことについて書いていくことにした。(オンラインコンテンツの活用まで行けたらいいな・・・)
ちなみに教科を国語に絞ったのは、わたしが元国語の教員で、やりやすいかなと思ったから。

1:国語の勉強を毎日ひとつだけやるとしたら

国語の勉強を毎日ひとつだけやるとしたら、わたしは何を置いても「音読」だなと思う。
文をしっかり目で追うことって、子どもに案外とっては難しい。すごい勢いで読み飛ばすので、まずは「正確に音読する」ということを、あえて取り組む意味があると思う。頭の中に描いたことを読むのではなく、目の前の文章に書いてあることを読むための、よい訓練になる。

「国語力を高める」という意味では日記とか作文とかもいいんだろうけど、書きものはセッティングの工夫がいくつか必要&苦手意識がある子も多いので、いきなり取り組むなら音読がいい。

2:音読のポイント

ゴールは「しっかり目で追って、はっきり音読できる」ということ。接続語や助詞の読み落としがあると、文意だってつかめない。書き手が文字で伝えていることをまずは丸ごと読み取ることが、「読む」の第一段階です。

◎素材文を決める。
新しい教科書があると思うので、教科書を端から読んでいくのがおすすめ。他の素材文を探す場合も、読んだことのない文章がいい。

◎3分(低学年)、5分(高学年)など、集中して読める時間を区切る。
全部読ませようとしない。集中して文字を追うことが大事なので、集中できる時間を設定する。

◎音読する。隣について聞く。
部屋によく響くくらいの声で、はっきり口を動かしながら音読する。普段の話し言葉よりだいぶゆっくりなテンポになるはず。
親は隣に座り、文字を目で追いながら音読を聞く。間違えていたら止めて修正する。特に、
・難しいところでごにょごにょする
・助詞を勝手に変えて読む
・変なところで切って読む
とかやりがちなのでチェックする。チェックする時はくどくど言わないで「止めて修正」だけでいい。テンポをだいじにする。

◎やらなくていいこと
くれぐれも「朗読」をイメージしないこと。変な思い入れを込めて読んだり、芸術的に(?)読もうとしなくて大丈夫。淡々と、はっきりした声で正確に。あと、音読した後に感想言わせない。内容についてクイズ出さない(笑)。

見てわかる通り味気ない内容なので、トレーニングと思ってやるといいと思う。実際、学校の授業でも、導入の数分間はトレーニング的に口や体を動かす時間にあてることが多い。あんまり意味とかじっくり考えないでできるもの。そういうのがひとつあると、学習の態勢に入りやすくなる。

学校の授業で参考になることといえば、「仲間」がいるとやる気が出る人は多い。だから音読も、親子で代わりばんこにしたらいいのかも。子どもにチェック係をお願いすると、面白がってやってくれそう。大人にとってもいいトレーニングになりそうだし。


次回は、「音読」の次にやることについて。

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