はったー

限界オタクは夢を見た 趣味と日常を綴る

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最近の記事

雪の夜

雪の夜には、精神的被虐思想が鎌首を擡げる。 皮膚の枚数が幾枚は足りぬと感じるような極寒の風雪に全身を曝すと、従前に於いて重ねた業に対する制裁を科されたかの如き情動に陥り、是を受けて罪を償ったかの如き情動を得るのである。 私の愛する小説の一節に「不条理な情動は排すべき」との文言があり、小生はこれを忠実に遵守してきたのだが、これはこれ、である。 小生はこの2月を以って7年間を過ごした京都を離れ、上京し、とある中小規模の広告制作プロダクションに籍を置く予定である。 上京区の智恵

    • 【随筆】怪物

      繰り返すが、小生と云うのは、文章の上における小生であり、筆者自身のことではないことを念頭に置かれたい。フィクションである。 小生、浜田は一日にして成らず。四畳一間の僑居にその身を閉じ込め、腐臭がしたところでも尚もその身を発酵、糸が引いてきたところで漸く完成する代物である。故にその価値は希少。 しかし、小生も人と関わる時間を一切断ち切っているというのは断じてこれを否定せねばなるまい。下﨟の者であるとは言えど、必要最低限の付き合いもあるのであるが、殊に色恋の話となると、やはり

      • 【随筆】平生

        小生と云うのは、文章の上における小生であり、筆者自身のことではないことを念頭に置かれたい。 小生は休日の昼過ぎなんかは、法律論の修養をするべく珈琲店に向かうのを日課とする。何故高い銭を支払ってまで4km先の珈琲店までチャリンコを転がして出向き、現在の僑居でも難なく達し得るべき事象をするのかというと、それは僑居には誘惑の権化というものが跋扈するからである。まず小生にとって最大の難敵とも言える小説本がそこかしこに鎮座する。小説というものは甚だ恐ろしいものであり、一度表紙を捲ればあ

        • 女性を選別しているとき、モテクシもまた女性に選別されているのであるNo.2〜戦略編〜

          先日掲載したブログは、特にモテクシをこき下ろそうと躍起になっている勢力を中心に非常に評判であった。まずは読者諸君に感謝である。ありがとう。 現状報告としては、特に目立った進展はない。前回のブログでも言及したように、マッチングはするのだが、まあ下の写真を見て欲しい。 初めに断っておくが、どちらも全くもって赤の他人のメッセージ画面である。当然の如く、モテクシは2人の女性に全く異なる内容のメッセージを送信している。 モテクシが言いたいことはもうお分かりだろう。おそらくテンプレが

          女性を選別しているとき、モテクシもまた女性に選別されているのである

          モテクシは女性に驚く程に縁がない。別に女性の友達が致命的に少ないというわけではないのだが、同年代の男性と比較して、圧倒的に女性経験に乏しいのである。 別に焦って彼女なぞ作ったとしても碌なことにはならん、と来る日も来る日も自らに言い聞かせ、この世の幸福を一点に受けたような身内からのお付き合い報告に蓋をしながら、つまらん毎日を過ごしている。 とある日、大学時代から長らくの付き合いがあるGくんが言った。「お前みたいな奴は、まず女性経験を積まねばならん。女性を特別なものだと思わな

          女性を選別しているとき、モテクシもまた女性に選別されているのである