Ravel Sonatine movt. 2

有名なラヴェルのソナチネの第二楽章の冒頭部分である。この曲はどこをとっても宝石のような美しい和音が並んでいるのだが、特にこの第二楽章は美しい。

もちろん伝統的な和声ではない。並行8度、並行5度、並行7度、何でもござれである。終止も旋法的な終止を使う。

無理やりコードネームをつけてみたが、意味のあるところとあまりないところがある。(Ebm74はEbm7 sus4 の意味である)

特徴的なのは9度音(場合によっては11度音も)を倚音ではなく和音構成音として扱っていること。4小節目から5小節目へはBb minorへの終止なのだが、AではなくAbを使うことで旋法的終止になっている。11小節目から12小節目も同様である。また、本来禁則の並行5度並行7度並行8度を積極的に使って新しい響きを追求している。どの一瞬をとっても響きが美しい。

ところどころ旋法名を入れてみたが、あまり自信はない。そのようにも取れると解釈していただきたい。

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