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2018年9月の記事一覧
The Scale of Orpheus (奥泉光「鳥類学者のファンタジア」から)
奥泉光さんの「鳥類学者のファンタジア」は大変面白いファンタジー小説である。
音楽も物語の主要なテーマであり(ちょっとネタバレだが)「オルフェウスの音階」という一種の音列が登場する。
これは弦なり板なりの発音体の長さをフィボナッチ数列に従って配列することによって得られる音階である。たとえば、フィボナッチ数列の第一項である1をピアノの中央ド(523.251Hz)においてみる。そして、発音体の長さが
Toshio Nakagawa "Passacaglia per ut re ut fa mi"
中川俊郎先生60歳のバースデー・コンサートにて初演された中川先生ご自身の新作「ut re ut fa mi によるパッサカリア」ですが、当日のプログラム表紙に冒頭部分の楽譜があり「これは不採用分です」ということではありましたが、曲を聴く限り冒頭部分はほぼこの楽譜によるものと思われるので、勉強させていただきました。(ダイナミクスがついていますが省略しています)音はこちら。
もともと数字付バスが書か