ボロボロの営収記録から読み取れる明るい兆し

まったく時間がないので個人メモレベルで書く。

9月7日月曜日。
深夜帯は厳しいかなという予想もあったんだけど、原稿の締切と重なったのが僕の中では地獄で、出庫までが厳しい戦いであった。とはいえ、5500文字をしっかり書き上げて出したので、何とかタクシー業を始められる。

ただ、5500字を書いたといっても理想をいうとあと2時間はしっかり練り上げたかった。現状ではタクシーをやりながら、最後に練り上げる時間を取れていない。そこまでいったら完成だな。

実は先週の木曜日はタクシー乗務から早退した。謎の体調不良によって認知機能が低下したことを悟ったためなのだが、どうやら目の疲れであったことに気付き、目への刺激を徹底的にカットした。

MacBookとiPhoneをブルーライトカットのNightShiftにし、ブルーライトカットで視力0.8程度に調整してもらった眼鏡をかけて過ごすことにした。また、寝る前はスマホを遠くに置くようにして、眠りが深くなるように配慮した。

これが劇的にうまくいったようで、原稿を書いてもまったく目が疲れなくなった。

というのが最初の収穫。

もう一つの収穫、副産物が大きかった。

というのは、ブルーライトカットで視力を落としたパソコン用眼鏡で夜間の運転をすると目が劇的に楽なのだ。思えば、町のネオンや、ジャパンタクシーから大量に放出されるLEDライトなどによって、相当に目が疲れていたのだ。

確かに歌舞伎町で営業をすると深夜1時頃には疲労してどうにもならなくなることが多かった。最初は身体が疲れていたので、疲れないようにドライビングポジションを工夫し、日々のコンディショニングを強化した。

次は脳が疲れていると考えたため、瞑想を取り入れるなど脳のリソースを節約した。しかし、これが間違っていた。確かに脳は疲れていたのだが、視神経に紐付いたところが疲弊しきっていたのだ。

証拠にブルーライトカット眼鏡をつけて運転をすると何時間歌舞伎町にいてもまったく眠くならなかった。目が開けてられないと感じるほどの辛さも感じない。従って、休んで目をつぶる必要もないのだ。

そうだ。ぼくはたっぷり飲酒しながら朝まで立っていられる男であったはずだ。そんなに早く眠くなるはずがないのだ。

目の疲れというボトルネックを取り除いたことで、青タン時間により手広く営業できるようになる。今までもサボっていたわけではないのだが、青タンに頑張りすぎると朝方に無理が利かなくなることが多かった。それはそうだ。目が疲れ切っていたのだ。

ぼくの青タン営業はなかなか酷い。無理をすると事故などのリスクもあるためかなり強めのリミッターをかけていたためだ。

ただ、今後は、リミッターを外せる。するとどうなるか。

昨日の営収は、込みで36920円。月曜の割には頑張ったような数字だが、実は青タン時間(22〜翌5時)の営業回数は4回なのである。

7時間で4回、約6000円


1時間あたり850円の時間効率である。大半は寝ているので時給に意味はないのだが、一番稼げる時間帯なので、改善の余地は大きい。月曜日は流石にどうにもならなかったかもしれないが、次の水曜日、金曜日はチャンスありだ。

そして、逆に言うと他の時間はまずまずなのである。

16ー20時
4時間で7回、約12000円
時給にすると3000円くらい

5ー10時
5時間で12回、18000円
時給にすると3600円くらい

16−20時はいつもこのくらいなのでアベレージ。朝も必勝パターンを見いだしつつあるので、このくらいはやれないことはない。

ということは、青タンの7時間を時給3000円で回れたとしたら、21000円の営収を増やすことが出来るのである。

そうすると……、休憩時間をずらすとして……、約50000円営収くらいのポテンシャルにはなる。

青タンでロングのお客様にご乗車頂けた場合には、時給は高くなる。そして、目の疲れが少ない以上、短い休憩ですぐに繁華街に復帰できる(肉体疲労はかなり対策しているのでほぼ問題がない。マッサージグッズまで持ち入んでいるのである。流石に電マはない)。


現状は、営収の平均が35000円未満の平均的なドライバーである。ええ、これが平均値なんですよ。毎晩8万とかやってる人はあくまでも上位陣で、そうそう真似出来るものではない。

ただ、手順を踏んでいけば届く日は来るかもしれない。焦ってはいけない。他人と自分を比べて、自分を低く見積もってはいけない。何が差なのか、どうすれば埋まるのか。考えながら日々を過ごし、少しずつ埋めていく必要がある。

僕の場合は、書き物をするという目標もあるので、すべてをタクシーに懸けるドライバーよりも不利な状況とは言える。しかし、自分だけにしかない武器もあるはずだ。

ぼくはずっと劣等生だった。

公立中学では120人中100位くらいの成績だったし、偏差値50ちょいの男子校に入り(安田学園おまえだよっ!勝手に共学になりおって!)、そこでもクラスで下から3番目くらいだった。

多い時は赤点が7つもあり、大学進学どころか留年しそうになり、就職を勧められた。

だけど、勉強しようと思い立ち、人よりも時間はかかって2浪もしてしまったのだが、最終的には東大に辿り着いた。

もっとも東大でも優等生とは言えなかった。司法試験や公認会計士に通ったり、大手銀行に就職したりする友人を尻目に、ぼくは目標を完全に見失ってしまった。

しかし、心機一転、理系へと専門を変えて、大学院に進学したところ、大雑把にいうと学科の首席のようなものになれた。

ただ、そこから先がピークで、研究はうまくいかなくなり、1記事70円しかもらえない零細ウェブライターになった。

とはいえ、ぼくには文章の才能があった!!自分で言うのもどうかと思うが、文章だけは妥協せずに書き通すことが出来たのだ。

半年後には、ちょっとした有名人になり、1年後には書籍を出版し、サッカー本大賞という賞を受賞した。

ネット界隈にたくさんいたアンチの皆様も受賞を聞くと全員黙った。

ただ、本を出したからといってうまくいくわけではない。仕事はとりやすくなったが大きく稼げるわけでもなく、新しい執筆テーマを見つけられるでもなく、少しずつ活動が縮小していった。

子供も大きくなってきて収入が厳しくなったことで、タクシードライバーを始めた。

「もっと普通の仕事したらいいのに」と言ってくれた友人は、経済産業省からアメリカ留学中であった。

ぼくは肉体も精神もハイスペックとは言えない。反射神経は人並みで疲労しやすく怪我も多い。精神については、持病でかれこれ1年半は薬を飲んでいるし、そもそもここ20年くらいはずっと病気だったと思う。いわゆるメンヘラさんである。

ただ、心の病気も、発達障害気味で何もかも忘却してしまう弱点も、すべてぼくの個性なのである。

みんなと同じようにすぐに何かが出来るようになることはないが、頭を使って、工夫して、少しずつ少しずつクオリティをあげていく。

バスケットボールだって、サッカーだってそうやってうまくなってきた。勉強だって、高校2年で英検4級に落ちたのに、帰国子女に英文法や英単語を教えるほどのマニアになった。

元々頭が良かった?

厳密に言うとある程度は、そういうものも必要だと思う。しかし、元々勉強が出来たわけではない。

東大受験を決めた二浪の年は、1日18時間の勉強を続けた。3ヶ月間休まずやった。移動時間も、入浴時間も、すべて学習にあてた。

3月から挑戦をはじめて、11月に休日を取った。8ヶ月ぶりに休みを取った。

その時読んだ漫画『スプリガン』に感動してボロボロ泣いたのをよく覚えている。

May peace prevail on whole Earth

受験英語としては、とても珍しい祈願のMayである。


はてさて、今はタクシードライバーの劣等生である。

東大を出ているのだからもっとうまい話があるだろうと言う人はいる。しかし、ぼくにとっては、目標を立てて、少しずつ実現をしていくこと以上の楽しみはないのだ。

今は、タクシードライバーとして必要な能力、知力、知識を身に付け、尊敬する愛すべきドライバー仲間達と肩を並べたいという思いで、少しずつ頑張っている。

もうすぐ40歳のぼくは学んだ。アクセルを踏むことだけが努力ではないのだ。走行距離を200km程度に抑え、無理をせず休憩時間に爆睡する。それを怠惰だと考える人もいることだろう。

しかし、アクセルを踏んだ向こう側には、白バイが待ち構えているかもしれないのだ。

点数がなければ仕事にならない。

ただ、ここにきて、ようやくアクセルを踏み込めそうだ。


眼鏡の力は偉大(`・ω・´)


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よし、コロナ禍でも6万円やれるドライバーを目指して頑張ろうと思ったら、こんなセミナーを見つけたので早速ポチり。


20日の部に参加するので、ご興味ある方は是非どうぞ。あ、プロタクさんからお金はもらっていません!

というかもらっていたら、こんなわけのわからない記事じゃなくて、もっとちゃんとしたパブリシティを書きます!

うーん。

タクシー会社のPR文を書いて回るってのは仕事になるかもしれないな。でも取材がちょっとめんどk


というわけで、うっかり3700字も書いてしまったけど、これから記事を3本編集せねば。

不思議の国のアリスに出てくる白ウサギくらい忙しいわよ!!

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