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転生者としての中村慎太郎の2020年


……。

……。

……。

俺は……。

死んだのか……?

ここはどこだ……?

ん……?誰かいる……? あなたは誰だ?

「私は女神。あなたは死んだ。そして、新しく人生をやりなおす。この異世界で。一つだけあなたにチート級のスキルを与えるわ。そうね、あなたは文章を書く力、文章力。これでいいわね。」

「では、いってらっしゃい。幸運を。」



ええ?!俺、異世界転生するの?!

ええええ……?!しかも、なんか雑なオープニングじゃない!?

どうするの?!魔王倒すの?!何するの?!


明けましておめでとうございます。

年に1度の所信表明は字数や構成などにこだわらず、思ったことを好き勝手に書くことにしている。

というわけで2020年の中村慎太郎は異世界に転生しようと思う。冒頭の小芝居は、現世で死亡し、女神様の力で異世界に転生させられるという定番の流れを書いたもの。このジャンルが好きなのだ。

転生の際には何らかの特殊能力がもらえることが多い。即死魔法、全体攻撃、成長速度20倍、スキル強奪、聖騎士、暗殺者、蜘蛛になる、スライムになる、などなど。ぼくの場合は文章力というスキルをもって生まれ変わることになる。

この異世界転生というジャンルは若干飽きられつつあるのですが、それでも一定の人気を保っている。多くの人にとって人生なんてものは失敗だらけなものなので、やり直せるものならやり直したいことだろう。それも人よりも有利な才能を持った状態で——。

とはいっても、このジャンル。出落ちで終わることも多く、最初の1,2巻以降を盛り上げるのは至難の業となっている。特別な才能をもって「ズルをして得られた快適な人生」は、際立った才能はない代わりに「汗水垂らして積み上げた人生」よりも薄っぺらく軽いからなのかもしれない。

とはいっても、良作も多々あるので、この記事の合間にちょこちょこお勧めを紹介したいと思う。完全なる蛇足ではあるが。

さておき。

ぼくは転生することになった。とはいっても実は、もう生まれ変わりたくはなくなっているのだ。

ちょっと前までは、大学入学時点くらいまで遡ってやり直したい気持ちで一杯だったのだが、今はそういう願望もなくなりつつある。

というのも生まれ変わったら二人の子供に会えなくなってしまうからだ。

でも……。その甘さを突き抜けて、今年は転生することにした。実際に子供に会えなくなるわけではないにしても、現状に甘えることなく、新しく人生を始めるつもりで、今年は挑戦をしていこうと思う。

ちなみにぼくは、人生において何度か転生をしている。

小説家の卵(小、中)

音楽家の卵(高校)

学歴ハンター(高、浪人)

彷徨う者(大学生)

バスケットマン(大学生)

研究者(大学院)

ウェッブライター&ブロガー

作家

作家&書店員(という名のスタートアップ企業チャイルドの尻拭い)

作家

???


このように変化している。どの変化が「転生」に相当するのかというと、やはり浪人生から大学生への変化、文系大学生から理系院生への変化、そして院生からライターへの変化がドラスティックなものであった。

ライター&ブロガーから作家へと肩書きを変えたのは、本格的な文章力を身に付け、書籍執筆などを仕事の主にしたいという決意だったのだが、その試みは失敗に終わった。

出版不況の時代と重なったこともあり、実力が不足していたこともあり、ぼくの執筆スタイルが時代遅れであることもあり……。もちろん、無理矢理出版していくことは可能だったかもしれないが、あまりうまくいかなかったと思う。作家という肩書きをつけると共に、紙の本が読まれない時代になっていることを痛感することになった。

後は絶え間ない育児と、知らぬ間に持病化していたセロトニンの減少する癖(要するにうつ)も障壁になっていた。在宅ワーカーと育児の相性はとても悪い。特に、全ての感覚を集中しないといけない書籍執筆作業とは、どうしようもなく相性が悪い。

さておき、作家という肩書きを半ば強引に名乗ってから6年間が経ち、あまり成果は出ていないことから、6年目の区切りで失敗と断じ、次のステップへと繋げようと思う。

紙の本のことを知るために、書店員と作家業の二刀流にしようと試みた時期もあった(2017年)。ただ、配属された店舗が、入った時には大赤字で潰れそうになっていたため、ただただ苦労をする羽目になった。実際に、運営している会社は、3,4ヶ月後には、鹿サポ御用達の大手フリマアプリ会社に吸収されるような形で消滅してしまった(正確にいうと社員0人だか1人だかの幽霊企業として名前は残っていると聞いたことはある)。

その後は、運営会社がなく、雇用も保障されず、給料が出るかどうかもわからないので不安でミーティングをしながらもお客さんがいるので店舗は継続しているという状態だった。情報はこっちには降りてこないんだけど、社長のお気に入りの女の子だけすべてを知っていて、それを聞いて対策を立てていくという泥沼。

まぁまぁあそこの上司とは随分喧嘩もしたけど、こういう辛い時期を何とか一緒に乗り切ったのもあって、お互いやめるときに(ほぼ同時に力尽きた)熱いハグをしたのは良い思い出となっている。

さて、書店が大赤字であった理由は色々ある。飲食店の経験が皆無な若い経営者がフィーリングでお店を作ってしまったこと、業態と立地が合わないこと、そして最大の誤算は本があまり売れないこと。

本が売れない理由も色々あって、専門的な話をすると書棚不足による在庫量不足、在庫管理システムの不備による返品入荷サイクルの遅延、飲食店の業務にあたるスタッフが中心のため常に人手不足、そもそも入店客が非常に少ない奥まった立地などであった。

ただ、それ以上に、面白い本が少なくなったことと、本を読むのが教養人の嗜みとされた時代が終わり、読書が流行らなくなったことが大きいと思っている。書店員時代に売れるのは、どこぞの起業家やインフルエンサーが書いた啓発本・ビジネス本ばかりであった。

これらはもちろん書籍の形態を取っているのだが、実質的には「ファングッズ」であった。例えば西野亮廣さんの本を買ってもらったところで、次の読書へと繋がっていかないのだ。接続先は西野さんのTwitterであり、オンラインサロンとなる。次は何の本を読むかとはなりづらい。

一昔前の読書体験においては、次に何を読もうかと考えながら動いていて、ぼくも月に10冊くらいは読んでいた。鞄の中には常に3冊くらい忍ばせてあって、食事時や電車の中、就寝前やお風呂の中など、隙間時間に読書をしていた。

しかし、やはり時代はスマートフォンで、ぼくもSNSなどのネットにどっぷり浸かっているため、読書時間は極めて短くなった。今の時代でも本格的な読書家は残っているはずなのだが、絶対数は減っているはずだ。本を売ることを主事業にするのは非常に難しい局面になっている。

というのは座学としてはもちろん知っていたが、書店員として一年弱勤めると、読書への関心の低下は非常に痛切なものとして感じられた。本は不滅だが、本屋は非常に危ない。

あまり話が細かくなっていくのは本意ではないのでこのへんにする。どれだけやっても本屋が赤字になる理由については、以下のページを初め多数の記事が出ているのでご参照あれ。

書店も書籍だけで経営を維持することは不可能だ。大手取次各社が発表している取引先書店の経営指標に基づき、1坪あたりの在庫金額(雑誌を含む)や商品回転率、そして書店マージンを業界で一般的な22%として試算してみると、1坪あたりの年間粗利益額は23万7600円。仮に100坪の書店を営業すると、粗利益額は2376万円になる。

支出をみると、家賃を安く見積もって月坪1万円と設定すると1万円×100坪×12カ月で1200万円。アルバイトを5人、時給1000円で雇い毎日8時間働いてもらうとすると1年間の人件費は8時間×1000円×5人×365日=1460万円。つまり家賃と人件費で2600万円以上かかり、先の粗利益2376万円から経費2660万円を引くと、経営者の人件費や光熱費を引かない段階でマイナス284万円で赤字になる計算だ

日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由
決定的に「粗利」が低いのには原因がある


構造的に問題があるけど、構造改革できるのは書店と出版社が根こそぎ潰れた後になってしまうというどうにもならない話もあるわけだが、今の段階でこれから書店業を始める可能性は低い。でももしやるなら……。

一等地の広い店舗でやろうと思ったら、観光名所にするか、1冊10万円もするような高級書籍やお土産、家電などを売るする戦略が有効。これは蔦屋書店、蔦屋家電のモデル。

もしぼくが書店のオーナーになるとしたら、10畳くらいの敷地に移動式の本棚を置いて、カフェも含めてワンオペで回せるようにし、イベントスペースとしても30〜40人の集客が見込めるようにする。要するに天狼院やB&Bと同じモデルなのだが、これしか生き抜く方法はないと思っている。本を一種類だけ置く本屋が流行っているという話も聞くが、流石にこれは怖すぎて出来ない。

というわけで、話が逸れに逸れている。新年だから簡潔に書こうと思ったのだが、今年は話しが逸れる方向にあるようだ。それはそれで悪くないだろう。今年はそういう年なのだ。

異世界系で一番好き。漫画より小説のほうがお勧め。異世界のルールで仕事をして生活することがゆっくりと描かれている。ハーレムものなので×××な展開もあり、これぞ娯楽という感じがする。ただ、最強の魔王が現れて絶体絶命のピンチみたいなことは起こらず、石橋を叩くようにのんびり生活していくので、そのへんが嫌われることもあるようだ。ぼくにとってはそこは評価ポイント。

さて2020年は転生するわけだが、専業作家から運転手へと生まれ変わろうと思っている。まだ内定は出ていないのですが、人不足の業界なのでどこかしらは引っかかるのではないかと読んでいる。

というわけで今までは細々と文筆業を中心に稼いできたわけだが、2020年からは書くことによって稼がなくても良くなる。これはドラスティックな変化だと言える。

仕事としてのライティングは「書く」ではなく「納期までに作る」というほうが近い。ただぼくは「書くこと」が好きな人間であって、「商品を作って仕事にする」ことがしたいわけではないことに、ある時気づいてしまった。

ところで1記事あたりのギャラは、最初は70円ということもあったものの、大抵は5000〜10000円、少し良い仕事だと20000〜30000円程度で、一度だけ60000円という高単価の仕事も受けたことがあった。これもバブルの時の水準からするとかなり安いのだそうだが、現代としては最高単価の一つだと思う。そして、職業人としては高額のギャラを受ければ嬉しいと思わないといけないのだが、どうもあまり嬉しくないようだ。

それよりは文章を通じて誰かと仲良くなれたり、どこか面白い場所を紹介してもらったりするほうがずっと嬉しい。ということはつまり、書き物を仕事にしないほうが、幸福になれるということなのだろう。

知り合いが誰も読んでくれないビジネス系の記事とか、せっかく書いたのに某社の社内の人しか読まない、例えば松本への旅紀行文などは、収入になったとしてもあまりやりがいが感じられなかったのだ。

というわけで、職業物書きは捨てることにした。一応書籍を上梓していることもあり、これからも書けるタイミングがあれば書こうと思っているので、作家の肩書きは捨てずに持っていようと思うものの、2020年からは意識としては運転手として生きていく。

趣味として執筆をする運転手です

とはいえ、原稿料や出演料はちゃんと取る。そういう意味では趣味というよりも副業というほうがいいのだろう。ただ、趣味として一生懸命取り組むほうが、仕事として必死でやるよりも自分には向いているということだ。いずれにせよ、収益のメインは運転手にしようと思っている(他職に落ち着く可能性もあるが)。

ただ、文章を「副」として、運転手を「主」とした場合でも、文章の生産効率や質が落ちてはならないと考えている。むしろ、これまでよりも精力的に書いていきたいと考えているし、それが出来そうだから運転手という職種を選んだところもある。

というわけで、運転手になること、Project OWLのこと、育児、ダイエット、釣りとゴールデン街、小説、動画やイベント、などについてこれから項目ごとに整理していこうと思う。

2020年からは転生する!!新しく生まれ変わるので、どんなことでも出来るはず!!

今一番流行っている転生もの。通称転スラ。真面目なサラリーマンがスライムに転生して、異世界で魔物王国を作っていく話。設定が複雑すぎず、ストーリー性もほどよくあるのでとても読みやすい。異世界もの入門にお勧め。


異世界に紹介され、王妃と結婚することになった地味で大人しい男子。ただのヒモ話と思いきや、王宮を取り巻く複雑な人間関係や政治的駆け引きに巻き込まれていく。儀礼や格式、政治的駆け引きなどについての描写が非常に繊細で楽しめる。とても面白い。


どうして物書きがタクシー運転手を目指すのか


2019年、新横浜の居酒屋にて。

「慎太郎さん、もう東京サポやめたかと思ったよ」

単刀直入に聞いてきたのは、かずちゃん。2013年からの東京サポ仲間で、ブラジル遠征でもクイアバで挨拶した。ぼくの大好きな東京サポで、青赤のことを聞くといつも嬉しそうに何でも教えてくれる。青赤が好きすぎる女性としてその筋では有名である。

「いやね、育児関係で本当にお金なくて。でも来年からタクシー運転手でもしようと思っているから、お金と時間に余裕も出来るし見込み。だからスタジアムももっと行けるはず!ACLも行けたら行きたい!」

「えー、慎太郎さんはもっと頭を使う、人に出来ない仕事をやって欲しいのに!!」

「いやいや、物書きを続けて行くにはタクシー運転手がベストなのかなと思ってね」

こんな話をした。かずちゃんの疑問も最もだなと思うので、回答していきたいと思う(ここは読まないと思うけど)。

まず、ぼくの年齢から何らかの業界で意志決定できる役職まで登り詰めるのはかなり手間がかかる。無謀と言ってもいいかもしれない。

某スタートアップ企業では、25才くらいの社長と執行役員が絶対的な権力を持っていたが、やはりそのくらいの年齢からやっていないとうまく行かないんだろうなと思う。

これから大企業に入るのも難しいし、飛び入りで役員になる口もなかなかないだろう。ただ、起業するという方法はある。とはいっても、現状、起業するアイデアはない。

ところで、起業のための準備期間としてタクシー運転手を選択する人もいるのだそうだ。その理由——。

・休みが多く、自分の時間が作りやすい。
・休みに電話が鳴らない、メールも来ない。
・東京の場合、ビジネス街で生の声を聴き続けることが出来る
・収入がそこそこ良いのでまとまった資金を作れる。

休みについて説明する。タクシー運転手の一般的な勤務スタイルは、朝6時頃に始業し、丸一に勤めて深夜2時とか3時まで働くとになる。とtめおきつそうには見えるが、基本は座っていられるし、休み時間も自由に取れる。未確認情報だが、会社によってはラジオや英会話などを聞きながら勤務も出来るとのこと(ぼくはやらないと思うけど)。

みんな大好き月収の話をすると、歩合制なのではっきりとはしないのだが、30〜40万円が平均だそうだ。東京の場合、お客さんの数が多いことから平均40万という情報もある。一方で小さな地方都市の場合は20〜30万などそれほど稼げないようだ。

いずれにせよ物書きとしてこの額を稼ぐのはなかなか大変で、毎月コンスタントに稼ぐとなると、さらに難しいところ。2児の父としては安定して収入が得られること以上に助かることはない。

月給最高!謎の6ヶ月後の振り込みやめてー!

ちまたの噂ですが、ハイパー運転手の場合は60〜80万を稼ぐこともあるそうだ。恐ろしい……。ただ、それはハイパー運転手の話であって、ぼくの場合は30〜40万稼げればまったく問題ない。御の字、御の字。それにくわえて、減るといってもゼロにはならない文筆業の収入もあり、妻とのダブルインカムにもなるわけだから、一年間サッカーを観て、子供二人いても取材旅や家族旅行をするくらいは何とかなりそうな気がしている。

さて、みんな気になるお金の話を最初にしたのだが、この職種を希望した理由はお金ではない。

大事なことは……。

・人間関係のストレスが皆無
・お客さんとの刺激的な出会いが日々多数ある
・休みがとにかく多い

この3点。

仕事の苦しみの9割は、人間関係から生まれる。上司や同僚をずらっと並べてみれば必ずそこにストレス源がいくつかはあります。

タクシー会社でも同僚や上司はいるわけですが、ほとんど会わないのだそうだ。仕事の前後に挨拶をする程度とのこと(メンバーでチームを組んでミーティングをする会社もあるみたいだけど、そこは避ける)。

ノルマをこなせなかった場合でも、自分の歩合が下がるだけ。大手の場合はノルマがきついという話もあるようなのだが、そのへんもうまく避けるつもりだ。

かといって誰にも会わずに一人で黙々と仕事をするのは寂しいものなのだが、タクシーには一日30人以上(推定)のお客さんが乗ってくれることになる。その中には嫌なお客さんもいるかもしれないが、面白いお話が出来る人もいることだろう。ぼくは、人と話すのが好きなので、この点は楽しめると思っている。

そして休みについて、もう少し詳しく書く。

タクシー運転手の勤務日は月あたり11〜12日です。ぼくは11日勤務でやれるところを探しているので、おおむね19日はお休みとなる。その代わり1回の勤務で2日分働く。朝6時から翌朝3時頃までの18時間程度の勤務時間で、休憩時間は3時間取れる。この時間に休むことも出来るし、原稿を書くことも不可能ではないだろう。

もちろん休みを取るのが第一なので、そうそう集中はしていられないとは思うが、脳を刺激する意味で30分くらい集中して書くといいんじゃないかなという気がしている。ただ、これについては初めてみないとわからないところではある。

そう初めてみないとわからない。もしかしたらまったく原稿が書けないという事態が生じるかもしれない。でも逆に、以前よりもキャッシュフローが良くなった上に原稿の生産性が上がるかもしれない。こればっかりはやってみないとわからない。

せっかく転生するので色々な方法を試してみようと思う。

女子高生が蜘蛛に変化して異世界っぽい洞窟の中を彷徨う話。こう書くとおどろおどろしいのだが、天然マイペース系主人公が明るく楽しく蜘蛛サバイバルライフをしているので読み口はとても良い。虫嫌いの女性でも読める唯一の蜘蛛漫画といえるかもしれない。蜘蛛は、徐々にスキルを身に付け強くなっていくので、ゲーム好きにもお勧め。


OWL magazineの共同代表として


2つめのテーマはOWL magazine!!旅とサッカーをテーマに11ヶ月やってきた。OWL magazineについてはまた独自の記事を書こうと思うのだが、1年目は及第点ながらもっと出来たかなというところ。

クリエイターが集まって運営している状態なので、プロモーションを専門にする人がいたほうがいいような、いないほうがいいような。あるいは、そういう人を招いて勉強会をしたほうがいいのか、などなど考えているもののあまり進んでいない。

昨年は、概ね体調不良だったこともあり、アウトプットの質は正直言って十分ではなかった。もちろん、自分の中でのベストは尽くしたし、そうそう他の旅エッセイには負けるとは思っていないのだが、後少し労力をかけられたら、あるいは、もう少しだけ集中力があったら——。さらに上のレベルのアウトプットが出来たのではないかと思っている。

これは反省点というよりも、今後に向けての課題でありノビシロである。

さて、OWL magazineにご寄稿頂いている宇都宮徹壱さんからは、OWL magazineの育成機能について以下のようなコメントを頂いた。

昨年2月からスタートしたOWL Magazineは、原石のような若い書き手を次々とデビューさせて密かな注目を集めている。私もいち執筆者としてだけでなく、これまで培ってきた経験やノウハウを、求められれば惜しみなく次世代に伝えることを心がけたい。


サッカーメディアは、先細りの零細業界でありなかなか難しい状況になっている。というのも、紙媒体は業界自体が沈没しているのでこれから紙で書こうとしても駄目。宇都宮さんも上述の記事で指摘しているが、紙媒体でも新しい書き手はほとんど増えていない。

一方でウェッブメディアはどうかというと、PV稼ぎで広告料を取るモデルは厳しくなっているらしい。また、アマチュアを含む競合も多く、なかなか成立させるのは難しいのだろう。最近で言うと華々しく現れたReal Sportsは成功しているように見えるが、一方で、ぱっとしないまま消えていったスポーツポータルサイトは死屍累々である。

Real Sportsがなぜ強いのかについてはコンテンツ力があることにくわえて、ビジネス方面へのノウハウが多大に蓄積されていることや、ダルビッシュ有などの超有名選手にオファーできるだけのコネクションがあることも大きいと思う。今後はReal SportsとFootballsitaが主となってスポーツメディアを動かしていくのではないか……などという気がしているものの、ぼくは、メディア界隈にたまに半歩突っ込むくらいで内情は詳しく知らないからあまり根拠はない。

Footballista様は、最近のぼくの興味と少しずれてきてしまっていて、内容もとんでもなく専門的なので、このところ積んだままになっている。欧州サッカーを分析的に観るのと、Jリーグを観るのは根本的に何か違うような気がしてならない。ただ、そこで感じるギャップはぼくが不勉強なせいもあると思うので、やっぱりもう少し真面目に取り組みたい。

読もう!読もう!ふっとぼりすた!
読もう!読もう!ふっとぼりすた!
ララララ ララララ ララララ ララララー
もっといったれ ララララ ララララー


また、欧州サッカーが好きな人はいるが、クラブの歴史や文化に共感を覚えて自分の人生の一部として応援する人は滅多にいない。一方で、Jリーグではそのような付き合い方が一般的である。

Footballistaのコミュニティ事業が順調なのは、欧州サッカークラブがコミュニティの醸成力を持っていないため、需要はありながら供給されていなかったコミュニティ機能だけぶっこ抜くこと出来たからなのだろうと思う。そこまで見据えて事業を展開するFootballsitaってやっぱりすごいよなぁ。

OWL magazineの目標の一つがFootballistaの影を踏むことなので、2020年はもうちょい真面目に読み込まないとな……。新時代のアマチュア分析家は本当に凄くて、ぼくが真面目に戦術を勉強していた頃より100歩くらい進んでいるから(当時のプロも全然適わないんじゃないかな)。

ボリスタラボに入れてもらえるといいんだけどね。ボリスタラボの看板をしょってツイートしている人はみんなハイレベルだし、もっとお近づきになりたい。断られることはなさそうだけど、毎月5000円!!仕事が軌道にのってからかな。金額というよりは、向学心がどれだけ高まるかという問題になってきている。

壮絶に話が逸れたが、Real SportsやFootballistaに負けないようなマガジンを目指して今年も頑張って行きたいと思う。もちろん、規模で追い抜くことは出来ないが、志は同じくらい強く持っていたい。

そのために必要なことが、宇都宮徹壱さんが書いてくれたような「育成」である。これまで執筆をしてこなかった人を含めて、新しい書き手を発掘し、育成していくことと、それを宇都宮さんを初めとした経験のあるベテランへと繋げていくという役割は、コミュニティ機能もあるOWL magazineの意義として考えてもいいかもしれない。

2年目は、どういう公共性をOWLが持ち得るのかをしっかり考えていくことが重要で、それが出来ていれば購読もついてくるはずだ。

良い仕事をしなさい。お金は後からついてくる。

って誰か偉い人が言っていた!!(松下幸之助?)

ネズミやGなどの害虫・害獣駆除が専門の男が、異世界に転生しても駆除人をするという一風変わったファンタジー。罠をしかけてどうこうと淡々と行う様はなかなか興味深い。とりあえず3巻までは抜群に面白い。その後転じて面白くなるかどうかを見守っているところ。

さて、ここからは駆け足で。

父親として

父として何を成し遂げるか。

そういう意味では今年は稼ぐことによって見せられる景色を増やすということに特化したいと思う。子供と過ごす時間については十分に確保できる見込みなので、海外旅行、スキーなどの経験を積んであげるほうが良いのではないかと思う。そのために必要なのが何にお金を使うかを選別し、しっかりと貯蓄していくこと。

……。と考えてわからなくなったので妻に聞いてみた。

「ねぇハニィ、去年の僕を採点してみてよ。パパとしては何点だい?」

「なんだいダーリン、あんたはパパとしては80点よ」

「おー、ジーザス!」

「パパとしてはまったく不満はないし育児はよくやってくれてるけど、夫としてはもう一歩ね!もうちょっと家事をやってね!」

「おー、ぜずすまりーあ!!」

というわけで、育児は問題ない模様だ。女親は男の子が何を考えているかわかりづらいので、長男をしっかり見て、よく話して欲しいということ。苦手の作文を少し面倒を見て欲しいという細かいリクエストだけであった(ねぇ、ハニィ。これ95点くらい取れてない?)

作文については、目の前で即興で超高速で作文を書いていくのを見るとかなり喜ぶ。前に50字くらいの短文を一気に50枚くらい書いた時は驚いた目をしていた。少し面白いテーマを探して日本語に親しめるようにするといいかもしれない。

一方で家事については、昨年は体調不良に悩み、治ったと思ったら原稿に収集中ということが多かったため、妻の指摘の通り不十分であった。家事といっても、料理、洗濯、食器洗い、風呂掃除、掃除機くらいのものなので、溜まったミルアカを消費しながら今年はやっていこうと思う。

「ところでダーリン。私はママとして何点?」

「ハハハハハ、120点に決まっているだろう!完璧だったよ!」

「えー、ちょっと至らないところもあったと思うんだけど……」

「ハハハハハハ、いやいや、子供には愛されているし、細かいことも気づいてくれるし何一つ問題はないよ!」

アメリカン風に話しているのは脚色だが、内容はこの通り。すべての夫は、妻に120点以外を与えてはならない。


できすぎ君タイプの主人公が突然王様になって内政から軍事を司るようになる話。内政ものが好物なのだが、この作品が一番よく出来ているように思う。異世界らしいとんでも描写もあり、熱い戦いもありのバランスの良い作品。お勧め。

サポーターとして

これについては昨年別途書いたので簡潔に。

FC東京サポーターとして、来年はホーム全試合と、可能な限りのACLおよびアウェーへの参戦を目指す。そして、より多くのサポーターと交友出来るようにする。サポーターは惰性で続けている人も多く、話していてもネガティブな話ばかりが口から出てくるケースもある。

そういう人はそういう段階なので軽くかわしておいて、今現在、FC東京を一生懸命応援している人となるだけ仲良くしたい。まぁこっちも一生懸命になる分、喧嘩することもあるかもしれないけど、心は熱く、応援していきたい!

もう一つ、ゆるゆる南葛SCサポーターとしての活動も始めたい。サポーターの定義は自分で決める。なので、たまにホームの試合を見に行くレベルでもサポーターと名乗っても良いのである。

南葛の試合は二重の意味で近くで見ることが出来る。東京の東側であり、試合会場も小さいので間近で選手が見られるのだ。なるだけ近くで見たい派の自分としては南葛SCの試合は今一番スリリングで面白いのである。

というわけで、なるだけ試合は行きたいところなのだが、あれもこれもとは行かないだろうと思うので、現実に即しながら、なるだけこの2クラブを追っていこうと思う。

それにくわえてOWL magazine用の地方遠征。忙しくなるね。いいこと!

唯一の少年漫画。転生はしないのだが、異世界に転移してミッションをこなしていく。ストーリーが極めてよく出来ていて非常に面白く、熱い作品。続刊をとても楽しみにしている。

ダイエッターとして

昨年は一年で15kgも太ってしまったので、2020年は1年で20kg痩せたいと思う。今まで太ったことがなかったのでダイエットのノウハウはないのだが、運動量を増やすことを意識すれば自然とウェイトも減らす方向へ行くと思う。栄養バランスが崩れないようにしながらしっかりとトレーニングしていきたい。こんなひ弱な身体はもう嫌だ!!

運動能力を高め、服のサイズを小さくし、サッカーのフルゲームでも出場できるところまで30代のうちに戻したい。調子がいいようならサッカーチームにも入りたいところだが、そうすると試合観戦と背反してしまうのが難しいところだ。

趣味の充実 ゴールデン街と釣り

ゴールデン街については、コラムにもまとめているが、これほど趣味としてしっかりはまれたものはあまりないので、2020年も着実に調査を進めていきたい。

そして、やはり大切な場所なので誰と行くかについてもこだわりたいと思う。


そしてやっぱり釣りをしたいな、と。フェイスブックで東南アジアで釣りをした女性の投稿が出てきて(友達です)、ああ、羨ましいなと。東京湾の釣りはお手の物だし、よく考えたらライトタックルなら道具もあるわけだから、趣味としての釣りを復活させよう。

しっかり釣って、美味しいお酒を飲む。あの暮らしよもう一度!

野鳥観察という趣味もあるのだが、最近興味が減退していることもあり、今見たい鳥は辺鄙なところまで遠征しないと見えないこともあり、このまま封印しようと思う。しばらくは近所の野鳥を楽しむ。

異世界転移をして意識不明になっていたおじさんがある日目を覚ます。おじさんを養うお金がなかった甥は、二人でYoutuberとして生きていくことにする。異世界ネタを笑いにした珍しいコメディ。箸休めに。

小説家として

昨年書き始めたものがあるのだが、育児に揉まれて公開まで持って行けなかった。今年はまずはやるべきことを整えなければいけないのだが、その後は小説も公開していこうと思う。

出版不況などについて前述したのだが、「漫画原作としての小説」については市場規模は安定していると考えている。また、自分のやりたいことともフィットしている。ファンタジーものは、なかなかヒットさせるのが難しいところもあるので、これも「趣味」として取り組むといいかもしれない。

創作には不慣れではあるものの、ある程度の表現力は養われているものとして自信を持って書いていこう。

最弱の村人が何と……。序盤は驚き続きのストーリー。中盤からも熱い展開。あんまりネタバレしたくないので読んで!

動画・イベントについて

物書きとしてのノビシロはあると思うのだが、物書きとして収入を増やしていく余地はあまり大きくない。一方で、物書きの活動をブーストさせる上で、イベントの企画・出演は有効である。本当はパートナー・アシスタントがいてくれるのが望ましいのだが、そうでなくても、やっていくべきではないかと考えている。

OWL magazineについても、記事を出していくだけでは成長速度を加速させることが難しい。

執筆をしっかり進めていくと同時に、イベントと動画について考える時間、製作する時間をしっかり取れるかどうかが、2020年の成否を分けると考えていいと思う。動画については昨年の積み残しも多いので、新年からせっせと編集して公開していきたい。


色々顔を出す……?

色々な集まり、飲み会、イベントなどに顔を出したいという願望はある。しかしながら、達成は難しいかもしれない。

まずは上記のことが出来てから、余った時間で顔を出そう。

会いたい人には2人でじっくりカフェやファミレスでも行こう。

会いたくない人とは嫌われてもいいから会わないようにしよう。

もっと志を高めて、もっと努力をしないと、これ以上先には進むことが出来ない。


2020年。

俺は生まれ変わるぞ!!!!



ふぅ……ここが異世界か。

ってなんだこれ、角が生えてるぅぅぅぅ!!!

え、爪もごついし、なんか口も長いし……。

これは竜か?! 竜なのか?!

俺、竜になってるの!?何それ!

「そなたはこれから魔王として生きるのだ。」

え?え?え? 魔王?魔王なの、俺?それ以上の説明はなし?

強力なアイテムとかスキルとかももらえないんですか? 


そして転生した俺は、魔王として生きることになった。


よくそのへんにある異世界転生ラノベ風



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