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【全文無料】サッカー記事を書くための精神論を殺戮ショーに仕立てました。


サッカー記事を書くための文章力講座の序論として。具体的な技術についてもゆくゆくは触れていきたいのだが、まず最初はもっと大きな話から。サッカーに特化した内容よりは、一般的な文章論よりの内容。



大好きなサッカーの記事を書いてみたい。

そういう人に向けた文章力講座をやろうと思っているうちに随分と時間が経ってしまった。やはり物事は見切り発車が大事だ。

あれこれ考えてる暇があったら、目につくものだけ鞄にぶち込んで、発車してから考えるべきなのだ。

この講座は、OWL magazineで月1程度で連載していくつもりだ。第1回のテーマは、「サッカー記事を書くために一番大切なこと」で、初回のみ無料公開とする。

さて、サッカー記事を書くために必要なことは何だろうか。

その前に質問したい。

「どうして、サッカー記事が書けないの?」

知識が足りない。
文章力がない。
時間がない。
どこに記事を書けばいいのかわからない。

こんなところだろうか。

では、殺戮ショーを始めよう。

プロのライターを名乗り始めてから8年。アマチュアとしてブログがない頃からウェブに記事を書き始めてからだと20年も経っている。

ベテランライターとなりつつあるぼくが「記事が書けない理由」を片っ端から殺して行く。

知識はいらない。

大抵のことは調べればなんとかなるからだ。なに、サッカーどころか、オフサイドすら知らないだと。でも、大丈夫だ。

現実問題としてオフサイドを知らない人がサッカー記事を書こうと思うかどうかは難しいところだが、実際にそういうことがあったものとして

そしたらオフサイドについて調べて書けばいい。「書くこと」と「調べること」は友達だ。文章を書くのが得意な人は調べるのも得意だ。逆に、適当な調べ物しかしないと、突っ込みどころだらけの文章になってしまう。

例えばだけど、「浦和レッズの親会社は三菱商事」などと書いてあったら、Jリーグサポーターはもう読む気がなくなるだろう。そもそも親会社というシステムは現在のJリーグでは一般的ではない。また、どうせ書くならば、三菱商事ではなく三菱重工のほうが適切だ。浦和レッズの母体となったのは三菱重工サッカー部であるからだ。

さらにいうと、浦和レッズの株式を50%以上所持しているのは「ダイヤモンドF.C.パートナーズ」という持ち株会社で、三菱重工が60.8%、三菱自工が39.2%の出資をしている。三菱商事も浦和レッズの株式を1%保有しているのだが、親会社というのは明瞭に間違いなのである。

という文章は5分で調べて書いたものだ。ぼくは浦和レッズについて詳しく知らないし、三菱重工と三菱商事の違いについてもそこまで詳しいわけではない。

しかしながら、適当な検索ワードを入れながら段々と絞り込んでいくと、記事を書くために必要な情報が集まってくるのだ。ここから「クロスパートナーシップ」の話に繋げて、さらに1つ展開させれば立派な記事になることだろう。

調べたことをコピペするだけでは記事にはならないが、調べることは書くことの友達なのだ。書きながら調べ、調べては書く。前提知識があまりない場合でも、時間をかけて調べれば記事は書けるのだ。

ただ、ちょっと調べて書きましたという記事はそれほど深いものにはならないことも多い。いや、厳しいことを言おうとしているのではない。もっと楽な方法があると言いたいのだ。

例えば「オフサイドすら知らないサッカード素人が必死に存在意義を考えてみた」という記事ならば、少し興味を持つ人も出てくるかもしれない。

「歴史を変えたオフサイドについて調べてみた」という切り口も面白そうだ。ちょっと変化球を投げて得意分野に寄せるという方法もある。「アイドル界のオフサイドについて考えてみた」とか「ダイエットをするときはオフサイドに注意!」とかいうタイトルでも面白そうだ。

このように「企画力」によって知識不足を補うということが可能なのだ。文章は自由なのである!!

正々堂々と正面から、サッカーコーチにインタビューして回って「オフサイドの解釈と、ライン際の駆け引きの練習への落とし込み方」を聞いて、分析するという方法もある。インタビューをするためにはもちろん最低限の知識は必要なのだが……。

誤解を恐れずに言うと、サッカーに出てくる概念は誰でも理解できる簡単なものばかりなので、半日調べてわからないことなどまずない。もしも、ソシュールの言語体系とか、ロランバルトのテキスト分析学とか、超ひも理論とか、特殊相対性理論とかを理解しないといけないとしたら、最低でも一ヶ月程度。出来れば年単位でしっかりと学習する必要があるだろう。

ぼくが大学院でやっていたのは「アワビ類の行動比較についての研究」なのだが、これをやるためにも学ぶことがたくさんある。死ぬほどある。

「一般的な海の特徴」、「潮間帯の環境」、「潮間帯の生物相と生態」、「行動学の基礎」、「生態学の基礎」、「比較行動学に必要なアプローチ」、「軟体動物学」、「巻き貝類の生態」、「潮間帯の貝類の生態についての先行研究」などなど……。

教科書レベルのものを完全に理解するのはもちろんのこと、先行研究などもしっかり読み込まないといけない。読んでないと学者失格であり、読んでいないとか知らないということはありえない。最初の修士論文を書くためにかかるのは最低二年で、本格的な投稿論文を書くためにはそれ以上かかる(ぼくはそのへんで挫折した)。

まぁまぁ、そういう専門的な記事を書こうと思うと大変なのだが、ぼくが言いたいのは「知識がないから書けない」というのはこういうことなんだろうと思う。つまり、専門的な知識をしっかりつけている人じゃないと記事が書けないと考えているのだ。

サッカー記事に限らず、文章というものはサッカー記事は知識がない人でも書ける。

今の自分なら書ける、今の自分にしか書けない企画を探してみよう!


「知識がないと書けないなんて大嘘だ!!覚悟しろ!!必殺シャイニングアタック!!」

「うわあああああああああああ」

殺戮、完了。次の任務へ移る。



文章力がない。

文章力とはなんだろうとぼくは常日頃から不思議に思っている。もちろん、文章力というものはあると思うのだが、文章力がないから書けないというのはどういう現象なのだろうかと。

これは、666なのかもしれない。つまり、イルミナティという秘密組織が地球を裏で操っているというような陰謀論だ。

つまり、自分が文章を書けない理由は「ブンショーリョク」という謎のフォースが不足しているせいだという説を信じているのだ。確かに「ブンショーリョク」があったほうが活躍は出来るだろう。しかし、なくても文章は書けるのだ。

サッカーで例えるとわかりやすい。サッカーの基礎である「ボールを蹴る技術」があったほうが活躍できるのは言うまでもないが、蹴ってもまっすぐに飛ばない、トラップも満足に出来ないという状態であったとしても試合に出場することは出来る。

蹴れないなりに一生懸命走ってディフェンスをすることも出来るし、まっすぐ飛ばなくてもシュートが決まる可能性もある。大事なのは試合に出場することだ。上手にプレーすることではない。

もちろん、試合に出てまったく活躍できず、ボロカスになるまで怒られたり、自己嫌悪したりすることもあるかもしれない。しかし、それは当たり前なのである。「ブンショーリョク」があろうがなかろうが、ボロカスになることはあるし、賞賛されることもある。

考えてみて欲しい。「この記事、文章力がすごい!!」という理由で人を褒めたことがどれだけあるだろうか。書いてある内容について思うことがあったりなかったりはするだろうが、文章力がどの程度優れているのかを気にしたことがあるだろうか。

もちろん、最低限必要な文章力というものはあるし、一定の水準あったほうが評価が高いのも間違いない。しかし、一番大事なのは、試合に出ることだ。サッカーの達人になってから試合に出るのではなく、試合に出ながら上達していくのである。

「文章力がないと書けないなんて言っている暇があったら書け!!戦慄の青い旋風ブルーオーガニックシャワー!!」

「うわあああああああああああ」

2つめ。次の任務へ移る。

どこに記事を書けばいいのかわからない。

どこでもいい。

プロとして書いてお金が欲しいのであれば、メディアを探そう。寄稿を募集していないメディアは珍しいので、問い合わせればすぐにわかるし、門前払いをされたとしても次にアタックすればいい。企画が通らなかったとしたら、問題になっているのは「文章力」ではなく「企画力」である。

ライターになるためには行動力が必要だ、だから、メールを出して問い合わせをした時点で、一歩抜け出しているのだ。後は書けばいい。文章力など不要だ。書いて、送ってみればいい。全然駄目ならそう言われる。直せば掲載されそうなものなら直してもらえる。それだけだ。

ブログに書くという方法もあるが、これはあまりお勧め出来ない。ブログは毎日更新してナンボというプラットフォームであるため、継続力が必要なのだ。「ケーゾクリョク」というフォースを持っていて、かつ、365日ネタが尽きない自信がある方はブログも良いだろう。

noteに書くのもお勧めだ。ブログの場合はレイアウトを整えたり、諸々の設定をしたりするのに時間がかかるのだが、noteなら一瞬で終わるからだ。アフィリエイトブログを作って副業にしたいと考えている人以外はブログはやめたほうがいい。ブログは「広告コンテンツを毎日作って資産にしていく」ことには優れているが「文章を書いて読んでもらう」ことはそれほど得意ではない。もちろん不可能ではないが、更新頻度が高い人向けだ。

メディアにメールをする根性もなく、更新頻度も確保できない人はどうしたらいいのか。そんな人がいるのかと思われるかもしれないが、それが2013年のぼくだった。自分の記事がメディアに掲載されることなんてありえないと思っていたし、営業メールなんてとても出来なかった。

結果として、ぼくはブログを選択した。今ならnote一択だろうが、当時はなかったのだ。そして、ブログに1万字近い長文のサッカー記事をいくつか書いて、それが一発で当たったのだ。

ただ、このやり方に再現性があるかというと、難しい気はしている。なのでお勧めはしない。文章の練習として、小ネタを書いていくという意味では、「どこに書いてもいい」なのだが、大きなネタをざっくり出してしまうのはもったいないなと感じている。

実際に、一生懸命noteの記事を書いて、それがバズ記事となる人はたくさん見ているのだが、その後継続して書けている人はあまり多くないからだ。どうしてその後継続できないのかは、人によるとは思うのだが、ハードルが上がってしまうのも良くないのかもしれない。

我々物書きは、注目されようが、誰も読まなかろうが、習慣として文章を書くのである。

さておき、大きなネタがあるんだけどどうしようかという人がいたら、是非相談して欲しい。そのネタをどういうアングルで調理するといいのかを指摘すること出来るし、初稿についてもコメントすることも出来る。

大きいネタとは何かというのは、自分でもわからないと思うので、ネタの大小にかかわらず気軽に相談して欲しい。

OWL magazineに寄稿してもらえるのが最高なのだが、そうじゃなくてもコンテンツ製作についての話は好きなので優先的に時間を割いている。大きなネタを調理するときは、その記事をどっちの方向に発展させていくかを考えた上で、問題提起から記事の締めまでを計算したほうがいいのだ。

ともかく、書き始めるという意味で言うと、どこでもいい。というかnoteでいい。noteのアカウントを取得して、書いてみよう!テーマなんてなくてもいい。何も考えずに、真っ白の紙(ページ)の前で文字を打ち付けていくのが気持ちがいいのだ。

創造的時間である。

これ以上の時間は存在しないのだから、どんなものよりも優先するべきだ。ぼくはそう考えているし、そういう風に人生を組み立てている。お金を稼ぐことよりも、社会的なステータスをあげることよりも優先している。誰かから悪く言われても気にする必要はない。

ぼくは創造的時間を過ごせているから人生の満足度がとても高いのだ。もちろん自己評価も高い。人を困らせるナルシストにならないようにバランス感覚を保っていることが出来たならば、自分のことはどれだけ愛してもいいのである。簡単なことだ。他人はそれほど自分のことを好きではないということさえ自覚しておけばいいだけだからだ。

「noteでもメモ帳でもいいからさっさと書くんだ!!古の龍の息吹よ、我が身に宿れ……アルティメットドラゴニアブレス!!!

「うわあああああああああああ」

悩んでいる時間なんか無駄だから消えてなくなってしまえばいいのだ。次の任務へ移る。


タイピングが遅いとか、タッチタイピング出来ないとか言う場合には練習したほうがいい。ぼくのスコアはこんな感じ。自分で言うのもなんだが、これはザ・プロの数字である。

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寿司打ちの「高級」で8000字くらいいけば十分なので自信がない人は練習してみよう!
http://typingx0.net/sushida/

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↑は中村のスコア。2回くらいやっただけなので、やり込めばもう少しいくはずだが……!!

「タイピング遅いのは寿司打ちがたりん!!特打特打特打特打とか叫んでいるCMをしていた怪しいソフトを買って夜な夜な練習したからこそのスコアなんだ!!そこから20年打ってるんだよ!!!くらえ、特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打特打!!!

「うわあああああああああああ」

特打のCMに出ていたムエタイ選手は、首が強いから気をつけろ。次の任務へ移る。

書く時間がない。

こういう人に対しては、「時間を作れ!」と言いたくなるのだが、恐らく本質的な問題は時間がないことではないだろうと思う。

少し目線を変えよう。文章を書くためには3時間とか4時間とかいうまとまった時間を確保しないといけないと考えてはいないだろうか。そして、時間は確保したのに気が散ってうまく書けないなんてことになったのではないだろうか。

える、しってるか。
原稿に追い詰められている時はTwitterが捗る。


そういうやり方をすると書くのがつらくなるし、書きたくなくなる気持ちもよくわかる。だから、考え方を変えよう。

パソコンに向かうのは原稿が完成してからだ。仕上げをするくらいのイメージでいればいい。

お風呂に入っているとき、歩いているとき、電車に乗っているときなどにこんなこと書こうかなと思いつくことがあるだろう。そのアイデアをメモ帳なり、todoリストなりに入れておけばいいのだ。

そういうことの積み重ねで文章は出来ていく。例えばこの原稿は既に6000字くらいあるのだが、パソコンに向かうときには概ね内容が出来ていた。どこで考えたのかを思い出すと、布団に寝転びながらタワーディフェンスゲームをぼんやりやっているときに大体の構成が出来ていたようだ。

そこでビシッと構成まで決めてしまえば後は書くだけなので3時間あれば間違いなく終わる。とはいってもいざ原稿に向かうと全然進まないこともある。ぼくはそういうときは諦めて他のことをする。原稿が書けるなと思ったときに書き始めればいいだけなので非常にシンプルなのだ。

もちろん、書けないのに何とかひねり出して書かねばならないこともあるし、言って見ればOWL magazineのこの記事もひねり出して書いている部類なのだが、非常に楽しく取り組むことが出来ている。

ぼくの場合は、事前に思いついたアイデアを元に書き始める、書いているうちに何か違うことが閃くと、後から閃いたほうを優先することが多い。そのどっちにしようかなという瞬間が、まるでショートケーキとチョコレートケーキのどちらを選ぼうかを決めているかのような、魅惑的な時間なのだ。

確かに文章を書くのは時間がかかるのだが、苦しい時間を取らなければならないとは考えず、なるだけ楽しく取り組めるようにしたらいい。特に職業ライターで原稿の締切が設定されているわけではなければ、気楽にやったらいいのだ。創造的な時間以上に気持ちのいいものはないからだ。

ちなみに、職業ライターの場合でも、締切の向こう側にある真の締切を読んで駆け引きすることが求められることもあるのだが、これはまた別のお話。

「文章を書く時間がない?!それは……。単に優先順位が低いからだろう!!召喚獣!相模湾を泳ぐカタクチイワシ仔魚の群れ!!喰らえシラスの嵐、そして突撃してくるカツオの破壊力を!!

「うわあああああああああああ」

相模湾の湾岸には獲れたての釜ゆでシラスを食べさせてくれるお店がいくつかあるので現地まで買いに行こう。別格の味わいだ。次の任務に移る。



「ふー……。悪かったな。立てるか?乱暴な言葉を使って申し訳なかった。いやね、みんな書けない理由ばかりを並べることが多いんでね。ちょっと苛立っていたようだ。

なに?苛立ったからって人を殺すなって?アハハハハ、申し訳なかったね。でも、大丈夫だよ。ここは現実世界ではないからだ。ぼくの作った仮想世界だからだ。そう、君はぼくの作った文章の世界に迷い込んで来た。noteで「新規投稿ボタン」を押してみればわかるけど、ここは元々完全な空白なんだ。

そこに文字を刻み込んで、世界を創ったんだ。ぼくは世界を創った。だから君は死ぬことになった。世界なんか創らなければ良かったって?まぁそう言わないでくれよ。

ぼくはまだ孤独なんだ。

OWL magazineを始めてから一緒に書いていく仲間が増えてきた。しかし、みんなとずっと一緒には居られない。ぼくは一生文章を書いていきていくと決めた人間だけど、みんなはそうではないからだ。そして、物書きというのは元々孤独なものだからね。文章は一人でやるしかない。だから絶対的に孤独だ。

嘘つきもインチキも出来ない。実力以外のものは何も通用しない。過去の実績も、人脈も、学歴も、収入も何にも役に立たない。

ここにあるのは言葉だけだ。いや、言葉というよりも精神だけなんだ。ぼくは物書きになった。だから、言葉を操ることが出来る。

言葉を操ることのメリットは何かというと……。そうそう、こうやって世界を創ることも出来るよね。今は昔からの夢だった小説も書き始めたんだ。ノンフィクションしか書けなかったんだけどね。というのも、「セリフ」を書くのが大の苦手だったんだ。

だから口語体の書き方を研究したし少しずつテストしていったんだ。今は書けるのかって?

何言ってるんだい。今、口語体で書いてるだろう?これが、それだよ。

もちろんこの文章には欠点がある。誰かの口調に似ているんだ。自分でも誰だか思い出せないのだけど、これまで読んできた物語に出てきた誰かに似ている。村上春樹?星の王子さま?それもあるだろうけど、それだけじゃない。

本当に大切なものは目には見えないものなんだ。

『星の王子さま』に出てくるキツネが言う言葉があるよね。文章書きは、目には見えないことを書くのが仕事なんだ。だから、本当に大事なものを扱う役割だと言える。本を読まない時代とか、文章が読まれない時代とか言われているけど、人の精神はまだしばらく滅びそうにない。だから、ぼくたちの仕事は間違いなく消えない。

もちろん、誰も読んでくれなかったとしてもぼくは文章を書くよ。それがぼくの生き方だから。でもそれは他の人には強制は出来ない。書くのは楽しいばかりじゃないからずっとは続かないかもしれない。

でも、1回やってみようよ。サッカーが大好きなら、全力でサッカーのことを書いてみよう。

文章というのは素敵なプラットフォームで、全力で取り組むとそれだけ多くのものを返してくれるんだ。ぼくは文章を書くことで嫌な思いをしたことも何度かあった。けど、やめようと思ったことは一度もない。だって、それ以上にいいことがあるからね。

でも中途半端な覚悟で始めると、心の弱さを見抜かれて、そこを攻撃されるっていうこともある。出る杭は打たれるんだ。ぼくだって叩かれるのは好きではないよ。そんなに叩かれないことを書いているので多くはないけど、ただのやっかみで文句を言ってくる人もいるんだ。でも、そういうものは必要経費だと割り切っている。

ぼくにとって書くことの報酬はとても大きいからだ。ぼくの周りにいる大好きな人は、ぼくが書くことで繋がりが出来た人ばかりだ。書き続けている限りは、どんどん良い人と知り合える。それをお金にしようとは思わないから、稼げるライターとはほど遠いんだけど、幸福度でいったらかなり高い部類の物書きなんじゃないかと思うよ。

ごめんごめん。ついつい自分語りをしてしまったね。語り始めると長くなりすぎるのが物書きの欠点なんだ。

最後に1つだけ話したいことがある。今日「殺戮ショー」なんていう名前をつけて、君の中にある「書けない理由」を一つ一つ奪っていった。

でも、まだ1つだけあるんだ。え?殺戮ショー?アハハハハ、もうやらないよ。そういうタイプのものじゃないんだ。

ぼくはみんなが「書けない理由」を考えた。そしてすぐに思い出した。元々自分も書けなかったことをね。ぼくが物書きになりたいと思ったのは小学校6年生の時だった。そこから物書きだと名乗るのに20年もかかった。

なんでそんなに時間がかかったのかと当時の自分に聞いてみたら何と答えるだろうか。多分、「文章力がない」とか「書き方がわからない」とか「どこに書けばいいのか」とか言うだろうなと思った。

でももっと考えていくと、本当に重要なことはそこではないのかなという結論に至った。


君は、恐れていないか?


文章を書いてそれを人に読ませることを。そして、それがつまらないと思われてしまうことを。文章は、自分の分身みたいなものだ。だから、文章が否定されるということは、自分が否定されるのと同じようなことなんだ。

文章を書かなければ、「何か持っていそうな面白い人」でいられるかもしれない。でも文章を書いてしまうと「実は空っぽのつまらない人間」であることがバレてしまうかもしれない。


若者よ。

あるいは、ぼくと同世代。

あるいは年上の皆さん。


決して恐れてはいけない。

本気で表現したものには、簡単には否定できないような迫力がある。文章に魂が宿るんだ。

魂の宿った文章を前にすると、軽い気持ちでは批判できない。もちろん、信念のある反論が出てくることもある。それには真摯に耳を傾けよう。そして、相手の言い分を踏まえてもっと良い文章を書こう。

良い文章を書くというプロセスは人間として成長していく方法そのものなのだ。



若者よ。

あるいは、ぼくと同世代。

あるいは年上の皆さん。



文章を書くために必要なものは、勇気だ。




OWL magazineは経験を問わず執筆者を常に募集しています。すぐにでも大ネタの記事を書きたい人はすぐ代表の中村が1対1のミーティングを設定します。OWL magazineは未経験者から育成したライターばかりなので、経験の有無は気にしないでください。ただ、誰でも書けるというものではないので、しっかり話した上で決めましょう。

ちょっと様子を見ながら、小さい記事からやっていきたいという方は、月額500円のOWL's Forestへのご加入をご検討ください。

https://note.com/owlmagazine/circle
あとOWL magazine!今購読すると、昨年12月くらいまでは全記事さかのぼって読めるはずなので、是非ご購読下さい。

OWL magazine過去記事一覧
https://note.com/owlmagazine/m/m1570497e1bdd


あ、最後にちらっとPRすると、OWL magazineは出版社出来るように動いているので、紙の本に記事を載せることも可能です。が、いきなり紙でということはまずなくて、WEBのOWL magazineでしっかり書けるようになった人だけです。ご興味ある方はお気軽に聞いて下さい。

これから文章を書きたい。文章を書いて人生を変えたいと思う人となら、何時間でも話せます。

ちなみにこの記事、約1万字ですが2時間ちょっとで書いて、編集いれないでリリースしています。なので、恥ずかしながら文法のミスや誤字脱字が何カ所かあるかもしれません。スケジューリングをミスったのでタクシーの中で休憩時間中に仕上げて投稿をしています。新木場なう、ひー。

というわけで、いくつか誤字脱字や文法ミスがあったのではないかと思うのですが、この記事の場合はそのまま残しておこうと思います。訂正は、この↓に。どうしてそういうミスが起きたのかも書いてみようかな。というわけで!ご清読ありがとうございました!

ミス1
さて、サッカー記事を書くために必要ないことは何だろうか。

↑必要なこと!!これ流石に文脈がわけがわからなくなるので直しました。否定形で強く言うか、肯定系にするかで悩むとこうなりがち。

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