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流行りのclubhouseが新世界のテレクラであり物書きには合わない理由。そして、OWL magazine流活用法


いつの間にかのビッグウェーブ。

clubhouseというアプリが一種の社交場として機能し始めた。

ぼくも何度か使ってみたのだが、どうもうまく使えない。ウェブサービスにはめっぽう強いはずなのに……。ただ、その理由も明らかなので記したいと思う。

また、今から書く「駄目な理由」を踏まえた上で、メディア運営を続けていく上で活用していく方法もあるかなと思いついたので、そちらについては後半の有料部分に書く。

clubhouseとは。
声のSNSである。要するにみんなで電話する場所である。主な使い方としては有名人が話しているのを聞く、一般の人が話しているのを聞く、あるいはそこに参加して会話するというというものが挙げられる。自分でルームを作って会話を展開してもいい。

有名人の会話が聞けるのは贅沢なように思うのだが、本来であれば無料で聞けるものではなく、いずれ有料化するか、有料化する価値がある人はいなくなっていくことだろう。結果として、何らかの広告を目標としたルームが中心になるかもしれない。この点においては今が旬である。

もっともぼくは、自分の頭で考えるのが好きなタイプなので、有名人の話を聞こうとはあまり思わない。そういう用途としては話が散らずに凝縮しているYoutubeが重宝している。

特に山本一郎さんがヒャッハーしながら色んな人をボロカスに批評した後に最後に応援して終わるという世紀末っぷりが溜まらない。

というわけで有名人の話を聞くアプリとしてはいずれマネタイズするか無用化していくことだろう。

で次の用途としては、フォロワーがまぁまぁ多いプチ有名人と一般人、あるいは一般人通しが声を通して交流出来るということになる。声のSNS


全然知らない人と電話することが出来るという意味では、昔懐かしのテレクラのような要素がある。

テレクラといわれても若い人は何のことかわからないかもしれない。ぼくも使って事はないし、単語が思い出せなくて必死にGoogle検索をしてしまった。

テレクラというのは、電話を掛けると異性に繋がっていて、その人と出会うことが出来るというサービスである。いわゆる出会い系なのだが、プロフを書いたり、メールのやりとりをしたり、スケジュール調整をしたりする必要はない。

テレクラを利用している時点で、スケジュールが空いている異性がマッチングされるので、話が早い。後は待ち合わせ場所だけ指定して、そこに行けばいいのだ。

ポケベルくらいはみんな持っていたと思うのだが、もしかしたら、それ以前にもテレクラというものはあったのかもしれない。今思うと、地元の駅前にもテレクラのお店があって、黄色く目立つ店構えをしていた。

今思うと大ざっぱなサービスなんだと思うのだが、出会う効率は非常に良いと言えるだろう。社会学者の宮台真司が、テレクラを利用している自分はどうのこうのと著書の中で言っていたので印象に残っている。当時大学生だった自分としては「自慢げだった」という記憶が残っている。

さて、テレクラに関しては男女の出会いに特化しているのだが、人は人への出会いを求めるものだ。ぼくはclubhouseの本質は出会い系だなと思っているのだが、もちろん、テレクラ的な、tinder的な意味での出会いとは異なるのだが、初対面の人が繋がるという意味では同じカテゴリーに入れてもいいように思う。

ちなみに、大学生によるパパ探しも公然と行われているようで、そういう意味では闇が深いし、正統派出会い系(?)としての骨格も持っていると言える。

そもそも出会いというものは、「文」によって作られていた。男女が基本的に顔を合わせることが出来ない時代においては、交流するためには「文」を交換するようになった。

clubhouseの招待制にシステムを見てmixiを思い出す方もいるのだが、mixiも出会い系として機能していた。そういえばぼくもmixiで出会った人と結婚したんだった。mixiの場合も知らない人に出会おうと思ったら、コメントをしたりメッセージを交換したりする必要がある。そういう意味では「文」の出会い系であった。

一方で、オフ会などもあり、こちらは「文」を省いて出会うことが出来た。mixiの肝はオフ会だったのかなという気がする。正直あの時代が懐かしい。mixiは一時期は天下を取っていたので、あそこから失敗するほうが難しかったくらいだと思うのだが、よくもまぁ……。次から次へとユーザービリティを下げる嫌がらせをされたのを思い出す……。

さておき、clubhouseは「文」の交流を省略した、ダイレクトの出会いを可能にした。そのため積極性があれば、男女問わず、多くの人とノータイムで仲良くなることが出来るのだ。

clubhouseの最大の強みはここである。もちろんただの出会い系として利用する人も出てくると思う。パパ活までやる人がいきなり出てきたのは想定外だったのだが、それまた時代ということだろうか。

Twitterでも、Facebookでも、メールを通じて仲良くなってからじゃないとなかなか人とは繋がれない。そもそも、Twitterは基本的には友人関係など中心の「たこつぼ」になっているし、Facebookは友人・知人のみである。

メールを書いて繋がるのは非常に面倒くさい。なので、clubhouseはとても強い。コロナ禍によって人と人の間の距離がかつてないほど離れてしまった中で、ダイレクトに懐に飛び込めるツールという意味は非常に強い。

だが、しかし!!

ぼくには全然向いていない。何故か。

1.手を挙げる勇気が足りない

2.そもそも部屋に入るのがちょっと怖くて躊躇する

3.知らない人と話すのちょっと怖い

まずはこれ。ただ、慣れもあると思う。知らない人だらけのところに突っ込んで手を挙げるくらいのことは出来るようになったほうが、今後の世の中においては良いような気もする。

だから努力と慣れ次第では克服可能ではないか!!

だが、しかし!

4.目的のないフリートークなので終わり方がよくわからない。

5.執筆作業と同時進行が出来ない

このへんが致命的なのだ。ぼくにとっての書き物は自己対話であり、会話するのとまったく同じ脳を使っている。従って、clubhouseで会話しながら書き物をするのは不可能なのである。

そしてぼくは基本的には執筆をしている。執筆時間以外はあまりないのである。とにかく気が散るし、時間がもったいない。従ってclubhouseはうまく使いこなせないのだ。

もし自分が孤独で押しつぶされそうになっていたら必要としていたかもしれない。が、孤独など微塵もなく、「孤独な時間を買う」ためにわざわざ外泊しているくらいなのだ。

とにかく人と繋がりたいと思って繋がっても、縁のないフォロワーが増えるだけで何にも意味がない。これは過去に経験があるからよくわかるのだ。

だから、使うとしたら何らかのコンバージョンが期待できる場合ということになる。つまり、自分にとって、あるいはOWL magazineにとってのメリットがあるかどうかだ。

それは……。



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作家・Youtuber。偏差値30からの大学受験を経て東京大学文科Ⅱ類(経済系)→文学部に進学(宮沢賢治の生命観)→大学院は理転して農学系(アワビ類の行動生態および繁殖生態の比較)→自主退学しスポーツ系の物書きに。著書『サポーターをめぐる冒険』がサッカー本大賞2015を受賞。