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フランス人のコロナウィルス対応がおもしろい。

フランス、パリにお嫁に行った友人がいます。
彼女の息子が私の息子たちと同世代だったこともあって、ずっと交流があります。

彼女の子供達はフランスの長い学校のバカンス時期にはいつも彼女の実家にいて、その息子はほぼ、うちでホームステイしていました。


フランス人と日本人の大きな違いはズバリ「教育」。
集団生活を乱さないことに重きを置く日本の教育とは対照的に、フランスでは「いかにディベートで負けないか」が教育の基準です。

自分の意見を相手に伝える、さらに言い負かす!というのがフランスで生きていく為に必要なこと。
イコール、いかに自分の権利を主張して行使するかということです。

フランスでは先生が来なかったから休校になった、運転手が来ないからバスや地下鉄が動かなかった…
ということは普通にあります。
(余談ですが、地下鉄の運転手が可愛い子をナンパしようと、運転席に連れ込むことさえあります。)

そんなフランスで、今起こっていること。
新型コロナウィルスの感染がヨーロッパでも広がる中で、ルーブル美術館の職員が感染を恐れて勤務を拒否!
いわゆるボイコットです。
それでルーブル美術館が閉館する事態に…

フランス国内では5,000人以上が参加する屋内イベントは中止、という方針でしたがそこにルーブル美術館は入っていなかったのです。
ですが、事態を重く見た職員が勤務を拒否。

もちろん、拒否することは権利なのでそれによって職を奪われることはありません。
そして、その時に「みんなどうするんだろう…」なんていう意識は皆無です。
私はイエス。私はノー。
以上、終わり。です。

また、パリではマラソン大会の中止を知らずにみんな集まってしまった。
なぜなら中止の発表が数時間前…
さすがフランス、日本ではありえない。
きっと日本だったら、主催者にクレーム殺到、平謝り…ってなりますよね。
でも、フランス人にとっては日常茶飯事なので、そんな事で怒る人はほとんどいない。
(だって、学校に行ったら先生が来なくて、子供が帰って来ちゃった…って国ですよ。)
せっかく来たんだから、と集まった人が勝手に走り始めた(笑)

フランスでは、差別とかイジメって言葉は存在しない。(いや、フランスに限らず世界で「イジメ」って言葉は存在しないのだけど…)
個人主義が徹底しているフランス人にとって嫌なことは嫌と言う、嫌いな人とは付き合わない、というのは権利の主張であってそれができない人の方が人間として劣っているという認識です。

今のフランス、特にパリではアジア人は拒否されます。
なぜなら、「新型コロナウィルス=アジアで広まっている」という認識だから。
アジア人に対する差別ではない。
自分の身を守るための措置、なのです。

そして状況が変われば気持ちも変わる。
アジア人がお金を持ってくる存在になれば、コロッと態度が変わりますよ。

さて、翻って日本ではどうでしょうか。
学校が休校になるといって大騒ぎ。
これがフランスだったら、さっさと先生がボイコットしてもっと早くに休校に追い込まれていたかも…

世界に70億人いる中で、日本人は1億人。
つまり0.01%です。

日本の当たり前は世界の非常識、ってよく言いますけど…
どっちが生きやすいと思いますか。
今の社会情勢に対して、自分はどうしたい。という意見があるでしょうか。

私は中学生の頃から「私に日本社会は合わないな」って思っています。



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