【CoClog】やさしい天使の殺し方
シナリオ制作者:兎谷いをん様
PC:和達 銀治(30歳・刑事) PL:銀月
PC:工藤 有佑(34歳・元刑事/現用心棒) PL:ハト
KP:ハト
——————————やさしい天使の殺し方——————————
【日常】
KP:仕事に復帰し、一週間が経とうとしていた。
KP:今日も大小様々な事件が起こってはいたが、自分の周りは平和なものだ。
KP:夕飯のコンビニ弁当を買って、家路を急ぐ。
KP:帰宅すると、愛犬「ノア」が玄関で迎えてくれるだろう。
ノア:「わふっ」パタパタ
和達銀治:「ただいま」わしゃわしゃ
ノア:「ハッハッハッ」
和達銀治:「ちゃんと留守番してたか?」
ノア:「わんっ!」
和達銀治:「よし」
和達銀治:手を洗って夕食にします
KP:上着を脱ぎ、手を洗い、コンビニ弁当を温める。一通り身支度を終え、椅子に座ったたところで和達は何気なくテレビをつける。
KP:コンビニ弁当を開けながら聞いていると、とあるニュースが報道されている。
KP:「天使病」という奇病が蔓延しており、少なからず国内にも患者がいること。
KP:原因などは不明で治療法も見つかってないこと。
和達銀治:天使病については初耳ですか?
KP:そうですね、初めて聞きました。
和達銀治:流行ってるんだなぁ
和達銀治:ご飯を食べながら天使病について何となく検索をかけます
KP:では<図書館>を振ってください。
和達銀治:CCB<=76 図書館
Cthulhu : (1D100<=76) → 33 → 成功
KP:◆天使病
KP:初めは風邪のような症状が続くが、だんだんと筋力が落ち最終的には歩行さえ困難なほど痩せ衰える奇病。
KP:次第に体中の色素が抜けるようで、肌は透き通るように白くなる。
KP:最期は殆ど口もきけなくなるくらい衰弱するが、苦痛はないようで眠るように絶命する。
KP:また特徴として、この病を発病した患者は確かに痩せ衰えていくにも関わらず悲痛な様子はなく、その人の持つ美しさをまったく損なわないため「天使病」と名付けられた。
和達銀治:むずかしいなぁと思いながらご飯を進めます
ノア:隣でドッグフードをモフモフしている
和達銀治:あとは特にいつも通り過ごします
KP:怖い病気が流行っているものだなあと思いつつ、和達は眠りにつく。
KP:目が覚めると探索者は真っ白な部屋にいた。
KP:持ち物などは全てなくなっている。SANC(0/1)
和達銀治:CCB<=82 SAN
Cthulhu : (1D100<=82) → 95 → 失敗
和達銀治:「?!」
和達銀治:「…どこだ…?」
和達銀治:部屋を見渡します
KP:部屋の真ん中にはとても大きな鳥籠がある。あとは部屋になじむ白いドレッサー。目を凝らすとひとつだけ扉もある。
和達銀治:鳥かごを見に行きます
KP:<目星>
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 69 → 成功
KP:鳥籠を覗き込むと大きな羽に包まれて誰かが座り込んでいるのがわかる。
和達銀治:「?」近づいてよく見る
KP:誰だろうとよく見てみると、それは工藤有佑だと言う事がわかるだろう。
KP:あなたをじっと見つめている。
和達銀治:「…有佑?」
KP:良く見ると、あなたのことをじっと見つめ返してくる。よく見知った顔のはずなのに、どこか儚い印象を受けるだろう。
KP:首にはチョーカーをつけており、真っ白な布を身にまとっている。
KP:異様なのはその背中から生える真っ白な翼。鳥籠の床を埋め尽くさんばかりのその翼は彼の呼吸に合わせて小さく動いている。
KP:また、両手首には木製の手枷がはめられており、自由に動かせないようだ。
和達銀治:「なにしてるんだ?」
和達銀治:羽生えてる…
KP:話しかけても彼はあなたを見つめてくるだけだ。
和達銀治:「……?」
和達銀治:鳥籠の中をよく見ます
KP:<目星>どうぞ
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 58 → 成功
KP:鳥籠は細い柵で出来ており、手を入れることはできない。そして鳥かごには鍵がかかっている。
手枷は木の板に丸い穴が開いているタイプのもの。鍵で外せそうだ。真っ黒なチョーカーには十字架のエンブレムがかかっている。
和達銀治:「……鍵がかかってる…」
和達銀治:「…もしかして喋れないのか?…ちょっと待っててくれ、鍵探してくる」
KP:彼は悲しげにあなたのことを目で追う。
和達銀治:じゃあいったん離れてドレッサーに向かいます
KP:ドレッサー
部屋になじむ真っ白なドレッサー。この部屋では異常に目立つ、重厚感のある真っ黒な箱が置かれている。
和達銀治:箱をよく見ます
KP:<目星>どうぞ
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 55 → 成功
KP:艶のある黒い箱。よく見ると変わった形のくぼみがある。
KP:<アイデア>どうぞ。
和達銀治:CCB<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) → 91 → 失敗
KP:特に思いつくことはない。
和達銀治:「?」
和達銀治:開きそうですか?
KP:箱には鍵がかかっているようで開かない。
和達銀治:じゃあ扉に向かいます
KP:扉には特に文字などは見当たらず、鍵もかかっていないようだ。
和達銀治:開けます
KP:扉を開けると廊下があり、プレートのかかった扉がいくつかある。
KP:・祈りの部屋
KP:・懺悔の部屋
KP:・叡智の部屋
KP:・博愛の部屋
KP:自分がいた部屋のドアには<天使の部屋>と書いてある。
和達銀治:「……」
和達銀治:祈りの部屋に向かいます
和達銀治:プレートは裏とか見れますか?
KP:特に何も書かれていない。
和達銀治:開けます
***
KP:祈りの部屋
KP:扉を開けると部屋の真ん中にぽつんと真っ白で美しい鳥がいた。
KP:鳥はあなたをじっと見つめるが、特に危害を加える様子もなくその場から動かない。
和達銀治:「!」びっくり
KP:<生物学>、<目星>が振れます。
和達銀治:CCB<=1 生物学
Cthulhu : (1D100<=1) → 55 → 失敗
KP:見たこともない鳥だ、と思うだろう。
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 92 → 失敗
和達銀治:近づきます
KP:キラキラと輝く羽毛。まるで粒子をまき散らすかのように輝くその美しさにあなたは息を飲む。
和達銀治:綺麗だな…
和達銀治:「こんにちは」
KP:鳥はあなたの言葉に反応はせず、静かにあなたを見つめている。
和達銀治:「鍵を見なかったか?」構わず話しかけます
KP:鳥は目を伏せる。
和達銀治:「…だめか」
和達銀治:「お前も捕まってるのか?ちょっと待っててくれまたくる」
和達銀治:一旦出ます
***
KP:通路に戻ってくる。
和達銀治:すこし悩んで叡智の部屋に向かいます
KP:扉の前には「叡智の部屋」とプレートが付いている。
和達銀治:聞き耳します
KP:どうぞ
和達銀治:CCB<=57 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=57) → 25 → 成功
KP:特に物音はしない。
和達銀治:「どこも嫌に静かだな…」開けます
KP:部屋の中は壁一面が本で埋め尽くされている。
和達銀治:本がいっぱい……
和達銀治:「…何の本だ?」
和達銀治:何か気になるものが無いか本を眺めます
KP:<目星>または<図書館>どうぞ
和達銀治:CCB<=76 図書館
Cthulhu : (1D100<=76) → 97 → 致命的失敗
KP:和達は足元にあった本に気づかずに足を進めてしまう。足がもつれて、本棚に身体をぶつける。HP-1
和達銀治:「だっ!」
KP:あいつだったら、こんなところで転ばないだろうに、自分は不甲斐ない…。あいつが羨ましい、そんな気持ちになるだろうSAN減少-1D3(不定:嫉妬の処理)
和達銀治:1d3 SAN減少
Cthulhu : (1D3) → 1
和達銀治:「っ……」ムム膝をはたきます
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 98 → 致命的失敗
KP:膝をはたいていたところ、先ほどぶつかった壁の本棚から大量の本が落ちてくる。
KP:回避どうぞ。
和達銀治:CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) → 88 → 失敗
KP:あなたは驚いて足がすくんでしまい、その場を動けなかった。
KP:頭上から振ってくる本は容赦なくあなたの体を叩きつける。HP-1
和達銀治:「うっ!!」
KP:また、ヘマをしてしまった。自分はいつもこうだ。あいつならこれくらい避けられただろうに…卑屈になってくる。他人が羨ましい…そんな気持ちになるだろうSAN減少-1D3(不定:嫉妬の処理)
和達銀治:1d3 SAN減少
Cthulhu : (1D3) → 2
和達銀治:「あーもう!」
和達銀治:「……今は駄目だな…落ち着こう」
和達銀治:廊下に出る
***
KP:廊下に戻ってくる。
和達銀治:「はー」息をつく
和達銀治:頬をたたいてから懺悔の部屋に行きます
KP:扉の前には、「懺悔の部屋」と書かれたプレートがついている。
和達銀治:聞き耳を振ります
KP:どうぞ
和達銀治:CCB<=57 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=57) → 12 → 成功
KP:なんとなく、生臭い異様な臭いを感じ取る。
KP:<アイデア>どうぞ
和達銀治:CCB<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) → 10 → スペシャル
KP:あなたは瞬時にそれが血の臭いであるとわかるだろう。
和達銀治:「…!」
和達銀治:(…まずいか…?)
和達銀治:「……」
和達銀治:開けます
***
【異変】
KP:部屋を開けるとそこにはおびただしい量の血の跡。
KP:そして部屋の真ん中には、死体の山があった。老若男女、老人子ども、様々な死体が、うず高く積まれている。
KP:SANC(1/1D4+1)
和達銀治:CCB<=78 SAN
Cthulhu : (1D100<=78) → 60 → 成功
KP:死体も見慣れてしまったのだろうか……不思議と冷静でいられるだろう。
和達銀治:「!」
和達銀治:「……ひどいな…」
和達銀治:死体を調べられますか
KP:<目星>をどうぞ
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 6 → スペシャル
KP:おびただしい数の死体の山。
KP:原形をとどめているものが少なく、顔などは潰されている。
KP:その死体の中のひとつの手が何かを握りしめているのがわかる。
和達銀治:「…」手を合わせます
和達銀治:拝借しますね
KP:手を広げると、小さな鍵が2つ(長い鍵と短い鍵)とメモのようだ。
和達銀治:「鍵だ…」鍵はポッケに入れてメモを見ます
KP:メモ『天使を捕まえた。今こそ復讐の時だ』
和達銀治:「…?」
和達銀治:CCB<=78 部屋に目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 32 → 成功
KP:部屋を歩いていると、死体の山の脇に小さな棚があることに気づく。
和達銀治:棚のほうに向かいます
KP:木製の古い棚。引き出しがついている。
和達銀治:開けます
KP:棚は何かにつっかえているのか簡単に開きそうにない。<DEX*5+10>のロールで開けることができる。
和達銀治:ccb<=(9*5+10)
Cthulhu : (1D100<=55) → 82 → 失敗
KP:<幸運>どうぞ
和達銀治:CCB<=60 幸運
Cthulhu : (1D100<=60) → 78 → 失敗
KP:力いっぱい棚を開けようとすると、ギィッ!という耳につく音を立てて棚が壊れる。
KP:中に入っていた白い箱が吹き飛び、その中身が血濡れの床に散らばる。
KP:どうやら救急箱だったようで、包帯や消毒液などが入っていたようだ。
和達銀治:「んっ」
和達銀治:使えそうなのだけ拾うことはできますか?
KP:応急手当1回分に使えそうな包帯や薬品は確保できるだろう。あとは汚れてしまって使い物にならなさそうだ。
和達銀治:それだけ持っていきます…
和達銀治:「ついてないな…」
和達銀治:うーん、棚には他に何もないですか?
和達銀治:がさごそ
KP:特に目ぼしいものはない。
和達銀治:部屋をぐるりと一回見てから出ます
***
KP:通路に戻ってくる。
和達銀治:叡智の部屋にもう一度向かいます
KP:あなたは再び叡智の部屋に戻ってくる。中の様子は変わっていない。
KP:本が隙間なく置いてある。
和達銀治:もう一度落ち着いて本を調べます
KP:<目星>か<図書館>どうぞ
和達銀治:CCB<=76 図書館
Cthulhu : (1D100<=76) → 3 → 決定的成功/スペシャル
KP:あなたは、導かれるように一冊の古びた本に目が留まる。
KP:古い書物のようで、日本語ではない文字で書かれているにも関わらず、何故かそれを読むことができる。
KP:タイトルは「或る天使の話」
和達銀治:「天使…?」
和達銀治:読みます
KP:或る天使の話
KP:『昔々のお話。天使が羽根に怪我をして、森に迷い込んでしまいました。
KP:天使は途方に暮れましたが、歩いている途中に小さな村を見つけました。
KP:村人に助けを求めたところ、彼らは快く天使を迎え入れ看病をしてくれました。
KP:天使の羽根はみるみるうちに元気になり、空を飛べるようになりました。
***
KP:天使が天界へ帰ると、神様が言いました。
KP:「あなたに命令を下します」
KP:天使は元気に返事をしました。なぜならこれが天使にとって初めてのお仕事だったからです。
KP:どんな仕事だろうと完璧にこなしてみせると、天使は心に決めました。
KP:神様は続けます。
KP:「森の中の村人に制裁を」
KP:天使は驚きました。何故ならその村は自分を助けてくれた村です。
KP:「あの村は神への信仰を失いました。制裁を下さねばなりません」
KP:天使は、神様の言葉を静かに聞いておりました。
KP:村の人たちは久しぶりに会った天使を歓迎しました。
KP:美味しいご飯をくれました。暖かい布団も用意してくれました。
KP:「ありがとう」と天使は微笑みました。
KP:そして天使は一晩で村人を一人残らず焼き殺しました。
KP:村は炎に包まれました。
KP:全てが消えた村で、天使は一人佇んでおりました。
KP:その美しい顔に微笑みを浮かべながら。』
KP:同時にこの本棚の本は大体が”天使が人間に対して行ってきた所業の数々”が収録されている本ばかりだと気付くだろう。
和達銀治:「……」
和達銀治:部屋を出ます
***
KP:通路に戻ってくる。
和達銀治:祈りの部屋に行きます
KP:祈りの部屋の中には、変わらず美しい鳥が佇んでいる。
KP:あなたが入ってくると、その瞳にあなたを映す。
和達銀治:見つめ返す
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 51 → 成功
KP:あなたは、鳥のその美しい羽毛からチラチラ見える細い足に血が滲んでいることに気づく。
和達銀治:「!」
和達銀治:「…?もしかしてケガしてるのか?」
和達銀治:近づいて血のあたりをよく見ます
KP:どうやら足を怪我して動けないようだ。
KP:<応急手当>又は<医学>が振れる。
KP:救急セットを持っている場合は+20で振ってください。
和達銀治:「さっきは気づかなくてわるかったな…ちょっと見せてくれ」
KP:鳥は大人しく、羽を広げて足を貴方に預ける。
和達銀治:CCB<=(64+20) 応急手当+20
Cthulhu : (1D100<=84) → 14 → スペシャル
KP:あなたは丁寧に薬を塗り、包帯を巻く。
KP:手当てをするとその鳥は礼を言うかのようにあなたの手に額を押し当てる。
和達銀治:「よかった、痛かったな」
KP:その時、鳥は眩い光に包まれる。
KP:目を開けていられない程の光に一瞬ひるんだその瞬間。
KP:コトリと音がして目の前には小さな卵が置かれていた。
KP:鳥の姿はもうどこにもない。
和達銀治:「あれ…?」
和達銀治:卵をよく見ます
KP:<目星>どうぞ
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 8 → スペシャル
KP:美しい白銀の卵。ひんやりと冷たく、きらきらと輝いている。
KP:殻は薄く、乱暴に扱うとすぐに壊れてしまいそうだ。
KP:※卵を安全に移動できるのは一回のみ可能です。
和達銀治:「……」あまり触らないようにして部屋を見渡します
KP:部屋には特に気になるものはない。
和達銀治:(まだもう一つの扉に何があるかわからないし…持っていくのは危険だな)
和達銀治:卵をおいたまま、博愛の扉に向かいます
***
KP:扉の前まで来る。「博愛の部屋」とプレートがつけられている。
和達銀治:聞き耳します
KP:どうぞ
和達銀治:CCB<=57 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=57) → 43 → 成功
KP:部屋の中からは何の音も聞こえない。
和達銀治:開けます
KP:今までの真っ白な部屋とは違い、ここはまるで教会を思わせる内装だ。
KP:ステンドグラスがキラキラ輝き、真ん中には十字架が掲げられている。
和達銀治:まっすぐつかつか歩いていってステンドグラスを眺めます
KP:<目星>どうぞ
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 22 → 成功
KP:ステンドグラスに子どものような字で何か書いてあることがわかる。
KP:「てんしさま てんしさま どうかたすけ」
KP:赤黒いその文字が直感的に血文字だということに気付くだろう。SANC(0/1)
和達銀治:CCB<=77 SAN
Cthulhu : (1D100<=77) → 78 → 失敗
和達銀治:文字をなぞります
和達銀治:ステンドグラスの位置から部屋をよく見渡します
KP:<目星>どうぞ
和達銀治:CCB<=78 目星
Cthulhu : (1D100<=78) → 1 → 決定的成功/スペシャル
和達銀治:1d3 SAN回復
Cthulhu : (1D3) → 3
KP:部屋を見渡すと、会衆席に紙切れが置いてあるのを見つける。
和達銀治:紙を手にとって読みます
KP:紙切れ
KP:『天使のたまごの作り方
KP:白銀の鳥の卵を準備する。
KP:卵にやさしく息を吹きかける
KP:脈を打ったら出来上がり
KP:天使のたまごは天使そのもの。
KP:どうか大切な人に幸せが訪れますように。』
和達銀治:「天使のたまご…?」
和達銀治:(さっきの卵か…)
和達銀治:部屋を出ます
***
KP:通路に戻ってくる。
和達銀治:祈りの部屋に入ります
KP:祈りの部屋には美しい卵が落ちている。
和達銀治:卵に息を優しく吹きかけてみます…
KP:あなたは卵にやさしく息を吹きかけてみる。
KP:しかし卵に変化は現れない。
和達銀治:「…俺のじゃないのか?」
和達銀治:卵を持って、天使の部屋に向かいます
***
KP:天使の部屋。
KP:目覚めた部屋に戻ってくる。
和達銀治:有佑はどうしてますか?
KP:鳥かごのほうに目を向けると、鳥かごの中の彼と目が合う。
KP:彼はどこか嬉しそうに口元に笑みを浮かべる。
和達銀治:鳥籠に近づいて鍵穴を見ます
KP:あなたが鳥籠に近づくと籠の中の彼も柵に近づき、じっと見つめてくるだろう。
KP:鍵穴には長い鍵が使えそうだ。
和達銀治:「!」びっくり
工藤有佑:「……」じーっ
和達銀治:きれいだなぁって思ってしばらくぼーっと見てます
和達銀治:「あ、」
和達銀治:じゃあ長い鍵を使います
KP:長い鍵を使うと、かちゃり、と音を立てて籠が開く。
KP:籠の中に入っている彼は不思議そうにそれを眺めている。
和達銀治:「…出れるか?」扉を開けてあげます
工藤有佑:「……」
和達銀治:「??」
和達銀治:「おいで」手を出します
工藤有佑:CCB<=(13*5)
Cthulhu : (1D100<=65) → 27 → 成功
KP:あなたに呼ばれると、彼は座り込んだまま体を引きずって籠の外に出る。
KP:羽は重そうだが、背負って立ち上がる。
和達銀治:「…」ほっ
和達銀治:手枷は鍵使えそうですか?
KP:小さい鍵が使えそうだ。
和達銀治:「悪い、少し借りるぞ」手を取って鍵を開けてあげたいです
KP:加地は簡単に開けることができる。手枷を外すと、カツンと音を立てて木製の手枷が床に落ちる。
KP:手枷を外すと、彼はあなたに手を伸ばし、頬に触れてくる。
和達銀治:「?」
KP:その手で髪を優しくなでてくる。
和達銀治:「…???」きょとん
和達銀治:チョーカーって外せそうだすか?
KP:外せそうですね。
和達銀治:外してあげます
KP:チョーカーを外されたと同時に、彼は手を止め、あなたの目を覗き込む。
工藤有佑:「……銀治」
和達銀治:「ん…?」
和達銀治:呼ばれた
工藤有佑:「……?」
和達銀治:「??」
和達銀治:「大丈夫か?」
和達銀治:「俺のことわかるか?」
KP:そう尋ねると、彼はじっと考えた後に、悲しげな顔をする。
和達銀治:「……わからない?」
工藤有佑:「……」
和達銀治:「いいぞ、…じゃあ自分のことは?」
工藤有佑:「有佑」
和達銀治:「そうだな」
和達銀治:「他に何か覚えてることは?」
工藤有佑:「……」
工藤有佑:「人を殺した」
和達銀治:「……」
工藤有佑:「…たくさん」
和達銀治:「……そうか」
和達銀治:「他は」
工藤有佑:首を横に振る
和達銀治:「ん」
KP:<アイデア>を振ってください
和達銀治:CCB<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) → 47 → 成功
KP:首につけられていたチョーカーを見ていると、それについた十字架は黒い箱のくぼみにぴったりはまるのではないか?と思うだろう。
和達銀治:「……」ふむ
和達銀治:「…大丈夫、心配するな。まだ俺が覚えてる」
和達銀治:「…そうだ、この卵見たことあるか?」卵を見せます
工藤有佑:「知らない」
和達銀治:「そうか…」
和達銀治:「…じゃあちょっとここで待っててくれ」
工藤有佑:服を掴みます
和達銀治:「…!」
和達銀治:見ます
工藤有佑:困った顔をする
和達銀治:「だめか?」
工藤有佑:「心配だから」
和達銀治:「?」
和達銀治:「大丈夫だぞ?すぐそこに行くだけだ」
工藤有佑:「…心配…???」
KP:彼は自分の言葉に疑問を持つように首をかしげる。
和達銀治:「…?」
工藤有佑:手を放します
和達銀治:「……」ムム
工藤有佑:その場に座る
和達銀治:「わるいな、心配してくれてありがとう」
和達銀治:「すぐ戻るから」
和達銀治:チョーカーを持ってドレッサーのほうに行きます
KP:彼はあなたのことを目で追っているが、その場から動く様子はない。
KP:ドレッサーには、重厚感のある真っ黒な箱が置かれている。
和達銀治:チョーカーの十字架を窪みにはめます
KP:チョーカーの十字架を黒い箱にはめるとカコン、と小さく音が鳴る。
KP:開いたようだ。
和達銀治:開けて中を確認します
KP:ゆっくり箱を開けると、
KP:そこには金色の装飾銃とメモが入っている。
和達銀治:「…」
和達銀治:メモに目を通します
KP:メモ
KP:『天使の罪を見逃してはいけない。
KP:天使の罪を赦してはならない。
KP:人は罪を償うのだから。
KP:天使にも罪を償わせなさい。
KP:さあ、今こそ制裁を。
KP:あなたの手で下しなさい。』
和達銀治:「……」ムム
和達銀治:銃を手に持って確認します
KP:金色の美しい装飾銃。不思議とあなたの手になじむ。
KP:1発分の弾のみ装弾されている。
KP:銃口を見ると何か文字が書かれている。
KP:「Beatrice」
KP:<イタリア語>が振れます。
和達銀治:ccb<=5 イタリア語
Cthulhu : (1D100<=5) → 37 → 失敗
KP:あなたにはこの言葉の意味は分からない。
和達銀治:「……」
和達銀治:銃だけ持って有佑のところに戻ります
KP:あなたが銃を持って戻ってくると、彼は銃を見つめている。
和達銀治:「……」後ろ手に何となく視界から外れるようにします
KP:彼はその動作をじっと見つめ、何か小さく呟く。
和達銀治:CCB<=57 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=57) → 49 → 成功
KP:では、日本語ではない言葉を呟いたように聞こえる。
和達銀治:「……」
和達銀治:「有佑、これ、さっきの卵なんだが」
和達銀治:「優しく息を吹きかけてくれないか?」
和達銀治:卵を見せます
工藤有佑:「………」
KP:そう言われると、彼はふぅ、と優しく息を吹きかける。
KP:すると、白銀の卵はオレンジ色の光に包まれる。
KP:次第に光は収まり、卵はあなたの手のひらでとくん、と脈を打つ。
KP:ひんやりと冷たかった卵は今、日のような温かさを感じるだろう。
和達銀治:「……天使の卵は天使そのもの…」
和達銀治:「……」有佑の様子を見ます
工藤有佑:「………」少し驚いている
KP:混乱した様子の彼を良く見ると、背中の羽が抜け始めていることがわかる。
和達銀治:「…」よかった
和達銀治:じゃあ有佑から少し距離を置きます
工藤有佑:「…あ」
和達銀治:すこし離れたところで卵を自分の前に置いて銃を構えます
工藤有佑:心配そうに見てます。
和達銀治:「……よし」息をつきます
和達銀治:「俺が今からやるのは制裁じゃない」
和達銀治:「これは殺しだ」
和達銀治:構えてた銃を両手で包んで額までもっていきます
和達銀治:「…俺が背負っていこう」
和達銀治:「約束する」
和達銀治:しばらく目を閉じて構えなおして
和達銀治:卵を撃ちます
KP:あなたは拳銃を額に当てる。まるで祈るように。
KP:そして構え、トリガーを引く。
KP:そこに迷いはなかった。
KP:あなたが脈動する卵を撃つと、卵は中身をまき散らしながらはじけ飛ぶ。
KP:それと同時に、あなたの足元が歪む。
KP:あなたが驚いていると、傍で静観していた彼はあなたの手を掴み、何とか助けようと引き寄せ、抱きしめる。
KP:そんな行動も空しく、2人は暗い闇の中へ落ちていくだろう。
***
KP:目が覚めるとあなたは自分の部屋の布団の中にいた。
KP:あれは、悪い夢だったのだろうか…。すぐに夢に出てきた彼に連絡をするだろう。
KP:電話かかけると、彼につながる。
KP:彼は何も覚えていないようで、「この前会って話したばっかりだろ」と優しい声であなたに言う。
KP:それでもと駄々をこねるあなたに、彼は呆れたのか、それとも前から決めていたのか。
工藤有佑:「次の土曜日、空いてるか?……。…水族館に行こうと思うんだが」
KP:そう言ってくる。
KP:もちろん、そう返事をして、あなたは次の約束の日を心待ちにするのだった。
KP:「やさしい天使の殺し方」シナリオクリアです!
KP:お疲れ様でした!
KP:生還報酬
生還 1d5
鳥の治療 1d3
和達銀治:1d5+1d3
Cthulhu : (1D5+1D3) → 3[3]+2[2] → 5
KP:ベアトリーチェ( Beatrice )「 神の御加護 」
銀月さんに卓絵をいただいたのでここに掲載