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Weekly AR Review vol.11|Magic LeapがSpotifyに対応、そしてLenovoの新型ARグラス登場!

今週もここ一週間のAR関連ニュースを見ていきたいと思います。

なかでも今週は『Spotifyと連携しさらなる進化を遂げようとしているMagic Leap』『Lenovoの新型ARグラス』などなど、面白いニュースが飛び込んできました!

ということで、AR業界の一週間の動きを振り返ります。

『Weekly AR Review vol.11』で取り上げるトピックはこちら⬇️

音楽もSpatial Computingに!SpotifyがMagic Leap対応へ

音楽ストリーミングサービス『Spotify』のアプリがMagic Leapでも楽しめるようになります。

Magic Leapの専用ストアMagic Leap Worldからダウンロードできるこのアプリは、空間に音楽を配置することを可能にします。

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Source:Magic Leap Newsroom

自分の家の部屋ごとに曲やアルバム、プレイリストを選択することによって、自分にとって最高なサウンドスケープを創り出すことができます。

”The launch of Spotify marks an evolution in the way you can see, hear and experience the bands and artists that you love.” (Magic Leap Newsroom)

アプリを使用していなくても曲が流れるBackground Music Service (BMS)の機能を持っており、他のアプリ起動中にも使用することができます。

Magic Leapはこれまでにも音楽を軸においたアプリ・ユースケースを公開してきましたが、すでにあるサービス(特にストリーミングサービス)と連携を取ることで、機能の幅を広げようとしているのかもしれません。

その一方で、こんなニュースも飛び込んできました。

Magic Leapのキーパーソン二人、シニア・ヴァイスプレジデントのJohn Gaeta氏とCFOのScott Henry氏が退社することとなり、Magic Leap社の今後に暗雲が出てきました。JPモルガンに特許を譲渡するとのニュースも入っており、Magic Leapのこれからの動きが心配されます。

Lenovo、コンセプトARグラス公開!

北京でお披露目となったこのグラスはプロトタイプでありながら、高い完成度を感じさせます。

『Lenovo AR Concept Glasses』と呼ばれているこのグラス型ARでデバイスは、PCに接続して使用し、主にビジネスの場面での活用が見込まれているようです。グラス内でディスプレイを表示することにより、公共の場でのプライバシーを確保できるとされています。

Source: Youtube

ただし、Lenovoの今後の動きは不明であり、ただのプロトタイプとして市販されずに終わってしまうのか、さらなる機能拡張をして売り出すのかはわかっていません。また、今回はスペックの発表もありませんでした。

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Source:Road to VR

2019年のCESでNrealが注目を集めていらい、グラス型ARデバイスに市場の波が押し寄せています。Lenovoもこれまで開発していた大型のARデバイスではなく、サングラス型のデバイス開発にシフトして来ているのかもしれません。

HADOプロリーグ 『HADO Xball』 2021年開幕!

meleapが開発し提供しているARスポーツ『HADO』のプロリーグがついに開幕します!

HADOは2016年のリリース以来世界26ヶ国に展開しており、つい最近HADOのプレーの仕方を学びプロを育成する学校『HADOアカデミー』が開校しました。現在200万人を超える人がプレーをしています。

今回のプロリーグ開幕の取り組みが上手く行けば、『HADO』がプロスポーツとして認識されるようになるかもしれません。初年度の賞金総額は1億円!そして男子リーグ・女子リーグでそれぞれ年4回のシーズンを予定しています。

また、meleapは2021年の開幕に先立ち、2019年12月17日にローンチイベント『Xball Live』を開催する予定です。このイベントではプロのダンサーにプレーをしてもらい、その身体能力を活かしたパフォーマンスとプレーを楽しむことができます。

家具小売Wayfairのアプリに新機能追加

家具のバーチャル設置アプリを早くから導入しているアメリカの家具小売Wayfairのアプリに、自分の家を撮影した写真の中で家具を設置できる新機能を追加します。

この機能は『インタラクティブフォト』と呼ばれ、すでにある写真から空間情報を認識し、そこにバーチャルの家具を設置できる技術です。

家具の小売ECに特化しているWayfairは、実店舗を持たない分ARに注力することで、eコマースを魅力的に変え、消費者にアピールをしようとしています。また、AIにも積極的に投資をしている同社は、今回の機能拡張のようにAIの画像認識を活かしたARアプリの開発にも強みをもっています。

建物のデジタルツインを生成するARツール『Vera』公開

AI/ARスタートアップResonaiは、建物の精巧なデジタルツインを生成するツール『Vera』を公開しました。このアプリは、デバイスと環境とのネットワークを構築し、建物の管理やナビゲーションを可能にします。

通常のARアプリと違い、AIを組み込むことによってナビゲーションの実現や使うたびの精度の向上を可能にしています。

ResonaiのジェネラルマネージャーAlisa Zhukova氏によると、このアプリを使うことによって、建物の利便性の向上はもちろん、メンテナンスコストやオペレーションコストを削減することが期待できるそうです。

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Source:Mogura VR

このアプリの導入によって、新しいタイプの不動産(Spatial ComputingなDigital Real Estate?)の登場が待たれる一方で、このアプリをベースとした新しいサービスやユースケースが続々出てくるかもしれません。

空間を正確に認識できる技術、つまりデジタルツイン・ミラーワールドを生成する技術はこれから必須になってきます。Resonaiの取り組みも徐々に注目を集めていきそうです。

ARアートを楽しめるレストランオープン!プロデューサーは稲垣吾郎!

タレントの稲垣吾郎氏がプロデュースする『ビストロ&カフェ「BISTRO J_O」&「J_O CAFE」』でARアートが楽しめます!

席に用意されたキャラクターがマーカーになり、それをスキャンすると体験が始まります。店内の雰囲気が変わったり、アート作品がARで動くなどを、食事と一緒に楽しめます。

ARグラスの進化は見ていて楽しい!

Magic Leapの進化は見ていて楽しいですよね。これからSpotifyの他にも様々なサービスと繋がっていくと思われます。Spatial Computingの世界の実現に向けて大きく動き始めている気がします。

また、NrealLightに続き、Lenovoのグラス型ARデバイスからも目が離せません。続報を待ちたいと思います。

これからもARニュースを追っていきます!
来週公開の『Weekly AR Review vol. 12』もよろしくお願いします!


過去に公開した『Weekly AR Review』は⬇️のMESON XR MAGAZINEから見れます!

僕が所属しているMESONは「Spatial Computing時代のユースケースとUXをつくる」をテーマに掲げて活動しています。MESONの理念に共感して一緒に働いてくれるメンバー、プロジェクトをご一緒できる企業を募集中です!

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