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李書文八極拳の大八極拳の三段階!!究極のリアリズムの研究

八極拳では、大八極拳と呼ばれる套路(型)を練習します。

本来、中級者が練習する套路ですが、練習内容は、極めて高いと言えます。

この大八極拳の練習には、3つの段階があります。

この3つの段階は、「定」「活」「変」や、「明」「暗」「化」などの言葉で表す場合があります。

この大八極拳の三段階とは、「陰」と「陽」を「化」する段階だとも言えます。

これを表す言葉として、当流では、「陰陽合一」という言葉であらわします。

この「陰陽合一」という言葉の意味は、陰陽のどちらにも変化する、などの意味ではありません。

「陰」と「陽」の両方を兼ね備えるという意味です。

八卦理論で言うならば、「両義」が一番近い言葉かもしれません。

大八極拳の三段階という套路の練習としては、いくつかの要求があります。

厳密には、二段階までの要求に、上乗せするという事です。

この要求を元に「陰陽合一」の身体と、勢法を習得していくのが、大八極拳の三段階だと言えます。

もちろん、この練習内容には、曖昧な部分は一切ありません。

「武術で曖昧な説明やオカルトに走る人間は無能だ。内容が理解できていないから、それらに逃げる」これは、私の師の言葉です。

乱暴な言葉ではありますが、事実でもあります。

八極拳に限らず、武術と呼ばれるものは、対敵のための技術だと言えます。

敵と対する時に、曖昧さやオカルトで、どうにか出来るわけがありません。

特に、武術と呼ばれるものは、戦場やそれに類する状況においての技術から、発展しているものがほとんどです。

「戦場は、究極のリアリズムだ。ロマンが入り込む余地はない」

ある本に書いてあった一節ですが、その通りだと思います。

究極のリアリズムから生まれた技術に、曖昧さやオカルトなどあるわけがありません。

全ての技術は、究極のリアルで構成されているはずです。

現代の平和な日本で、究極のリアルとも言える技術を、究極のリアルを知らない現代人が、研究し理解しようとするからこそ、難しいのではないでしょうか。



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