見出し画像

太極拳や気功で練習する站椿功と瞑想!!無極椿の練習法

站椿功は、太極拳を始めとした中国武術や気功などの、特有の練習法だと言えます。

これらの運動では、止まった状態での練習を重要視します。

中国的な練習体系では、「静」が重要な要素だと考えます。

つまり、ある一定の姿勢や形をとって、黙って立ち、腰を下ろした状態を維持する練習を行うという事です。

もちろん、ただじっと立つのではなく、多くの要求が内在している練習法です。

このような練習を総称して、站椿功と呼びます。

また、站椿功は、一部では立禅とも呼ばれ、瞑想の要素も含まれています。

肉体的な要求と合わせて練習する事から、瞑想のように精神のみに注目する練習ではなく、肉体と精神の統合が行われる練習です。

人間の肉体と精神は繋がっています。日常でも、肉体的に不調の場合、集中力が欠け、ヤル気が出ないなどの、精神に影響がでます。

逆に、ストレスなどによる精神の不調により、肌荒れや脱毛などの、肉体的な症状がでる場合があります。

站椿功は、この肉体と精神の両方のアプローチから、不調を取り除き、安定させる練習でもあります。

(站椿の字は、站桩とも表記しますが、今回は站椿の字で統一して解説していきます)


現代の站椿功の練習


站椿功は、特定の姿勢で立ち、「静」を練る練習だと言えます。

この練習法は、門派(流派)や系統によって、形や要求は様々です。

太極拳や気功では、「太極椿」や「無極椿」と呼ばれる形を練習する事が多いと言えます。

現代で練習する站椿功は、当流の太極拳でいう、「太極椿」の形で練習する事が多いと言えます。

当流で呼ぶ「太極椿」を、多くの場合、「馬歩站椿」や「抱樹式」、「立禅」と呼称する事が多いようです。

下記は、「太極椿」の画像です。

画像1

上記の通り、現代の太極拳や気功の分野では、「太極椿」の形を練習する事が多いと言えます。

しかし、今回は、この「太極椿」の元となった、「無極椿」をご紹介したいと思います。

この「無極椿」は、「太極椿」より単純な形で練習するため、覚えやすく、練習しやすいためです。

しかし、「太極椿」と同じく、その形に内在した要求は、深いと言えます。


ここから先は

5,585字 / 19画像

¥ 980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?