ホスト・クラブへようこそ!

小さい頃から私には、“目に見えない不思議な友達”がいて、きっとトクベツな運命が待ってると信じていた。


「だからって……こんなトクベツやだよぉー!」

怪物と化した人々に取り囲まれ、絶望的な叫びをあげる私。

もはや絶対絶命……でもその時、私の“ワタシ”が囁いた。

(ダイジョウブ、クルヨ……キタ!)


瞬間に……◇◇◇◇◇閃光◇◇◇◇◇!!!


「オイタが過ぎるなあ、もうお客様とは言えないよね」

立っていたのは長身を細身のスーツに包んだ金髪の男性。倒れ伏す怪物を踏みしめる。

電光が疾り、逆光のシルエットは悪魔のよう。


けれど、振り返った彼は思いがけず柔らかい笑みを浮かべた。

「ずっと待っていたよ、君たちを。ようこそ、小さなクイーン」

取り出した名刺は黒地に金字、『内閣官房外宇宙精神寄生知性体対策室 ハワード新条』とある。

「パラサイト・ライトニングの憑代技官(ホスト)、ハウィです。僕と仲間が、君たちを一生守る。よろしくね」


(つづく)

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