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ブルーブラックの万年筆インクの話【2021/11/21】

一度気に入ると、ずっと愛用している文房具。その一つが、社会人デビューするとき、母にプレゼントされたセーラーの万年筆。カートリッジインクが切れたので、文房具店に行った。いつもブラックを買うのに、そのとき、出来心で隣にあったブルーブラックを手に取った。

ブルーブラック。そんな色があるとは知らなかった。ネットで調べてみると、万年筆ファンの人たちが各メーカーの「ブルーブラック」比較をしていて面白かった。単にブラックとブルーを混ぜた色ではなく、酸化鉄の作用をうまく取り入れた色らしい。長期保存に向いているので、公文書によく使われていたとか。時間が経つにつれ、色合いも当初のブルーからブラックへと変わっていくという。

試し書きのインクの画像を見るだけでも、いろいろな味わいがある。黒寄りだったり、限りなくブルーに近かったり。ブラックよりも色彩が薄いので、とめ、跳ね、払いの筆遣いが、はっきり分かる。メーカーによってネーミングもさまざまで、プラチナ万年筆株式会社の「ブルーブラック富士」や、ウォーターマンの「ミステリアルブルーインク」、セーラーの「青墨」…。見ているだけで楽しくなる。

ブラックのカートリッジインクがまだ数本あるので、ブルーブラックのデビューは来年になる。何を綴っていくのか、ちょっと楽しみ。

*すてきな画像は、みんなのフォトギャラリーからamanoccoさんの作品をお借りしました。ありがとうございました。

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