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ファクトを捕まえるということ。

ファクトを捉えないで動く人って結構いて、それってとても危険だなと思います。

ファクトとは事実のことですね。
おれはよく事実を確認しようって言ったりします。

ファクトを捉えていない人が、ファクトを知らない人間に聞いたところで、答えが到達することは100%ない方程式はわかるはずですよね。

受注システムの使い方がわからない。
だから隣の人に聞いてみよう。
隣の人もわからない。
わからないもの同士がわからないまま議論を進める。
わかったふりになり、新しい人にそれを伝える。

このようなことはよくある例で、一番の解決策はわかる人に聞くしかないということです。
それがおれなのか先輩なのか、なんなら受注システムの会社に直接電話すればいい。
受注システムの会社に問い合わせてはいけないルールなんてないのです。
大切なのはファクトの情報を手に入れそれを確実にシェアすることです。

焦りなのか、すぐ近くにいる人をとにかく巻き込み、お互いにファクトを知らずまま、次に3人目を巻き込み誤った情報をさらに拡散させるという展開はもう地獄な訳です。

いとも簡単に誤った情報って拡散されていくのです。
時にはファクトの裏付けを取れるまでは待つという選択肢が正しかったりする。
そうしないと誤った情報に揺さぶられ、時間を無駄にすることになります。

ここにいると、様々なプロジェクトの途中でアサインされることが少なくないんだけども、おれはその時は「どういった経緯で今の状況になっているのか?このプロジェクトのステークホルダーは誰なのか?」の確認を一番最初にします。

でないと物事の文脈や経緯がわからず、正しい思考、行動はできないからです。
正しい判断をしないと、今までそれに関わっている人に失礼だとも思います。

自分が加わったその瞬間を切り取ってのみで判断して動くのはリスクが高い。

そこで何かを乗り越えたとしてもそれはその一瞬だけ最適化のみであって、全体最適には程遠い。
その後はその一瞬の自己最適のリカバリーを必ず自分が知らない誰かがやっているんです。

そういったことが起こり得るのです。


これは実社会でも同じこと。

悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らないです。
悪いニュースが増えた理由は、世界が悪くなったからではなく、ネガティブな情報が拡散されたからかもしれない。
ネガティブな情報は耳に入りやすいのです。

それが事実でなくても。

そして人はみんな、物事の大きさを判断するのが下手くそです。
もちろんそれには理由があります。
何かの大きさや割合を勘違いしてしまうのは、過大視本能というものが原因なのです。
過大視本能は勘違いを生みます。

例えば、数字をひとつだけ見て、「この数字はなんて大きいんだ」とか「なんて小さいんだ」と勘違いしてしまうこと。
どのジャンルの中でのことなのか、最大数が幾つなのかわからないまま判断をする。

100という数字が大きいと思うか?
10000の中の100の値だったらどうだろうか?

このように何をもって大きい小さいのかのファクトを持ってくることが、仕事では何よりも重要です。

インスタグラムは有名で若者に人気だ。
ツイッターと比べて人気?
フェイスブックと比べて人気?
tiktokと比べて人気?
有名の定義とは?
若者の定義とは?

このように、抽象的な事象よりも常にファクトを意識しないとならないのです。


「いますぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。
いま決めなければならないようなことはめったにないと知る。
今決めなければ会社がなくなるとか死んじゃうなんてないです。

焦りを抑えるには、小さな一歩を重ねるしかないです。
焦りが顔を出すと、ほかの感情も引き出されて冷静に分析できなくなります。
そんな時には時間をかけて情報をもっと手に入れるしかない。
焦らずに一歩ずつでも確実にいくことが重要です。

いまやらなければ二度とできないなんてことはめったにないし、答えは二者択一ではなかったりする。
例えば、三つの提案をされた場合、大抵の人はこの中から選ぼうとする。
でも、三つの提案が全てゴミということは少なくない。
その時にそどうするべきか。
四つ目を作ればいいのです。
三つの提案から選ばないといけないというのは、自分の思い込みです。

レベルの高い仕事をするには、
常に選択の判断基準を思い込みではなく、ファクトを意識して捕まえることかなと思います。

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