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ヴィパッサナー瞑想体験記(2018年) 第一話 身体の声を無視してしまったら、心にキタ

この記事は2018年4月のヴィパッサナー瞑想体験記です。
このお話しの続きはヴィパッサナー体験後に続きを書くことをやめました。その理由はヴィパッサナーを真剣に探求すればわかるとおもいます。
じゃあアップすんなよ!

はじめに

ヴィパッサナー瞑想にいってきた。

そこで体験としてパンニャってきた(この言葉の意味はあとで書く)ことを、ひらたい言葉で書いてみようと思う。

ほんとは、瞑想から戻ってきてすぐ書けばよかったんだけど、

なにせ、書く・話す・読むから10日間隔絶していたこともあり、

すぐに「書く」って気持ちになれなくて、

そしたらゴールデンウイークになってて、GW明けたら、仕事に集中しちゃったこともあり、体験してきた4月中旬からはもう1か月たってしまった。

瞑想修行中は、書けないわけだからメモを取れない。

だから、記憶は僕の頭の中にしかない。

1か月たっても、僕の頭と体に残っている記憶を頼りに、思い出すことを書いてみる。

けっこう長くなりそうだから、何回かに分けるつもりだ。

だらだらと、徒然と、お付き合いください。

◆第一話 身体の声を無視してしまったら、心にキタ

そもそもなんでヴィパッサナーにいこうとおもったかというと、

「興味があった」というより、「必要に迫られた」から。

忙しいというのは心を亡くすと書くわけだが、

まさに僕は忙しさの日々の中で心を亡くしてしまい、

僕の心と体と頭がバラバラになってしまう感覚を持っていた。

そんな僕にとって、

10日間、瞑想の修行にいくのは、

ハワイでボケっとするより、

「自分自身を回復する」ことになると直感したのだった。

2017年の5月に1冊目の本が出て、それから約半年の間、

たくさんの講演が続き、たくさんの人に会い、

ラジオに出たり、テレビに出たり、

初めての刺激的な経験ばかりしていた。

気が付いたら、だいぶ疲れていた。

お恥ずかしいことに、

僕は「働きごこち研究所」という名前の会社をやっていて、

働きごこちのプロのはずなのに、

自分が働きごこちがイケてない状態になっていた。

もっというと、

今思い出してみると、

一番先に、変化の兆しがあったのは

「身体」だった。


あれは、10月の頭。

憧れの人との対談イベントで、

すごく楽しみにしていたのに、

なぜか気持ちが上がりきらない。

かといって落ち着いているわけでもなく、

なんだかふわふわと、地に足のつかない感覚になっていた。

妙に汗をかく。

頭に血が上って、思考にシャープさがない。

あれは思えば、東洋医学的に言えば、

「気が頭に上がって、肝に戻ってこない」

状態だったと思う。

先に、身体が教えてくれていたのに、

そのことに気づいていたのに、

出版後の講演や研修ラッシュが、10月〜12月と続いていて、

スケジュールをゆるめることもできず、

僕はそのまま走り続けた。


自分の書いた本(2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方)の中で、

「AI時代に必要なのは、人間の身体性と感性」てこと書いてたくせに、

自分の身体性を大事にできていなかった。

そうしたら、年末にドーンと来た。

身体から3か月遅れで、心に重みが。

「もうなんもしたくない」

まるで、沼に入ってしまった感じ。

年末年始と休んでいるんだけど、休まる感じがしない。

心の疲れは、濡れてべったりと張り付くシャツのように、

なかなかとれないってことを感じた。


さて、ヴィパッサナーの話。

これを紹介してくれたのは、地元Hazuforniaの仲間であった。

彼女はもう何度もヴィパッサナーにいっていて、

「藤野さん、今の感じで走り続けてたら、大変になっちゃうよ。

藤野さんにはヴィパッサナーが必要だと思うな」

と言ってくれたのだった。

それはちょうど秋口のことだった。

ほんとはあのときすぐにヴィパッサナーにいけていたら、

年末年始から4月の頭まで約4か月続いた「しんどい重さ」

を経験しなくて済んだのかもしれないけれど、

「通信環境から一切隔絶された、連続してた10日間」

をとるってのは、

自分で自分の時間をコントロールしながら働いている僕にとっても、

さすがにたやすいことではなく、

紹介された時から半年後の、4月の中旬のコースにようやくいけたのだった。


で、いってきてわかったこと。

たしかにこれは僕に必要だった。

瞑想は知っていたし、大事さも頭で理解していたし、

軽い呼吸法と瞑想なら、寝る前や隙間時間にやっていた。

でも、「ああ、こういうことか」

と体験としてわかる、

体験としての知恵になる、

(それを僕は「体験としてパンニャる」と言い始めたんだけど)

ってのは、

この12日間が必要だ。


ヴィパッサナーから帰ってきて1か月。

ほぼ毎日、20分〜1時間くらいの瞑想を朝晩やっている。

理由は気持ちいいから。

身体の感覚を感じ取り、ただ見つめる。

そのことが気持ちいいって感じるから。

去年の秋、僕に「おーい!」って呼び掛けてくれた身体の声。

そのことに気づきながら、

アップテンポな日々を続けてしまった僕。

今は、自分から身体の声を聴きに行くようにしている。

じゃあ、その10日間の体験ってのはどんなことやったのか、

次回から書いてみます。


2冊目の本書いていて、たまにやる気出すためのNote書きます。