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1年前の今日、この本が出版されました

 1年前の今日、この本が出版されました。
 アッと言う間のような、長かったような、濃厚な、今までにない体験をたくさんさせてもらいました、この本のおかげで。

 私の生活は何も変わっちゃないんですがね。

 でも、雲の上の人、憧れの人に会わせてもらったり、話をしたり、対談したり、たくさんの素晴らしい方々がこの本を紹介してくださり、私の人生一生分、ホメてもらったりして、舞い上がる日々でした。

版元の左右社さんには、特設サイトまで作ってもらい、私が色んな方に会って話したり、まぁ、人生で二度とこんなことないよなぁという、すごい経験。。

 この本、作ってる最中は実は「私の不安は日本の不安」という仮タイトルを自分でつけていました。私がコロナ禍の中、絶望しかない日々で、国会議員の小川淳也さんに会いに行き、話を始めて割とすぐ、ああ、私の不安は、私だけの不安じゃない、日本全体、みんな同じ不安を抱えてる、日本の不安そのものなんだなぁと思ったからです。

 そのときに、なんだか、不安だけど、これは私の問題だけじゃない、私が悪いだけじゃない、だから、日本を変えれば、日本が変われば、私の不安も、みんなの不安もなくなるんだと思ったら、何一つ変わってはないのに、なんだか心が前より軽くなった気がしました。

 ああ、そういう意味では本が出て何か私の生活が変わったことはないけど、本を作ることによって、私は変わったのかもしれない。

 前は不安=絶望=もう死にたい、という流れが激流のようだったけど、今は緩やかな流れになったというか、そうそう簡単にそういう流れにはならない。不安で絶望しても、どうやったらこれを変えられるのだろうか?と思ったり、考えたりする。新聞を読む。本を読む。

 今も政治のことはよく分からないし、分からないままあやふやなことを言い放ってるけど、でも、それでいいのだということも、この本を作りながら学んだ。前は政治的なことを言って、何か間違えたりしたら恥ずかしい、それはダメなことと思っていたけど、そうじゃない。幾らでも間違えればいいし、そこから考えればいいし、学べばいいし、間違えるからこそ、そこから自分で考える出発点になれる。

 1年前から比べ、残念ながら日本はぜんぜんよくなってないどころか、坂を転がり落ちるかのような惨憺たる有り様だけど、それでもなんでも、私たち一人ひとりが考えて参加して行けばまだまだ大丈夫だと思っている。

 大事なことはあきらめないってことだと思う。そうそう、本を作ってる間ずっと言ってたのは「あきらめたくない」って言葉だった。政治のことなど何一つ知らず、「財政」って言葉をググることから始まった私の本作り。何度、途方に暮れ、絶望し、己のバカさに泣き、ダメさに転び、体力なさにうんざりしたか。それでも「私はあきらめたくない!」と真夜中に叫び、なんとかんとか本を作った。

 あきらめたくない!! 今もそう思ってる。日本の不安を私ごととして、声をあげていきたい。

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