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福箱!

夢も希望も微塵もありゃせん。。。。そんな毎日だ。

あるのは絶望だけで、日々生きるのが苦しい。本当に苦しくて、何やら脈もおかしくて、病院に行こうか? いや、このまま死んでしまえたら、いいのじゃないか? 真夜中にそんなことを逡巡する。

と、中野を歩いていたら、福箱なるものを売る店の近くを通った。前に、友達の美穂子さんが「あれ、笑えるよ」と言ってたな。そうか、買ってみるか、福箱。500円。なんと、自動販売機で売ってる。そこは服やら雑貨やらの卸問屋さんで、店先にある自販機に福箱がズラリ並んで売っているのだ。福箱の大きさは、1つ30センチ弱の正方形の箱。

売り場の写真? 写真は撮ってない。んなもの、いちいち撮らん。めんどうだ。何せ私は絶望している。

で、財布から500円を取り出す。節約節約の日々の私には大金だが、とにかく今は私に夢や希望が必要なのだ。

いや、もちろん、そこに何かとんでもない希望が入ってるわけはないことは分かる。でも、何か「わっは~」って思えるものが欲しい。一瞬でいいのだ、私にお楽しみを! 笑いを! 

どれにするか・・・ずらり並んだ福箱を見て、しかし、人間とは欲深で、「何かとてつもないものが入ってる可能性もある」などと、ありもしないことを想像し、悩む。「こういうときは真ん中だ」「いや、こういうときはいちばん下」「いや、上だろう?」

それで、一番下の箱のところにお金を入れて、ガチャリ。鍵を開けて取り出した。福箱。けっこう軽い。なんか、カサカサ言ってる。

その時点で、なんか、こう、ダメだろうな感。

それでもなんでも、手にした瞬間は「ワッハー」と思い、笑い、ワッハーワッハーとしながら、家に持ち帰った。

手を洗い、メガネを洗い、顔を洗い、うがいをし←帰って来たらいつもやるルーティン。

いざ、福箱だ。

ドーン!

 いそいそと開ける。まずはチョロッと。ん?

 いやな予感。。。(この予感だけは大当たり)

 か、風車? 弥七か? 私にどしろと? しかも苦手な柄。

 つ、つ、爪磨き? 

な、な、なにもの?

コップか。。。やっと日用品?

こ、これはまた、困るものが。。。

男物と子ども物。まったく当てはまらず!

何やら汚れたポシェット風。とにかく、汚れている。

ペラッペラのトート。。。

異臭が激しいスカーフ風。

以上でした。

・・・・・・。

現実は私に変わらず厳しい。
コツコツと生きるしかないのか?

絶望を抱え。怒りを胸に。国会前で焼身自殺したいとか、不穏なことを口走ってみんなに怒られたりしている。

ああっ。

この手前の謎のゴムみたいのは、しかし、ビヨーンビヨーンと意外と楽しいので、しばらくはこいつにすべてストレスをぶつけよう。とことん。500円分。

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