2020年5月29日~真夜中に

 小一時間寝たら、苦しくて起きた。気持ちがフリーズしたまま寝たらダメだ。身体が痛いまま起きた。

 それで、ぼんやりTVを見ていたら、福島の人たちが、原発事故の後に会えなくなった人に手紙を書いていたのを見た。ああ、それだと、唐突に思った。コロナ後、オカンに会えなくなっていて、それが気持ち的に足かせになってきた。オカンに会うためには、東京駅までまず行って、そこから新幹線に乗って、東海道線乗って、沼津に行かないとならない。沼津駅からさらにバス。

 今の私には想像しただけで手が震えて来る(最近、うつ病が再発してて、手が震えるんだ、すぐに。息も出来なくなるのも日常になってしまったのでコロナになってもよく分からない)。電車に乗るとか、ましてや新幹線とか、バスとか。外でトイレ入るとか、無理。トイレ近いし(おばさんだから)。さらに、お腹空いて何か食べるのも難しい。全て無理。想像するだけで震えるんだから、実際になったらパニック起こして心臓バクバクで動けなくなる、倒れる、必須。

 沼津行っても、実家に泊まるのは難しいだろうから日帰りだし。実家無理でもホテル? 無理。誰が使ったか、消毒されてるか分からないホテルなんて泊まれない。死ぬ。それなら野宿する方がマシ。もう、すべてが今の私には無理なんだ。無理ゲー。

 自分で自分に、オカンに会わなきゃ、と思って苦めてきたけど、いや、もう、あきらめる。というか、長生きを祈る。この間は奮発して、魚久の粕漬送った(知ってる人は知ってる)。自分は節約しながら。

 もう魚久は何度も送れないので、これからはハガキを送ることにする。会えない分をハガキにする。そうだ。そうする。

 そう思ったら少しラクになった。そうする。もう、今は自分、このクソ狭いボロアパートで一人で生きてるだけで、十分頑張っている。未来は真っ暗で、いや、未来なんてずっと先じゃなくて、半年先が真っ暗で、いつクビ吊ろういつ手首切ろうとかばっかり考えてんだから。え、じゃ、自殺するぐらいなら電車乗ってコロナ感染してもいいんじゃ?と思うあなたは、全然わかってない。ばーかばーか。

 ああ、もう毒しか吐けない。こんな中学生みたいなことを毎日言っててみっともない。みっともなく生きる。言い訳しながら生きる。くそったれだ。でも、どうせ、そのうち死ぬ。だから、いいや。うっかり長生きしたら、それはそれだ。

追記:夜中3時ぐらいに書いたこれ。とことんネガティヴを貫いてる。朝見るとアチャーだが、コロナ期の夜中の気持ちとしてとっておこう。コロナ期の夜中、みんな誰もがきっとどん底暗いんじゃないか?と想像する。みんなどん底墜ちながら生きよう。

追記2: それでオカンにハガキを書いて出しました。こうしてハガキでしばらくは音信を伝えよう。無理のない範囲で。無理はしないで。でも、ハガキでも交流できる。電話もするし。ハガキを書けば、自分も少し落ち着きます。


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