2019年9月6日~嫌韓日本にわが身を振り返る

 朝1でこんなニュースを読んだ。

 日本政府は嫌韓という日本をギラギラさせる有効なキーワードを存分に発揮し続けたまま消費税増税をめくらまし、知らん顔して突き進むんだなと思った。レジを打つバイトをする私は、1日からの面倒な作業あれこれを思って大変気が重いだけではなく(酒は10%、オニギリは8%、イートインしたら10%って、レジ意味わかんない~←私はおにぎり屋でバイトしてます)、フリーランスに大打撃になるインボイス制度など、あれこれ思ってまた死にたくなる気持ちなのに。嫌韓にワイワイしてる人たちは生活がハッピーハッピー豊かなのだろうか? 消費税とは別に、健康保険を使った漢方薬や湿布薬、花粉症の薬などの処方をしてくれなくなるという報道もあるのに、そういうこともどうでもいいんだろうか? お金、どんどんむしりとられるんですけど? それよりも隣の国を嫌うことの方が大事ですか?

 しかし、なんでそんなに韓国を嫌うのか? いつから嫌うのか? 昨晩寝しなに考えてみた。私はそういうことにド素人だから、今さら考えていてごめんなさい。でもって、考えれば、自分の家でも子供の頃、親が「今日のテレビ」について話すように「朝鮮人が~」などと話していたのをうっすら覚えている。「あの人は朝鮮人だからね~」などと笑って近所の人のことを言っていた。

 そんなだったから、当然ながら、何も考えていなくて愚かな私も、20代の頃など、あの人、朝鮮人らしいよ~、うそ~、やだ~、などと、全く何も考えず、考えるということの存在さえ知らず、言っていた。今からタイムマシンで飛んで行って、「そこへ座れ!」と説教三昧してやりたい。本当に愚かで、ただ、親が言ってたことをなぞるように、雰囲気で、一切そこに「意味」というものはなく、言葉による思考は一切なく、それを言っていた。

 そして、今、それを言う人も、結局は同じだと思う。それを煽られてるから、全く根拠も意味もない憎悪が増しているが、そこに一切の根拠も、一切の考えもない。ただの雰囲気じゃないか? と思う。

 ってことなんて、もう、大勢の人が言ってることだろうけど。わが身として、昨日の夜、それを考えた。ちょうど、この本を読んでいたからだ。

 何も考えてない20代の私のような人たちが、ここに↑あげられている「関東大震災『朝鮮人虐殺』はなかった!」というようなトリックに満ちたウソの本を読む。。。ことさえ、しないで、そこから派生したツイートなどを読んで信じ込み、朝鮮人虐殺などない、逆に朝鮮人が暴動起こしたテロだ、おお!みたいに信じ込んでいく。

 何も自分で学ばない、調べないまま信じ込んで行くのは、前の相撲叩きのときと同じだなぁ~と、私は思ったりもする。あのときも、雰囲気だけでリベラルと呼ばれるような人たちまで、一斉に相撲協会や、何故か白鵬までもがすごい叩かれた。同じ図式がある。私たちは全然変わらない、学ばないのだろうか?

 ちなみに我がことにさらに触れていけば、そうやって雰囲気に流されるだけの私は、その後、知り合った女性から、私、在日なんです、和田さんには言っておきます、と言われたことで、まるで憑き物が落ちるように。。。ああ、本当にそうだったのかもしれない? そういう意識がまったくなくなった。その後はアジア映画とか好きになり、きゃあきゃあミーハーになってしまえばこっちのもの。ただ、そこで、昔の愚かな自分を反省することもなくきてしまった。でも、反省すべき、考えるべきであり、一人一人がそうやって、考えることが大事だ。ああ、うちの母親もその後、社交ダンスで在日の人たちと知り合い仲良くなり、憑き物は落ちていた。

 あなたの嫌韓はどうしてですか?

 一人一人がそのことをもう一度、自分の胸に問うこと、その当たり前のことが、すごく大事なんだと思う。


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