見出し画像

息子が小谷さんに会って、僕がニシノさんに会った日の話。

えんとつ町のプペル 光る絵本展が東京の豪雪地 あきる野市で5月27日まで開催されている。幸いなことに今の時期は雪が無いので安心して訪れてください。
この日はニシノさんがトークショーをするので撮影を依頼された。

東京の雪国 八王子駅まで会場スタッフの方が迎えにきてくれて、ホームレス小谷さんと一緒に会場に向かう。順光を浴びた小谷さんが眩しかった、赤がめっちゃ映えていた。

先日NHKの番組に特集されたせいなのか、後ろを歩く中学生が「小谷だ、小谷だ。」と小声で言っていた。

ちょうど保育園帰りの妻と息子とばったり遭遇したので、小谷さんに息子を抱っこしてもらった。息子はありがた迷惑そうだったけど、小谷さんの鈴に興味を示していた。

もともとは材木店だった場所をリノベした雑貨屋さんが会場だ。
駅からは少し遠いけど、のどかな場所にある。
この会場からもうちょっと山の方に行くと僕が散弾銃かついで狩猟をしていたような地域なので、どう控えめに言っても田舎だと思う。

会場を慌ただしくスタッフの方々が設営している。
イベントというのはタレントさんだけでなく、スタッフさんやお客さんのどれか一つが欠けても成り立たない。
そういう意味では上下関係ではなく、役割の違いなんだと最近よく感じる。

僕は撮影スタッフとしてここにいるので、しっかり役割をこなさなければと思う。
そんなことをボケっと考えていたらクシャミが出た、反射的に手で口を抑えたのだけど、吐血でもしたと勘違いされたのかスタッフの方に心配されてしまった。

クシャミをしただけで周囲から心配されるのって記憶があやふやだけど多分、赤ちゃんの時以来だと思う。

そうこうしているとニシノさんが到着した。
ニシノさんとは共通の友人がいたり、インタビューやトークショーのときに僕の話をしてくれることがあったりするのだけど、直接お会いするのは初めてだ。

物腰が柔らかく丁寧に挨拶をされる方だった、素敵な人だ。会場でギターを弾いて歌い出した、これはかっこいい。僕も来世ではギターを弾こうと思う。

お客さんは50名弱。
あきる野市内でこの瞬間、一番人口密度が高い空間になっている。
確実に最寄駅のJR武蔵引田駅よりも人口密度が高い。

90分のトークショーを喋りっぱなし。
すごい、表舞台に立つ人っていうのは本当にすごい。

お金の話が僕は興味深かった。
肉や魚や野菜は腐ってしまうから消費するけど、お金は腐らないから貯めてしまう。お金が腐るようにすれば、人は消費するようになって経済が活性化して、お金を目的に生活しなくなる。

確かに地域振興券は使用できる期間が定まっているからみんな貯めずに消費する。

そしてお金は信用で成り立つのものなので、お金を稼ぐよりも信用を稼いだ方がいいという意見に僕は同感する。

トークショーの後はサイン会がある。
僕も自宅からニシノさんの本を持ってくればよかった。

ニシノさんは一切疲れを見せずに帰っていった。
最近自分がカメラマンであることを忘れがちだけど、プロの仕事を間近で見れることはカメラマンの役得だと思ったりする。

今回は撮影だったので、日を改めて妻と子どもを連れて会場を訪れようと思います。

えんとつ町のプペル 光る絵本展 in あきる野
東京都あきる野市山田732-2カーペンターハウス1F
2018年5月3日(木)~27日(日)
平日13:00~18:00 土日祝日11:00~19:00

サポートされた資金で新しい経験をして、それをまたみなさまに共有したいと考えています。