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お蔵入りになって日の目を見ないままの歌たち。
そんな歌を掘り起こして新たに命を吹き込んでお届けします。


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これまで作ってきた曲には、だいたい完成した時の日付を入れているのですが、この曲に関しては不明です。多分2004年ごろに作った曲。
どんな気持ちで作ったかは忘れてしまいましたが改めて歌い直してみて、この曲は人生を歌った曲だと思いました。私がおばあちゃんになった時にやっと歌える曲かもしれないです。

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「硝子の壜」作詞/作曲　畑中摩美

かつて アカシア蜂蜜を詰めていた
一度だけ花を 活けてもらった事があった

色とりどりの ガーベラを
私は誇らしく抱えていた

今はただの硝子の壜
私は空っぽの硝子の壜

キラキラ光るビー玉を敷き詰めて
金魚 ユラリ住まわせていたこ事もあった

その家に住む 女の子は
私を日に幾度も 覗きに来た

今はただの硝子の壜
私は空っぽの硝子の壜

半透明のビニール袋の中
浮かぶは美しい思い出ばかり


イラスト：畑中摩美
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畑中摩美
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