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バイデン大統領政権ついに始動 ~タヌキとヒツジのおとぼけ合戦?

 今回のアメリカ大統領選挙は、単なる共和党・民主党の戦いというより、Netflixのドラマを見ているんじゃないかと思うほど、今まででは考えられなかった展開がたくさんありましたね。
そして、大混乱の中、前任者からバトンを渡されないまま就任した、第46代目の大統領、ジョー・バイデン氏。

トランプか、それ以外か


価値観の分断が顕在化した選挙で、どちらかというと「ジョー・バイデンがいい」というより、対抗馬として担がれた「良識ある(ありそうな?)ベテラン」といったイメージで、いまいち彼自身の印象は薄いままです。
大統領にしてはお歳で地味だなぁ、なんて言ったら、アメリカ人に「オマエノクニモナ!」とつっこまれそうですが、そんな二人が築く今後の日米関係について、動物占い的な視点で見てみようと思います。

「協調性のないヒツジ」のジョー

バイデン氏は動物占いでいうと「協調性のないヒツジ」という分類になります。

ヒツジのイメージ通り、博愛主義で協調を好み、人の役に立つことに幸せを感じます。仲間や人脈を大切にしながら仲良くチームで行動したり、計画を立てて、計画通りに進めたいと思うタイプです。
就任早々にパリ協定への復帰やWHO脱退の撤回、移民制限の緩和を行ったように、黒ヒョウだった前大統領のアメリカ・ファースト(オレ様・ファースト)から方向を大きく切り替え、国際社会でも宥和的な路線を取り戻していくでしょう。

「協調性のないヒツジ」というタイプなので、ヒツジの中では比較的自由ではありますが、勝手な行動で輪を乱す人の存在は好きではありません。
一方で、初の女性副大統領や移民系など、新政権の顔ぶれの多様性が話題になりましたが、「多様性」のなかで今後どう運営していくのかにも注目です。


また、安心、安定、安全を基本とするので、奇想天外な政策を打ち出したり、世論をなぎ倒してでも進むような強力なリーダーシップを発揮することはないでしょう。分かりやすいくらい目立ちたがり屋だったトランプ前大統領とは対照的ですね。


ジャパニーズ・タヌキ首相との相性は

世界情勢が大きく変化している今でも、米国は日本にとって最重要国の一つであることには変わりありません。
日本学術会議任命問題、コロナ第三波の対策、自民党議員の実刑判決、東京オリンピックの開催等、国内の問題で苦戦している菅首相ですが、今後バイデン大統領とどのような関係を築いていくのでしょうか。

前回、菅さんは「社交家のタヌキ」タイプであることをお話ししました。
地味で目立たず、形よりも実を重んじる実務家でありながら、社交的で人脈を活かしながら目的を達成する策士でもあります。

そして、ヒツジのバイデン大統領もタヌキの菅首相も、無駄な争いを好まないタイプ。

やわらかい態度でアドバイスを与えてくれるタヌキは、ヒツジにとってためになるキャラ。一方、不条理な理由で相手を潰しにかかってくることのないヒツジは、タヌキにとっては無駄に脅威を感じなくてよい安心の存在。相性は悪くはないでしょう。

ただ、警戒心が強く相手の様子を窺ってから行動に出ることが多いタヌキと、なかなか本音を出さないヒツジなので、その関係はいささか表面的。
不穏な動きを見せる中国や長年にわたる北朝鮮問題に関しても、日本にとっては話し合いで頷いたように見えても、強い協力体制を築くことは難しいのかもしれません。

地味者同士で化かし合いの様相をみせる日米関係、今後両者を近付ける特段のイベントがない限り、一層の蜜月ということにはならなさそうですね。


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