子供の手ハート

こどもの心は”手”に聞こう!

昨年初め「キッザニアの窓」というWebコラムに取材記事を掲載させていただきましたが、キッザニアさんの体制が変わり、残念ながらWebコラムは終了してしまいました。こどもの手をどんな風に見るのかが、簡単にわかりやすくまとめられた記事でしたので、その内容を再編集してご紹介したいと思います。

こどもの本音は手でわかる

自分の子ではあるけれど、時々「何を考えているのか、わかってあげられていないかな?」と不安に思うことはありませんか?
「無理をしていないかな?」
「何に興味があるんだろう?」
こどもの胸の内をもっと深く読み解ければ、より良い親子関係を築けると思いませんか?

実は、こどもの本音(胸の内)は手を見ればわかるのです。

手相と聞くと、未来を占うものか・・・と思いがちですが、そればかりではありません。手は日々変化していて、その人の資質やいまの心の状態などを示す情報が詰まっています。手の見方は、コツを掴めば実生活に活かせる便利なものなのです。

では、手を読む技術を親子関係の改善のために実践するポイントを5つご紹介しましょう。

1)4本の指はまっすぐですか?

まずは手の開き方を見て見ましょう。お子さんが手を自然に出した時、4本の指はまっすぐ出ていれば安心です。

手は、親指・手相(掌)・4本の指で違うことを教えてくれています。

親指は持って生まれた資質、手のひらは、その資質をどう使うべきかの適性、そして、4本の指は、資質や適性をどんなふうに行動に移しているかが現れる部位なのです。

4本の指の開き方や一本一本の方向にばらつきがあったら、無理をしていたり、頑張りすぎているかもしれません。

手のひらと4本の指のバランスも大切です。手のひらの対して、4本の指が異様に太いと、持って生まれた以上に頑張って行動しているかもしれません。

2)指の節のバランスも注目!

3つの節は、指先から順に、ハート=精神・ブレイン=思考・ボディ=行動を表しています。よく見て見ると、それぞれの節の長さや太さが均一ではないはずです。その違いは、どの部分に意識を強く持って行動しているかを知るヒントとなります。

例えば、
・ボディ(付け根) < ハート(指先):考えすぎてなかなか行動できない傾向
・ハート(指先) < ボディ(付け根):とにかく身体を使って大胆に行動している

という風に、3つの節のバランスから今の行動パターンを知ることができます。

3)ピン!と立った小指は”一人でできるもん”のサイン

4本の指には、それぞれ意味があります。こどもの手を見るときに、特に着目すべきポイントは人差し指と小指です。

人差し指が示すことは向上心
手を広げたときに、人差し指を力強く立てるクセがあるお子さんは、「もっとやりたい!」「もっと頑張りたい!」という気持ちを持っています。
いろんなことにチャレンジさせると良いでしょう。

小指が示すことは自立心
まっすぐに伸びた小指は「一人でできるもん!」という気持ちの表れ。なんでも一人でやりたがっている証拠です。その気持ちを汲み取ってトライさせてあげると自信に繋がるでしょう。

4)右手と左手を見比べてみよう!

左右の手は、教えてくれることが異なります。

右手は外で見せている姿。お子さんが保育園や幼稚園、学校でどんな気持ちで行動しているかがわかります。
左手は本音。心を許した場所での姿です。お子さんにとっては多くの場合、ご家庭での姿です。

左右の手の状態が近ければ近いほど、外での姿と本来の姿に違いがないということ。ストレスなく日々過ごしている証拠です。一方、左右の手の様相が違っていると、無理をしていたり、我慢したり、頑張りすぎたりしている可能性があります。

家庭内で見せている姿ではない外での様子を確認して、お子さんの心に向き合ってあげることが大切ですね。

5)ワクワク&ふっくらは幸せの証

小指がわの手首の上にある膨らみは、手相学では”月丘”と言われていますが、私は”ワクワクゾーン”と呼んでいます。ここは、毎日楽しく過ごしているかどうかのバロメーターです。

”ワクワク”はこどもたちの専売特許。楽しい!面白い!と感じている子は、ここがふっくらしていますし、ふっくらしていてほしいもの。

けれど、心にゆとりがなくなり、疲れてていると肉厚がなくなり削げて、ぺちゃんこになったり、掌が逆三角形になっていきます。すると、何をするにも興味がわかず、やる気がなくなったり、イライラしたり・・・と悪循環に陥ってしまいます。特に小さなお子さんはグズグズとぐずり出すかもしれません。

大人は自分で気分転換したり、環境を帰ることができます。けれど、こどもは自分の意思でそれができません。ワクワクゾーンに力がなくなり、心にゆとりがなくなると、突然爆発したり、問題行動に繋がってしまうかもしれません。

お子さんを取り巻く環境が変わったとき、例えば、入学や新学期、新しい習い事が始まったり、担任の先生が変わったりしたときには、ワクワクゾーンを観察してあげてください。
その環境の変化にストレスを感じていたらワクワクゾーンに元気がなくなっているでしょう。

まとめ〜興味のタネを見つけるために

”ワクワクゾーン”は、好奇心のタネがいっぱい入っている場所でもあります。好奇心が冒険心を生み、冒険心がやる気とチャレンジ精神を駆り立てます。それが達成したときに、こどもたちの自信に繋がります。

小さい時のこの経験が、大人になっても生きてきます。

子育てに関する情報が溢れる今、情報や知識を収集することも大切かもしれません。でも、一人ひとり持って生まれた可能性が違います。置かれた環境も違います。興味の対象も違うでしょう。

こどもの資質を存分に生かし、こども自信の興味や関心がどこにあるのかを探る一つの方法としてこどもの”手”と会話をしてみてはいかがでしょうか。

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