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「取引先」「取引関係等」ってどうやって書けばいいの?~融資のときに出す事業計画書の書き方~

昨日の記事では、事業計画書の中でも、取り扱う「ターゲット」「市場」をどう書けばよいのか、解説いたしました。自分が商売をする上で、売る相手を定め、競合を意識することは大切ですので、しっかりまとめていきましょう。

さて今回は、その下にある「取引先」について解説していきます。場所で言うと、これです。

書いている人はピンと来づらいこの部分

ここ、あまりイメージが湧かないからか、空欄で出す人が結構多いんです。でも「どこからお金をもらうのか」「どこにお金を払うのか」を示すところなので結構大事ですし、右側の「回収・支払の条件」という欄も(意外と)重要ですので、しっかり理解していきましょう。

お金の出入りを明記する場所なので、金融機関はバッチリ見ます

一番左側の取引先名は分かりやすいです。『販売先』は、前の記事で解説した「ターゲット」を書けばOKです。一般の方でしたら、「一般顧客」と書けば大丈夫です。『仕入先』は売る商品、または材料をどこから調達するか。飲食店なら食材、営業会社なら売る商材そのものをどこから買うかを書きます。そして『外注先』は、あなたの仕事がパツパツになった時や、必要だけどあなたができないとき、あなたの代わりにやってくれる業者にお願いするときは、ここに書きます。広告宣伝のノウハウが無い場合は広告代理店にお金を払って宣伝しますし、営業の仕方が分からない場合は営業代行会社にお願いして売ってもらうこともあるでしょう。商売上必要なことをあなたの代わりに行っていただける場合は、外注先に入れます。三項目ごとに金額のシェアも入れることで、それぞれの取引先の重要度も説明できますね。

次は掛取引。ここから一気に専門性が増します。
掛取引とは、「商品のやりとりよりも、お金の支払が後になるもの」を指します。例えば、個人にものを売るときは、今時現金ではなくてキャッシュレス決済で行う場合がとても増えていますね。その時は、購入時に商品自体は提供しますが、お金が経営者の手元に行く(正確にいうと口座に振り込まれる)のは、一定日数が経った後になります。売上よりも現金の流れが後に来るので、ちゃんと回収できるまではその売上は「売掛金」という名目になって、まだ現金じゃないよ、ということになります。現金にならないと、他のお買い物に使えませんから、きちんと分けないといけないのですね。

経営者が買うケースである「支入先」「外注先」は逆の理屈です。商品・材料が手元に来るタイミングよりも、お金の支払が後になる場合は、その割合を書く必要があります。

お金の流れは、「お金が出るのはなるべく前に、お金が入るのはなるべく手前で」という大原則がありますが、そこが不当に不利になっていないのか、現金の出が先過ぎないかをチェックしている訳ですね。そして、一番右のこここで、具体的に着金されるタイミングと振り込まれるタイミングを明記することで、資金ショートの可能性が少ないことを証明ししていくわけですね。

いつ支払うのか・いつ着金されるのかを明記します

創業計画書は簡単にしか書けない場合は、より詳しく書きたい場合は、この「資金繰り表」でまとめていくこともできます。

実は、ここまででようやく事業計画書半分です(笑)。次から後半戦をまとめていきます!


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