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マスの終わりと個人の始まり。(アフターコロナの世界)

 こんにちは。発信プロデューサーの村越慎司です。株式会社発信ラボという会社で、企業や個人事業主の発信のコンサルティングをしたり、発信するための制作物を作ったりしています。今日は、コロナの影響でどのように世界が変わるのか、もしくは今、現在変わっているのかを話そうと思います。

 「都市5.0アーバンデジタルトランスフォーメーションが日本を再興する」を執筆した葉村真樹さんが「古代メソポタミアは神の都市だった、古代ギリシア〜古代ローマまでは王の都市だった、ルネサンス〜産業革命までは商人の都市だった、産業革命〜現在までは法人の都市だった、そして二十一世期は個人の都市になる」と言っています。個人の力は、コロナの影響でますます強くなるだろうと思います。

アパレル業界もマスに向けたビジネスは壊滅的

 身近な例で言うと、アパレルの下請けをやっている友達がいるのですが、大手のブランドを一手に引き受けていた、なんでも出来る凄い技術を持った人です。しかし、コロナの影響でそのブランドを切られることになり、彼女が次に何をするかというと、小さくでも自分のブランドを始めることでした。今、まさに少しづつですが進めているみたいなのですが、多分こういう大手に切られて仕方なく自分でビジネスを始める中小企業や個人事業主は今後多くなると思います。

 今までやっていた大きな仕事をいきなり切られると本当に大変ではあるのですが、コロナの影響でお金が借りやすくなった今、それは逆に彼女にとってチャンスになったのです。もし、コロナがなかったら大手の仕事をずっとつづけていて、いつかは切られる未来は訪れたと思うんです。しかし、コロナで無理やり切られた今、お金が借りやすくなり、自分のブランドを立ち上げるのは今しかないんです。しかも、オンラインでものを買う時代なので、コロナが終わるまではオンラインショップの営業をオンラインですれば良い状態です。路面店への営業をしなくてもいいんですよね。

 実際にコロナ前から個人でニッチなアパレルブランドを立ち上げた人はそこまで影響を受けていないようです。逆にマスに向けて売っているブランドは、ユニクロからユナイテッドアローズまで相当厳しいみたいですね。それは「マスに向けたデザインと言うより、ビジネスの大きさの問題だろ」と言う人もいるかもしれませんが、結局アパレルでもビジネスが大きくなればなるほど、マスに向けたデザインに収束していくんですよね。

 元々、個人でやっていたアパレルは路面店ではなく、オンラインショップでの販売がメインだと思うので、オンラインで人が物を買い始めたコロナ禍ではとてもチャンスだと思います。

音楽業界もマスに向けた音楽は激減

 また、最近気づいたんですが、音楽の世界でもマスに向けた安い音楽がここ1年から2年で減ってきていて、本当に実力のある人が売れ始めています。音楽業界でもその実力が認められているBiSHのアイナ・ジ・エンドしかり、King-Gnuの井口氏しかり、Radwimpsの野田 洋次郎氏しかり、歌だけで人の心を動かせる本物のアーティストが売れ始めている。一方でジャニーズやAKB48系の音楽って聴く機会が減ってきています。減ったというかもう耳にも入らない。数年前まで街を歩けばAKBみたいな状態だったのに!

 マスに向けたテレビなどが強かった時代に生まれたビジネスモデルのグループはもう強くないんですよね。さらに、そういったマスに向けたグループはYoutubeなどを避けてきたわけで、コロナ禍で人々が家にこもったら、さらに見る機会が減っている。ミュージックステーションも番組制作がストップし、コロナでライブもできない状態で、生きる道はオンラインしかないのに、オンラインでの発信をずっとやってこなかった企業は相当厳しい状況になるのは音楽業界でも同じなんですよね。

 今、歌で食べていこうと思っているアーティストはYoutubeやTikTokに歌をアップしようと頑張っているはずです。多分、その中でさらに実力のある人は容易にバズって売れていくと思います。もう、マスのメディアの力を借りなくても有名になれる時代です。「まずは事務所に入って」と思っているアーティストは淘汰され、「まずはTikTokでバズって」と考えるアーティストは生き残るんだろうと思います。

 TikTokやYoutubeでバズるかバズらないかで言うと、メジャーのアーティストもインディーズのアーティストも同じ土壌に立つことになります。インディーズではテレビに出れないけど、今の時代ならメジャーのアーティストに勝てる可能性があるんです。

中小企業や個人事業主はチャンスでもある。

 わかりやすくアパレルや音楽業界の話をしましたが、中小企業や個人事業主もチャンスなんですよね。今はお金がめちゃくちゃ借りやすいですし、極力出費を抑えて、自分のサービスを発信すればコロナが終わった頃には必ず良い結果に繋がるはずです。

 ニッチで誰も知らないような仕事でも、発信した方が良い時代です。どんなニッチなものでも、それに興味ある人やその仕事を頼みたい人に届くので。コロナが終わればマスに向けたビジネスも復活はするとは思います。しかし、コロナ禍で発信を続けた個人の力はコロナが終わっても弱ることはなく、むしろ強くなっていく傾向になるのではないでしょうか。

 読んでいただいてありがとうございます。こういった動画や発信の未来の記事を今後もアップしていくので、よかったらフォローしてください。 

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