見出し画像

競走馬個別メモ 2022 毎日王冠 サリオス

 
毎日王冠 勝ち馬 サリオス
主な戦績:毎日王冠(G2・2022、2020) 朝日杯FS(G1・2019)

作成日:2022.10.10
 

競走馬特性面

SM1【SP持続力・一瞬加速型】【前後半型】【後半型】【加速型】
【専用メモ】流れる展開向き 重馬場向き? 使える脚は短め?
【所感メモ】マイル以下の距離適性に?     
作成日:2021.11.15

過去成績・データ(2022.10.10.時点)

前走:毎日王冠(G2・東京芝1800m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.44.1 1着(良)-0.1秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 直線緩急型 46.2-46.2
序盤からやや流れる展開から中盤で少しだけ緩んで後半3F目からの再加速戦。高速馬場でもありレコードタイムの決着となった。

予想コメント
【休み明け初戦】2度目のVへ・春よりいい状態
【調教】迫力満点 
★距離延長歓迎 一昨年勝ち馬 脚の使い処噛み合えば

個別レース回顧
【決め手】勝負所~直線半ばまで包まれる・最後1F豪快に差し切る

【好発】【中団待機・内】【3~4角内通す】【4角馬なり】【4角~直線半ば包まれる】【最後1F鋭く伸びる】【G前差し切る】

好発も少し控える形で中団内目の位置取り。終始中団内目で追走したが4角手前から若干包まれ気味になるも、そのままの位置で待つ形で直線入口へ。入口から序盤は完全に包まれてしまって身動き取れずの状態。半ばで僅かな隙間から馬群を抜け出そうとするも坂の上りで再び前が壁。それでも最後の1Fで前が開くとそこから一気に加速を見せ、先に内外から抜け出した2.3着馬を纏めて交わしてゴール。

中団内々で控える形だったが4角から直線半ばまでほぼ包まれっぱなし。包まれて動けない分だけ脚が貯まったとも言えるが、進路を得た最後の1Fだけで豪快に差し切ってみせた。効果的に脚を使えたという風にも見れるが、直線序盤から半ばの加速区間をほぼ追わない状態で対応している訳だし、やはり後半型の競馬で後半要素の強みをキッチリと引き出してきた感じ。現状ではマイルのスピード勝負となるよりも、少し緩急のある形で後半要素で勝負という形がベストという印象。この内容なら当然天皇賞秋の選択肢があってもおかしくないだろう。
 
陣営・騎手コメント
(松山弘平騎手)
「本当に強い競馬でした。返し馬からしっかりと走れていましたし、先生(堀宣行調教師)からは『自信を持って乗るように』と。本当にいい状態で迎えられたと思います。力のある馬ですし、ポジションを意識せず馬のリズムを大事に運びました。直線を向いての手応えも十分でしたし、少し前が壁になって行くところがなかったのですが、開いてからはしっかりと抜け出してくれました。初めて乗ったときからすごくいい馬でしたが、きょうは体調がいいと感じました。本当に頑張ってくれていい結果を出せてうれしいです。まだまだやれると思います」
 

2走前:安田記念(G1・東京芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.32.3 3着(良) 0.0秒差

レース展開
S(スロー)後半型 直線緩急型 46.7-45.6 
  
やや緩めの流れから3角から4角で少し緩んで後半3Fの加速勝負。純粋に直線の序盤から半ばでの加速力と、最後まで伸びきるSP持続力を問われた展開。勝負所から馬群が固まる感じになっていて、勝負所から直線でスムーズな加速態勢を得られたかどうかが勝負の分かれ目になった印象。

予想コメント
【休み明け初戦】国内不振続く・良馬場なら
【調教】好馬体目につく 
★休み明け初戦 後半勝負の形に? 高いレベルの時計面に課題が 前半要素を生かす形でどこまで

個別レース回顧
【出し切る形・終始外回る展開も・4角~直線入口大外・直線序盤馬なり・直線半ばで伸びる・上位馬に対し後半要素で見劣り・緩めの流れ向く?】

【好発】【中団待機・外】【4角馬なり】【4角~直線入口で外】【直線序盤馬なり】【直線半ばで伸びる】【最後1Fしぶとく伸びる】

好発から中団前目の外という位置を追走。4角で外から馬なりで進出の構えを見せ、直線入口で外を回して直線に向く。直線序盤も持ったままの手応えで半ばまで上がって来て満を持して追い出しを開始。追われると加速を見せて最後の1F地点で2.3番手の一角の位置まで上がってきて、最後の1Fでさらにしぶとく脚を伸ばしたがゴール前100mで外から勝ち馬(ソングライン)、内から2着馬に(シュネルマイスター)に交わされたが3着を確保。

大外枠だったし終始外々を回る展開ながらスムーズな競馬は出来ていて、4角から直線の入りなども理想的な感じ。直線も最後までしっかりと伸びきる形を見せたものの、最後の100mで上位馬に交わされるなど最後の最後で後半要素(ここではSP持続力)で見劣った格好。ただ直線半ばの加速力には見所があったし、何よりも外々を回る展開での内容だから一定の評価は必要だろう。あと時計面で不安のあるこの馬としては1分32秒台前半という時計は味方したと思う。ハイペースの時計勝負という展開だったらこの3着はあったかどうか非常に怪しい所だと思う。根本的にスプリント~マイル適性そのものが怪しいような気もするが…。
 
陣営・騎手コメント
(D.レーン騎手)
「いいポジションでリズム良く競馬できました。残り300メートルぐらいのところでは勝ったと思ったけど、上位の2頭が強かったですね。力を出し切ってくれました」
 

3走前:高松宮記念(G1・中京芝1200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.08.9 15着(重)0.6秒差

レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 重馬場 33.4-34.9

序盤から流れる展開のSP持続力勝負で、重馬場という条件で前半が33.4秒だからかなりのハイペース。その中で直線は11.5-12.4秒という失速ラップで、中団以降の位置から脚を貯めて直線上手く馬群を捌けた馬が上位に来た印象。

予想コメント
【休み明け初戦】1200適性見込む・互角にやれる
【調教】この一追いで良化 
★休み明け初戦 1200m初経験 距離対応カギ 実績上位 1200mで新味出るか
 
個別レース回顧
 ---
陣営・騎手コメント
 ---

過去見所レース(ベストレース)
2020.10.11 毎日王冠(東京・芝1800m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.45.5 1着(稍重)-0.5秒差
レース展開
M(ミドル)SP持続型 46.2-47.5
【平均ペース】【SP持続力勝負】

予想コメント
調教◎【休み明け初戦・馬体調整】
注目の始動戦・再評価を
 
個別レース回顧
【平均ペース】【SP持続力勝負】【好発】【完勝】
まずまずの好発から好位集団の後ろで4番手追走。道中は終始ダイワキャグニーの直後を走って3角から4角。4角からジワッと仕掛けて直線へ。直前序盤でもダイワの直後を馬なりで走った様子をうかがう構え。残り400m地点でダイワが仕掛けるとそれに追わせてこちらもゴーサイン。坂の上りでダイワとの距離をジリジリ詰め、上り切った残り1Fからは並ぶ間もなく交わし、あとは一気に突き放し残り50mほどで鞍上が後続の差を確認すると、追うのを止めて流す余裕を見せてゴール。それでも後続に3馬身の差をつける圧勝だった。

終始2着のダイワキャグニーをマークするような乗り方だったが、後半のSP持続力を存分に見せつける内容で圧勝。前日より回復していたとはいえ、馬場状態を考えるとそれなりにパワーを求められたはずで、その中でこのSP持続力と加速力だからかなりの強さを見せたとは思う。後は適性距離をどう見るかと、高速馬場での時計勝負を見せてくるとより楽しみが増すのだが。
 
陣営・騎手コメント
(C.ルメール騎手)
「気持ち良かったです。完璧なレースでしたし、馬がすごくいい競馬をしていました。とてもうれしく思います。いいスタートをしたのですぐ内田騎手の後ろのポジションをとることができました。それから馬がずっと冷静に走って息が入った。勝つ自信がありました。もちろん直線では馬のパワーを感じることができたので、ちょっと我慢した。ちょっとずつ加速しました。この馬場でまだちょっと緩かったので、ゴールまで集中しました。ごっつぁんです!」

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?