適者生存
西山は思う。自分が考え、行動するように 他もそうするなどと決めつけてはならない。また、そうすべきなどと強制してはならない。大多数が滅びに至る暁の悪夢に迷うとき、神が備えて下さった古の狭き門へ 自ら進み入る勇者たちも確実に存在するのだ。
滅ぶべきもの、たえまなく滅びつつあるものを使い惜しんではいけない、いずれ滅びるもの、滅ぶべきもの、すなわち、われわれの動物的個我を否定することによってはじめて、われわれは、滅びることのない、又滅びるはずのない真の生命を手に入れられるということである。 トルストイ『人生論』第十六章