16歳で入軍後、とんとん拍子で2年目には最年少の小隊長になり
先月から、新設された第七中隊の中隊長を任命された。
3年目で中隊長は異例らしい。
僕は期待に応えられるよう努力しようと誓った。
…しかし。
はじめてアザレア師団の中連隊長会議に参加したとき、僕は天界軍の実態を思い知った。
☆数日前
はじめて参加する、中連隊長会議。
会議室に入り、目にしたのは異様な光景。
時刻は午前2時、役人のジジイたちの尻拭いをするのは決まって俺だ。
「はぁ〜い!これで本日の任務は終了よ〜!」
「おう、ご苦労さん。あがっていいぞ」
そう言ったが、
俺の前に立つ影はなかなか消えず、不思議に思い、顔をあげると
「…うふっ、まだやってないことがあるのっ!」
目の前の秘書……オカマの秘書が、腰をくねくねと動かしていた。
「さっさと済ませて帰れ」
「さっさと、
「おい、聞いたか?」
「アイツ除隊らしいぜ」
「マジかよ!やべぇなそれ」
「自業自得だろ」
「まあでも、かわいそうだよなあ。」
「バカ真面目だから損するんだろ。適当にうまくやってくのが一番だっつーのに」
「おい、お前らいい加減にしろよ。聞こえるぞ」
「いーじゃん、別に。どうせもう会わねぇし」
全部、丸聞こえなんですけど。
no.1 セキ・セアリアスの