WeLoveムラサキさん

失恋ソングの使い方

失恋ソングの使い方

短編小説 ◇◇◇  車を運転しながら聴いていたラジオからその曲が流れてきたとき、すべての時間が止まったようだった。  コンビニの入り口で偶然擦れ違った女性からふわりと漂う香水を嗅いだとき、あの日に時間が戻ったようだった。  友人を待つために初めて入ったバーで出された菫色のカクテルを一口飲んだとき、凍らせていた時間が解けていくようだった。  六年間付き合っていた女性からさよならを告げられたのは、梅雨明けした先週のことだった。  別れてから時間が経っていないせいか、些

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紫の薔薇の人

紫の薔薇の人

※全文無料で読めます※ ミスター・ムラサキ。 村崎懐炉氏。 彼のことを知ったのは、仲良しの彼女がこのアンソロジーに参加していたからだった。 ネムキリスペクト?なにそれ? 眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー、という雑誌があってね。 (アンソロジー?ってなんだっけ。) ムラサキさんていう人がやってるんだけど。 私は早速、彼のプロフィールを見た。 アイコンは「シベールの日曜日」というフランス映画。 ヘッダーの写真はモノクロの街。 なんというか。 きっと、私とは別世界の人、

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アムリタの雨に花開く

アムリタの雨に花開く

※全文無料で読めます※ CB4959269。 CB6227696。 分かり易い記号。 それはまるで私達の秘密のコードネームの様だと思った。 コードネームを、使うべきだったのだ、きっと本当に。 そうしたらもう少し、時間を引き延ばすことが叶ったのかも知れなかった。 ー僕から溢れ出たものが、混ざるんだ、君に。 彼がそう言ったあの夜、既に奪われていた? それとも奪っていた? もうどちらだっていいじゃないの、と私は思う。 どっちみち。私たちは。共犯者、なのだから。 ベッドから抜

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ムラサキシャチホコ

ムラサキシャチホコ

ムラサキ成分がミステリ。 ミステリがムラサキ成分?

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紫の鏡

紫の鏡

紫の鏡という怖い話があった。 今でもあるのだろうか。 正確にいうと「紫の鏡」は“怖い話”ではなく“都市伝説”なのだろう。 私が子供のころは“都市伝説”という言葉を聞いたことはなかった。 まだそんな言葉はなかったか、あったとしても一般的ではなかったと思う。 実際、私は「“怖い話”をしてあげようか?」と友達に言われて、聞かされた。 紫の鏡について聞いたことで覚えているのは、「二十歳までにこの『紫の鏡』というワードを覚えていたら死んでしまう」ということ。 そのことと「

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朗読「パープル」

朗読「パープル」

※全文無料で読めます※ 村崎懐炉氏の短編小説「パープル」を朗読しました。 みんなが大好きな紫の茄子!🍆ムラサキさん主催のアンソロジー、「ネムキリスペクト」、春の紫祭りやってるってよ。 私の好きな色、いつからか紫。20年ぶりに書けた小説のテーマも「バイオレット・フレーム」「アメジスト」。 タロットリーディング用のマットも紫色なのです。そんな私にお誂え向きな今回の「紫」というお題。色々浮かんで来てしまって、収集がつかない。最初は↑「Time To Heal The Ear

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