2021年の論点100

【45-経済】激動の不動産市場 オフィス・住宅はこう変わる|牧野知弘

文・牧野知弘(不動産事業プロデューサー) 21年の不動産マーケット 不動産マーケットは安倍政権が始動した2013年以降、アベノミクスと呼ばれる経済政策などの恩恵を受けて上昇速度を速め、2020年の東京五輪に向けて最高潮となる予定だった。ところが20年初めから猛威を奮い始めた新型コロナウイルス…

【27-国際】【覚醒した中国】米中衝突 南太平洋発の「第2のキューバ危機」は起きるか|…

文・関口高史(軍事史研究家) 世界規模での「中国化」 我が国唯一の同盟国、米国は現在、軍事力整備の指向を転換している。米国は何を恐れ、何を守ろうとしているのか。これを我が国周辺の問題に限定すれば、なかなか見えてこないかもしれない。しかし米中角逐のテンプレートを南太平洋にずらせば鮮…

【100-教育・科学】好奇心に基づいた独学がコロナ時代の未来を拓く|柳川範之

文・柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授) 独学の可能性が広がる コロナ禍の中では、様々な変化が起きたが、インパクトが大きかったのはオンラインの利用拡大だろう。多くの人が曲がりなりにも、オンラインでの仕事や授業を経験したという事実は、今後の学びのあり方にかなり大き…

【99-教育】教育格差是正に向け 地道な策から逃げるな|松岡亮二

文・松岡亮二(早稲田大学准教授) 日本は「教育格差社会」 本人が選ぶことのできない育った家庭の社会経済的地位(Socioeconomic status, 以下SES)、出身地域、性別といった「生まれ」によって、教育達成に差があることを「教育格差」と呼ぶ。頻繁に混同される言葉に「学歴格差」があるが、これは…

【98-教育・科学】 KAGRA本格稼働 重力波で観測するブラックホールの正体|…

文・麻生洋一(国立天文台准教授) まったく光を出さないブラックホールを観測 天文学の歴史を塗り替える期待がかかる「大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)」は、2020年2月に観測を開始しました。岐阜県飛騨市の旧神岡鉱山の地下300mに作られた、長さ3㎞のアームトンネル2本が交差したL字型の施設…

【97-教育・科学】【スーパー子育て母親の主張】 「非認知能力」を育てる これが国際…

文・ボーク重子(ライフコーチ) 「子どもが幸せで学力も上がる」教育 日本の子どもたちは幸せじゃなく学力も落ちてきている、というショッキングな結果が次々と発表されています。ユニセフが実施した子どもの幸福度調査では精神的幸福度が38カ国中37位。小中高の自殺者数は過去5年横ばいから上昇傾…

【96-教育・科学】【スーパー子育て母親の主張】 「自立」よりも「自活」 子供には「…

文・佐藤亮子(浜学園アドバイザー) 能力とは学歴ではない 私には子供が4人おり、全員が東京大学医学部に進んだ。これは珍しいということで子育ての本を出版した。評価は賛否両論だった。その意見を聞いて、私は世の中の子育ては少し間違っているのではないかという疑問がわいた。子供は学ぶことが…

【95-皇室】秋篠宮家「皇嗣家」としての課題|江森敬治

文・江森敬治(毎日新聞編集委員) 秋篠宮は皇位継承順位1位 近年、秋篠宮家が、脚光を浴びている。その理由はどこにあるのだろうかと、より大きな視点に立って、その理由を探してみることも必要ではないだろうか。 近代天皇制は、「明治」から「大正」「昭和」「平成」、そして、「令和」へと5代に…

【94-皇室】昭和天皇「戦争責任」論を再燃させてはならない|保阪正康

文・保阪正康(昭和史研究家) NHKのスクープ 降る雪や 明治は遠く なりにけり 中村草田男がそう詠んだのは昭和6年でした。 令和も2年目に入り、本当に昭和は遠くなったと感じます。とくに昭和の戦争の時代は皮膚感覚を失い、いよいよ「歴史」として確立されていくプロセスに入ったと思います。 …