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熟成下書き

「熟成下書き」でたまった下書きを公開しよう!熟成した下書きから力作の完全版をつくるもよし、下書きの上にひとことコメントを加えてそのまま公開するもよし、です。 もっと詳しく

【私は育児ブログが書けない】

私は育児ブログが書けない。子供が二人いて、それはそれは可愛い。人並みに苦労もあったように思う。けれど、それなのに、私には育児ブログが書けない。

そのことをいつか言葉にしないと、とずっとこの記事も下書きの中にあった。
いつか向き合わないと。育児ブログが書けない自分と。そう漠然と考えながらしばらくの時間が過ぎた。

思えば、息子が生まれた日もそうだった。

わあ、ちいさい、かわいい。そんな浮ついた気

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ヤッター!読んでもらえた!
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25年経って、ようやくあなたに言えること

「あなたのこと、愛していないと思う。でも、失いたくないの」

彼からのプロポーズに対する私からの最初の返事。YesでもNoでもない曖昧でずるい返事。当時、別れてからもずっと心を寄せる人がいた。愛する人から受ける友達宣言ほど辛いのはよく知っている。だからこそ、素直に答えなければと選んだ言葉だった。確固とした返事をすぐに出せなかった私に、直感だけがそう言わせた。

彼は私の両手を握ったまま、少し寂しそ

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本日は本格的なパエリア日和です!
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【短編小説】山の上のアイス屋さん

「おーい、ぼく。アイス買ってきてくれよ。」

ブロック積みにトタンを渡しただけの古びたバスの待合所から男の声が聞こえた。

「ぼくのことですか。」

ぼくは、道にろう石で絵を描くのをやめて、振り返った。

「君しかいないよ。」

「なんでですか。」

「なんでって。こどもは大人の言うことを聞くもんだよ。おじさん暑くて動けないから、山の上のアイス屋さんに行って、アイスを2本買ってきてくれ。たのむよ。

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あなたのハートをいただきました。
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【祝】はんぺんチーズフライって、とってもエモーショナルな味がするんだね【編集部のおすすめ選出】

 掲示板に「210」の文字はなかった。

 つまり僕は、受験に失敗したらしい。

 同世代らの麗らかな声が響き渡る県立A高校玄関前。不合格なる酷な現実を前に、しかしそれでいて己が心はまるで鏡よろしく凪いでいた。

 何せ十五歳当時の僕ときたら分厚い参考書よりも電撃文庫や富士見ファンタジア文庫などの、いわゆるライトノベルを手に取る頻度の方が遥かに多かったわけであって、当然最悪のシナリオも想定内、いや

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小説家になろう&エブリスタにて小説連載中✒️
660

生まれて初めての夜ふかしは、いつか観たサーカスよりもワクワクし、好きなコの横顔を盗み見る一瞬よりもドキドキした

 夜ふかしをしたことがない子どもだった。

 平日はもちろんのこと、たまの休日でさえ二十三時前後には鞴のような寝息を立てていた僕にとって、それ以降――つまり深夜帯は、言うならば存在しない時間だった。

 十五歳、中学三年の秋頃だったと思う。所属していた腐れサッカー部を総体敗退を期に引退してからというもの目に見えて体力があり余り、なかなかスムーズに寝つくことができなくなっていた僕は、このタイミングで

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小説家になろう&エブリスタにて小説連載中✒️
561

池袋ぐるめぐり

池袋が好きです。
慣れるとダンジョンのようで面白い駅。
屋上でぼけーっとできる西武デパート。
1300円で映画を2本観れる新文芸坐。
日本で一番大きい8階建のジュンク堂。
安い・美味い・量が多いの揃ったグルメ。
魅力を伝えたく、おすすめのお店ご紹介。

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ありがとうです!
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八朔の月に、希う

 遺骨を抱いていた。二十歳の夏だった。

 葬儀終了後、斎場前のだだっ広い駐車場にて「ちょっと一服してくる」とのセリフと共に父さんから手渡された骨壺はまだほのかに温かく、いやむしろ熱いくらいで、両腕にはずしりと応える重みがあった。

 これが、骨になっちまった人間の重さか……。

 脳天に響かんばかりのセミのトレモロをBGMに、棺に入ったばあさんの新雪のように白い顔が曖昧模糊として脳裏に浮かび上

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小説家になろう&エブリスタにて小説連載中✒️
428

自分の料理に味がついた話。

 18歳で実家を出て、ひとり暮らしを始めた。
 包丁ひとつろくに使えなかったわたしだったが「ひとり暮らしといったら自炊でしょ!」と熱い思いを胸に調理器具を揃え、1Kの小さいキッチンに立った。

 はじめて作った料理は、確かハンバーグ。小さなキッチンは、シンクも作業するスペースも狭く、レシピを見ながら悪戦苦闘して、なんとか形になった。

 小さな部屋の小さなテーブルに、不揃いな形のハンバーグを並べる

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ありがとう!素敵なことがありますように!
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月にいちど顔を出す、魔物のような自分を肯定する

心がささくれ立っている。
大好きなはずの映画を観ても、本を読んでも、内容が頭に入ってこない。何をしていても集中できないし、楽しくない。
気分が沈んで、自己嫌悪に陥って、溜まったLINEも返せない。誰にも会いたくない。

そんなとき「もしかして……」と思って体調管理アプリを開くと、ほらやっぱり。
表示されるのは、「生理日予測 5日前」の文字。
イライラの正体はPMS。わたしを悩ませる、月にいちどやっ

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『アメリカン・ビューティー』(1999) あなたもわたしも闇の中
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1000万円稼ぐデザイナーになるには

デザイナーのお金の話は少ないので書いてみます。お蔵入りしていたnoteの下書きですが思い切って公開します。

転職会議によると、Webデザイナーの平均年収は353万円。20代では300万円代前半と特別な技能を必要とする職種にしては低く感じます。

主観ではありますが、東京で働くWebデザイナーの給与レンジはこんなところでしょう。(サラリーマンを想定)

751万以上  ・・・業界トップレベル+

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