イッツアグッドホリデー

イッツ・ア・グッド・ホリデー 第1話

イッツ・ア・グッド・ホリデー 第1話

 俺は今、10歳くらいの少女を脇に抱えて裏路地を走っている。  ああ、勘違いするなよ。誘拐犯とかではない。断じて。俺はフリーの殺し屋で、今日はオフで、街で昼からビールを飲もうとしていた。で、店のテラス席に座ってタバコに火を点けた時、どういうわけかこの娘がテーブルの上に降ってきたんだ。俺は意識がない彼女を抱き起こし、声をかけていたのだが… 「いたぞ!」  後ろからの声に、俺は回想を中断する。さっき俺に銃を向けた奴の仲間だろう。黒服の、おそらく中国人。  走る速度をあげる

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