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虫取り残酷物語

春になると紋白蝶が飛び交う風景は美しいが、キャベツを育てている者にとっては腹立たしい光景となる。紋白蝶はキャベツに卵を産み付ける。卵がふ化し青虫になる。
キャベツをたくさん食べた青虫は肥え太りそして紋白蝶になる。

私の実家には畑があり、子供の頃はキャベツに潜む青虫を捕まえて殺すのが仕事だっ
た。にわとりを飼っていた時期は畑で取ったミミズを餌にやっていた。イトミミズを
取るのは得意だったが。貫太郎と呼ばれる太いミミズは苦手だった。畑で兄と一緒に
ミミズを捕まえていたら兄が貫太郎を私にいっぱいぶつけてくるのがものすごく恐
かった。

真夏が終わると川や田んぼのあたりをたくさんトンボが飛び始める。兄や姉と虫網を
持ちトンボを捕獲によく出かけた。末っ子の私はトンボを捕るのが下手で、闇雲に虫
網を振り回しトンボを追いかけていた。ふと虫網を見るとトンボが入っていた。喜ん
でトンボを取ろうとしたが、網の目にトンボの目玉がひっかかり取れなくなってい
た。私の手先が不器用なのか網の目が小さすぎたのかトンボの目玉は惨いことになっ
てしまった。

トンボの眼鏡はは水色眼鏡、青いお空を飛んだから、飛んだか〜ら〜・・・

この歌を聴く度に少し胸が痛む。


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