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相撲と私

私が育った家では相撲が強いことに大きな価値があった。祖父、父、叔父さん達は自分達の相撲自慢をよく話していた。その影響で従兄弟達が集まると家の庭や近所の神社で相撲大会が始まった。親子、従兄弟同士で相撲をとり大いに盛り上がった。日常的に家でも兄や姉と相撲でよく遊んでいた。歳の離れた末っ子の私は兄や姉にはずっと負け続けていたが毎回毎回いつか勝とうと兄や姉に勝負を挑んでいた。小学校の体育の授業で砂場で相撲をした。女子の中では無敵で、男女混合なら大きな男子には負けていたような気がする。大人になってからも里帰りすると誰かが相撲をしようと言い出し庭で父や兄や姉と相撲して遊んでだ。

私が嫁いだ家は格闘技とは無縁だった。私はひっそりと子ども達と相撲で遊んでいた。子ども達にモハメド・アリやマイク・タイソンのドキュメンタリー映画を見せたり、一緒にボクシングや柔道の試合、K1の試合を見て盛り上がった。もちろん相撲も見ていた。特に朝青龍の闘争心溢れる相撲が大好きで子ども達と一緒に応援していた。

私の中で相撲が強いということは精神的な支えだったと思う。もし仮に今目の前にいる人と私が組み合ったら勝てるだろうか?と時々考える。たまに強そうな女性と出会うとこの女性なら相撲したら負けるかもしれないと想像する。

今年の4月に左手首を骨折した。ギプス生活を5週間過ごしたことによって左手の握力、筋力が落ちてしまった。今映画を観ながらハンドグリップを使いながら筋トレをしているがまだまだ元には戻っていない。早く左手首を完全に治し筋トレをして一般人位には相撲で勝てるようになりたいと考えている。なかなか試す機会がないのが残念だ。

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