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自分の思い出

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2021年3月の記事一覧

生涯で一番美味しかった雑炊の思い出

生涯で一番美味しかった雑炊の思い出

6年前の3月、突然空を見上げると黒い丸い物体が見えた。キョロキョロ目玉を動かすと黒い物体も一緒に動く。これは私の目に原因があると思った。すぐに眼底出血や網膜剥離という恐い病気が思い浮かんだ。楽天的な私だが目の前を動き回る黒い物体に恐れをなして仕事を休み自転車で眼科へ向かった。医者に症状を説明した。まず瞳孔を開く目薬を入れ、景色がぼんやりした。医者は瞳孔が開いた私の目を検査した。「中心性漿液性脈絡網

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理解不可能な人間と接して思ったこと

理解不可能な人間と接して思ったこと

何故こんな行動をするのか?何故こんなことを言うのか?理解出来ない人が時々いる。そんな人はいくら注意しても結局理解不可能な言動を繰り返す。

じっくり話し合って何故こんな行動をするのか?本音を聞いてみたいが、そんな人は本心を明かさない。自分でも本心が分からなくなっているのかもしれない。

成長する人や間違いを改めることが出来る人は他人の助言や言葉に耳を傾けることが出来る人だ。

人は進む道を間違える

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レンタル家族と退職後の人生

レンタル家族と退職後の人生

何年か前に観た映画でレンタル家族という仕事があることを初めて知った。エリート男と結婚する主人公の黒木華さんは結婚式に出席してくれる親族がいなかった。そこでレンタル家族を派遣してくれる会社に依頼した。レンタル家族達は結婚式当日、皆それぞれの役割を果たし、黒木華さんの本当の家族のように振る舞い、結婚式を大いに盛り上げていた。

私は現在55歳。60歳が定年退職の歳。24歳から今の仕事だけを30年以上勤

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人間の記憶って本当に不思議だ!

人間の記憶って本当に不思議だ!

今日は大学時代の友人2人とランチをした。大好きなももふくでいか天玉とやきそば(3人でシェア)とレモンシフォンケーキを食べた。

大学時代の思い出話になった。友達が私の下宿で小津安二郎の映画を観た話をしたが私は全く覚えてなかった。私が卒業前に同級生男女10人位で行った淡路島旅行の話をしたが1人の友達は全く覚えてなかった。私が卒業式の日に起きたある事件の話をしたが2人の友達は全く覚えてなかった。彼女達

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浮気の境界線はどこにある?

浮気の境界線はどこにある?

昔観た「恋に落ちて」という映画。ロバート・デニーロ演じる既婚者の男がメリル・ストリープ演じる女に通勤電車で出会い、二人が恋に落ちる話だったと思う。忘れられない印象的なシーンがあった。

妻から浮気を責められた夫デニーロ「何もなかった、何もしていない」

妻「その方がもっと悪い!」

何もしなかった方が悪いなら浮気の境界線は無限に広がってしまう気がする。しかし妻の気持ちもよく分かる。

浮気の境界線

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更年期障害を吹っ飛ばせ!

更年期障害を吹っ飛ばせ!

40歳過ぎると更年期障害が出る可能性が高くなるらしい。更年期障害はホルモンバランスの乱れから起きると言われている。

現在55歳。昨年は子宮を全摘した。女性ホルモンは下がりまくりと思われる。しかし今私の体調は人生最高級に調子が良い。若い頃は結構疲れやすく長時間歩くのが苦手だった。私は若い頃から高コレステロールで貧血だった。最近貧血が完治して階段の登り降りで息切れもしなくなった。私の若い頃の体力の無

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私は感動マニア

私は感動マニア

感動という感情を言葉で表すのは難しい。喜び、悲しみ、驚き、笑い、怒り、共感、様々な感情が配合されて感動が形作られている。

私が映画を観る一番の理由は「感動したい」という気持ちだ。大好きなホラー映画を観る目的も感動だ。なかなか本当に恐いホラー映画に出会うことは難しい。しかし時々出会う時がある。そんな素晴らしいホラー映画と出会えた時、私は恐怖し、驚愕し、心を震わせる。これも感動だ。感動は心が大きく震

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大いなる力は大いなる責任が伴う

大いなる力は大いなる責任が伴う

「大いなる力は大いなる責任が伴う」

スパイダーマンのベンおじさんの有名な台詞だ。権力、大金、高い地位などを持つと変わってしまう人が多い。宝くじで大当たりした人が悲惨な人生を辿った話をテレビでよく紹介している。映画でも貧しい時は仲良かった夫婦や仲間達が成功し金持ちになった途端仲違いして別れてしまうシーンをよく観ることがある。自分のまわりでも高い地位に上りついた後に別人のように変わった人を見かけたこ

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私はオタクと呼ばれるに足る人間か

私はオタクと呼ばれるに足る人間か

「おたく」の語源は作家の中森明夫氏の1983年の雑誌のコラム「『おたく』こと。の研究」に始まったらしい。中森明夫氏がコラムの中で「この頃やたら目につく世紀末的ウジャウジャネクラマニア少年達を『おたく』などと書いた事が始まりとのこと。

オタクと呼ばれる人達。今はある道を極めた人達を表す言葉になってる。学者もある意味オタクと言える。我が息子達はブラジリアン柔術を極めようとしているから柔術オタク。娘は

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1年間教会に通って思ったこと

1年間教会に通って思ったこと

約10年前1年間程教会に通ったことがある。毎週日曜日の礼拝に夫婦で通った。若い牧師が説教してくれて、その後参加者達と食事をしたり、話をしたりした。

1か月に1回パンと葡萄酒を配る日があった。聖餐式と呼ばれる行事らしい。私にはパンと葡萄酒は配ってくれなかった。理由は私がクリスチャンではなかったからだ。配られるパンは薄い小さく切られた食パンだし、そこまで食べたいわけでも羨ましいわけでもなかった。しか

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私の映画館デビューは「ロミオとジュリエット」だと思う

私の映画館デビューは「ロミオとジュリエット」だと思う

私が初めて映画館で観た映画はロミオとジュリエット。今ネットで調べたら1968年公開となっている。日本公開の正確な年は分からなかったが、多分1968年から1969年の間だろう。私が4歳の頃だ。私の記憶が正しければ、私は4歳の時映画館でロミオとジュリエットを観たことになる。当時の映画館は満杯で私は立ち見で観た記憶がある。誰と一緒に観たかも覚えていないし、背の小さな私が立ち見でどんな風に映画を観ることが

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美空ひばりが大好きだった祖母

美空ひばりが大好きだった祖母

祖母は歌が好きだった。一番好きな歌手は美空ひばりだった。子どもの頃は美空ひばりの歌の良さが分からなかった。

最近動画で美空ひばりの昔の歌声を聴いた。歌に詳しくない私でも圧倒される素晴らしい歌声だ。小さな頃から天才歌手と賞賛されながらも様々なスキャンダルや病気に見舞われた。それでも死ぬまで歌い続けた美空ひばり。今になってひとつの道を極め続けた彼女を尊敬する。タイムマシンに乗って若かった祖母と会える

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次男が一番好きな唐揚げの店

次男が一番好きな唐揚げの店

我が家の近所に「お食事処いなかっぺ」という店がある。日替わりのA定食(肉)、B定食(魚)他にも色々定食メニューがある。まだ家に子ども達がいた時は家族でよく食べに行った。

今日残業の帰りいなかっぺに行った。最近は魚定食を頼むことが多い。しかし今日のA定食のメニューがチキンの竜田揚げだった。次男がいなかっぺの唐揚げが一番好きだと言っていたのを思い出した。B定食のイワシのソテーと野菜の天ぷらも魅力的だ

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子雀の水浴びと後悔の念

子雀の水浴びと後悔の念

小学2年の頃、小学校からの帰り道、子雀を拾った。小さな雀は弱っていた。両手で温めるように子雀を家に連れて帰った。家族に雀のエサや世話の仕方を訊いて世話をした。翌日は学校が休みだったので、少し元気になった雀を日当たりの良い庭に連れ出した。子雀を遊ばせながら、私の脳裏に雀が水浴びをしている情景が浮かんだ。洗面器に少し水を張り子雀を置いた。小さく弱い子雀は水浴びが出来ず、ただ羽を濡らしてしまった。羽を濡

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