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現状の課題を打破するためには、「嫌われる勇気」も必要だという話

久しぶりに告白するが、僕は新卒で入職した職場で同期に嫌われた経験がある。ただ、そのおかげで大切なことにも気づかされた。

この経験があったからこそ、周りのとの関係性を大事にしながら、課題解決に向かうことができていると思う。

今回は、僕の経験から福祉職として大事なことをお伝えできたら嬉しい。

なぜ、同期から嫌われたのか

僕は介護施設に入職して1日目に利用者の対応をして「ありがとう」と言われた。その言葉が嬉しくて、もっと勉強して良いケアがしたいと思うようになった。

利用者のために勉強することは"当たり前だ"という感覚を持ちながら2年間を過ごした。法人内で勉強会をしたり、症例発表などがあると何も考えず突っ込んだりしてしまっていた。

そして、3年目に初めて法人内の異動で病棟勤務となり、同期のメンバーと働くことになる。その時に嫌われているという事実を知った。きっと、僕の傲慢さや勉強して当たり前だのような押し付けが嫌だったのだろう。このことがきっかけで、自分とは違う価値観で働いている人がいるんだと初めて認識した。

周りとの協調を意識して、何もできなくなった自分

同期から嫌われたからこそ、職種による価値観の違いやその人そのものの価値観の違いをまずは受け入れるということからやっていった。

確かに周りとのハレーションは少なくはなったのだが、周りの意見を聞きすぎてしまうことで、自分から行動を起こしづらくもなった。

利用者が困っていても、「僕が直接関わるよりも介護職を通した方がスムーズかな」、「もし、自分が動いたらあとで事業所に迷惑をかけてしまうかな」などと、何歩か先のことまで考えると動けいない自分がいることに気づいたのだ。

誰も気づけつけないようにしようと、根回しに時間がかかったり、自分で利用者に対してケアをしないので、どうしても解釈の違いが生まれたり、変化を出しにくい状況となる。

しかし、当時、理学療法士として1人職場だったが、僕が全てやるよりも根回しをして周りのスタッフにやってもらうというスタンスをとることが長期的には良いのではないかと感じていた。

確かに長期的な視点においてはよかったのだが、目の前に悩んでいる利用者がいるのに、遠回りなケアをしていたのは今となっては反省すべき点だった。

結局は誰からも嫌われたくないという思いから、自分を守っていただけだったのだと思う。

周りとの協調を理解しながら、協働する大切さ

利用者のことをはじめ、問題を解決に導くためには、「嫌われる勇気」も必要である。

上述したように状況が数年間続いていたときに、ある方から「橋本君はもっと泥臭く目の前のことに向き合った方がいい」と言われた。自分でも感じていたことだっただけにグサっと心に刺さった。

そこから、徐々に周りとの関わり方を意識的に変え始めた。嫌われるかもしれないが、自分だったら現状を打破できそうだと感じたら、「自分でやらせて貰えないか?」と上司に打診をするようにした。そうすると、利用者や現場へ変化を起こせる確率も高まった。

そして、面白いことに誰からも嫌われないのである。きっと、嫌われないようにと必死に過ごした経験(周りを俯瞰すること)が活かされている。

勝手に突っ走るのではなく、関係各所の要所を抑えながら突っ走ることができ始めたのだと思う。事前にリスクヘッジしておけばハレーションを起こすことは少ない。基本的にみんな現状をより良くしたいと思っているからだ。「なんだこいつ?」と思われないコミュニケーションさえしておけば、協働することが可能だと感じる。

いったい、誰がやる仕事なのか?

仕事をしていると、「これは本当に自分がやるべき仕事内容なのか?」と感じることはないだろうか。例えば、病院との調整は、自分ではなく、ケアマネジャーさんがやる仕事だなとか...

誰がやるべきか?最近は、このような問いは不毛であると感じる。「なんとかしたい」と思ったあなた(わたし)が当事者でありリーダーなのだ。

つまり、キーマンやリーダーは固定化されているわけではない。状況によって変わるのだ。時には利用者本人がリーダーになることもあるかもしれない、現場の介護職がリーダーになることもあるかもしれないということだ。

リーダーだと感じた人が、率先してその時に必要なチームを組むことが、課題解決にとって重要だ。

制度のはざまに苦しむ人や今の現状に苦しんでいる人を救うには、誰かが責任を持ちながら突っ走るしかないのだ。

周りとの関係性を考え協調しながらも、チームを組み協働して、突っ走っていく勇気こそが、今の福祉職に大切なマインドだと思う。

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