知ってそうで知らないでもちょっと知ってる「NLP」用語辞典【なりたい自分になる技術】
「怠けてしまう自分を変えたい…」
「ダイエットに成功したい…」
「なんとしても営業目標を達成したい…」
このような理想の実現に苦労している方は多いのではないでしょうか。
NLPの力を利用すれば、これらの目標を達成できるかもしれません。
NLPとは、Neuro-Linguistic Programingの頭文字をとったもので、「神経言語プログラミング」と訳されます。神経や言語、それによって引き起こされる人間の反応の相互作用を解き明かし、コミュニケーションや問題解決、目標実現のサポートをします。
まさに、NLPはなりたい自分になるための「道具箱」ともいえる存在なんです。
今回は、そんなNLPの基礎的な用語を辞典形式でまとめました。
これを読めば、NLPを理解するために必要な最低限の知識がわかるようになっています。
また、わからない単語が出てきたら、目次のリンクをクリックしてください。すぐに用語を調べられるようになっています。
それでは、ぜひご活用ください。
あ行
アイ・アクセシング・キュー
視線に現れる表象システム(※記述あり)の手がかりのこと。視線が右上に動いている時、記憶された視覚にアクセスしている可能性が高いなどの推論ができる。
アウトカム
目標・ゴール・理想の状態のこと。アウトカムの実現のためには、アウトカムの明確化が必要になる。
アソシエイト
実体験。実際に自分の絵を通して見える映像を思い浮かべ、その体験をしているときの感情を感じることを指す。
アンカー
特定の反応を起こす引き金となる刺激のこと。たとえば、梅干しを見ると酸っぱい感覚が起きるのも梅干しがアンカーとしての役割を果たしているから。
アンカーの種類①「リソースアンカー」
特定のリソースを呼び起こし、望ましい状態になるためのアンカー。
アンカーの種類②「スタッキング・アンカー」
アンカーを積み重ねる方法。同じアンカーには、浮須数の状態をアンカリングできる。
アンカーの種類③「チェイニングアンカー」
望ましい状態と現在の状態との差が大きい時に、段階を作ってアンカーを発動させる方法。
アンカーの種類④「コラプシング・アンカー」
否定的な状態を打ち消す方法。
アンカリング
刺激と反応の組み合わせを作ること。
か行
キャリブレーション
非言語の情報を観察することで、その人の状態を見分けること。
恐怖症
何らかのものや状況に対して、恐怖反応を示すこと。
肯定的意図
どのような行動にも、それを通して得られる望ましい糸があること。
さ行
催眠
「トランス(※記述あり)」に導く技術のこと。
サブモダリティ
視覚における距離などの、五感の構成要素のこと。
スウィッシュ
何らかの引き金となる映像をみて、衝動的に起きる反応を変えること。
ストラテジー
何かを達成するために使う五感の順番のこと。ストラテジーを変えるためには、視覚・聴覚・体感覚のすべてを使うようにする。
た行
体感覚
五感のうち触覚・嗅覚・味覚を合わせたもの
タイムライン
脳の中の時間軸。
タイムラインの種類①「スルータイム」
タイムラインが自分の外を通るように感じていること。時間軸の全体像を把握できる。時間管理が得意で、時間に正確という特徴がある。
タイムラインの種類②「インタイム」
タイムラインが自分の中を通るように感じていること。今に集中することが得意。
知覚位置
自分や相手などの視点のこと。「第1の位置」「第2の位置」「第3の位置」の3種類がある。第1の位置は自分自身の視点。第2の位置は相手の視点。第3の位置は第三者の視点を指す。それぞれの知覚位置を柔軟に使い分けることが、よりよい人間関係を築く鍵になる。
ディソシエイト
分離体験。自分自身が写っている映像を思い浮かべること。
トランス
外部に対する注意が低下している状態。
な行
ニューロ・ロジカル・レベル
「環境」「行動」「能力」「信念・価値観」「自己認識」「スピリチュアル」で人の意識を6つのレベルに分類したもの。何かアウトカム(※記述あり)を実現したり、問題を解決したりするときは、これらの6つのレベルの整合性が重要。
は行
バックトラック
相手の言葉をオウム返しして、相手に合わせる技術のこと。ラポール(※記述あり)形成に効果的。
ビジュアル・スカッシュ
葛藤が起きている時に、選択肢を統合して新しい解決策を作り出すこと。
表象システム
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感のこと
フューチャーペース
将来の具体的な場面で新しい行動を取っている自分を創造し、リハーサルすること。フューチャーペースをすることで、新しい行動が適切かどうか、テストし確認できる。
フレーム
モノの見方・視点のこと。
ペーシング
コミュニケーションにおけるさまざまな要素を相手に合わせること。ラポール形成に効果的
ペーシングの技術①「ミラーリング」
姿勢などの体の動きや見た目を人に合わせること。
ペーシングの技術②「話し方を合わせる」
声の大きさや速さ、トーン、テンポなどを相手に合わせることもペーシングの一種。
ポジションチェンジ
知覚位置(※記述あり)を変える体験をするスキル。ポジションチェンジできれば相手の考え方や気持ちに気づけたり、中立的な視点で自分と相手の関係性に気づくことができる。
ま行
ミルトンモデル
トランス(※記述あり)に導くための言葉の使い方。抽象的な表現が体系化されている。催眠療法家のミルトン・エリクソンの言葉の使い方をモデル化したもの。
ミルトンモデルの種類①「逆メタモデル」
省略・歪曲・一般化する表現のこと。抽象的な表現を使うことで、聞き手は判断や批判をすることなく、メッセージをそのまま受け入れやすくなる。
ミルトンモデルの種類②「前提」
表現の中に自分が相手に望む反応を前提条件として組み込んでしまっているもの。
ミルトンモデルの種類③「間接的誘導パターン」
「~してください」という直接的な指示の表現を使わずに、間接的に誘導する表現方法。
ミルトンモデルの種類④「メタファー」
たとえのこと。直接的でな表現のため、意識的な抵抗が起きにくく、メッセージが無意識に届きやすくなります。
メタプログラム
自分の潜在的にある考え方のクセのこと。相手のメタプログラムに合わせることで、影響力を高められる。
メタプログラムの種類①「方向性」
メタプログラムの1つである「方向性」には、目的を達成することに動機づけられる「目的志向型」と、問題を回避することに動機づけられる「問題回避型」がある。
メタプログラムの種類②「判断基準」
メタプログラムの1つとして、判断するときの基準の違いが挙げられる。これには、自分で判断するのを好む「内的基準型」と他者に判断してもらうのを好む「外的基準型」がある。
メタプログラムの種類③「スコープ」
スコープには「詳細型」と「全体型」の2種類がある。詳細型は詳細な情報を扱うのを好む。「全体型」は物事の全体像を扱うのを好む。
メタモデル
脳の中にある情報が言葉になる過程では、省略・歪曲・一般化などの変形が起こる。この変形された情報を質問によって回復すること。
モデリング
上手にできる人のやり方を自分のものにすること。
や行
優位表象システム
表象システム(※記述アリ)のうち、優先的に使っているものを指す。優位表象システムは人によって違うのが特徴。人とコミュニケーションをするときは、相手の優位表象システムを知り、それに合わせることが重要。
ら行
ラポール
相手が心を開いている状態、信頼感や安心感のある打ち解けた状態のこと。コミュニケーションにおいて相手に何かを働きかけるためには、相手が自分に対して心を開いていなければならない。
リーディング
望ましい状態を実現するために、相手を導くこと。十分なラポールが築けていれば効果的なリーディングができる。
リフレーミング
モノの見方・視点を変えること。相手と十分なラポール(※記述あり)をとったうえで、相手の役に立つようなものの見方を提示すると効果的。リフレーミングを使えば、悪いこと、短所だと思われていることも良いことや長所になる。
アルファベット
TOTE(トート)モデル
TEST、OPERATE、TEST、EXITの頭文字を取ったもの。目標達成のための基本的な考え方。現在が望ましい状態になっているか判断(TEST)→望ましい状況になるために作業をする(OPERATE)→再度望ましい状態になっているかチェックする(TEST)→望ましい状況が実現する(EXIT)の流れを指す。
(参考文献:前田忠志(2012)『脳と言葉を上手に使うNLPの教科書』
実務教育出版)
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