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小さな子を持つ親の転職のタイミングと会社の辞めどき

出産してから色々あって転職を4回しました。そのなかで色々考えたことがあります。

いざ会社を退職しようと決断をしたときに、いつ何をどんな順番でやればいいのかが悩ましい。これらを整理せずに動いてしまうと対応が後手後手になってしまいスケジュールが狂ってしまうんです。

そして、小さな子供を持つ親は転職をしようとすると子供の保育サービスや学童の縛りもあり、すべてのタイミングをあわせながら一気に動く必要が出てきます。

まずは「いつ会社を辞めるか」

前提として、今の会社と次の会社を連続すること(1ヶ月以内、社会保険と雇用保険に空白期間が出ない前提)で考えてみます。

※数値は一般的なものです。年度や自治体、企業においてそれぞれ違いがあるので改めてご確認ください。

退職するタイミングの検討には「いつ求人が出るか?」と大きく関係してて、まずは1年を通じてどの時期に新規求人が出るのか?です。

012_転職タイミングと会社の辞め時


出典:厚生労働省「一般職業紹介状況 新規求人数(パートタイムを除く一般)【実数】」2016年~2019年から作成

年度によって変動はあるものの大まかな傾向について。

転職活動・退職時期が1月~3月

新卒入社が多い4月、決算期が4月~翌年3月や1月~12月の企業が多く、このタイミングで新たな人員計画が動き始めるため求人が多く出回る時期です

この時期に転職活動・退職することのメリットは、
- 求人が多いので転職活動がしやすい
- 年末賞与
- 次の会社で次年度の住民税のタイミング(6月)まで控除がなくなる

デメリットは、
- 退職時に前の会社で残った住民税が一括徴収されて最終月の給与が減る(社会保険料も2ヶ月分徴収になる場合がある→自社の給与規程の確認を)
- 4月入社は子供の入園・入学のタイミングとぶつかってしまうことがある

4/1入社で子供の保育園の入園式に行けなかったのが心残りです。

住民税についてこちらを。

会社を退職したとき
会社を退職や転勤、休職などにより特別徴収ができなくなった場合は、会社から区役所へ「給与所得者異動届出書」を提出してください。特別徴収ができなくなった残りの住民税については、次のいずれかの方法で納めます。
(1)普通徴収で納める・・届出書の提出後、ご本人宛に納税通知書・納付書を送付します
(2)会社で一括徴収をする・・退職月の給与から残りの住民税を一括して納めます。
(1月1日から4月30日までの退職者については、原則として残りの住民税を一括徴収することになっています。)
(3)新勤務先で特別徴収が決定しており、継続して特別徴収で納める・・前勤務先が記載した給与所得者異動届出書に、新勤務先が追加記載し、新勤務先から区役所に提出をします。
出典:東京都千代田区:就職・退職したとき(2021/06/10閲覧)

転職活動・退職時期が4月~6月

求人も1月~3月に比べるとだいぶ落ち着くタイミングです。その代わり新卒採用を行う企業はこの時期が一番忙しい時期。新卒採用と中途採用を兼務している採用担当は1年で一番忙しい時期になるため新卒採用を優先し、現場はOJTに忙しく…で中途採用の優先順位が下がること多いです。

この時期の特徴
- 求人は落ち着く
- 4月は入学入園時期、転職活動に時間がさけるか要確認(保育園入ったばかりだと思った以上に呼び出しが多くて…というのもあります)
- 4月退職5月入社はオンボーディングがGW明けになることも
- 6月くらいから各自治体にて認可保育園の継続在園確認が始まる、勤務先の就労証明を求められることも

転職活動・退職時期が7月~9月

新卒採用も落ち着き半期・四半期決算の時期を迎えます。賞与をもらって辞めようという求職者と、10月入社照準で採用したい企業とで、求人数が増える傾向です。

この時期の特徴
- 夏の賞与
- 各自治体にて認可保育園の継続在園確認が始まる、勤務先の就労証明が求められる
- 求人数の落ち込みは続くが9月頃にまた増えてくる

転職活動・退職時期が10月~12月

9月から10月にかけて再び求人数が増加する。新卒採用も内定式が終わって中途採用に注力できるようにもなります。12月決算の企業は予算があるうちに急ピッチで採用活動しているかもしれません。

この時期の特徴
- 10月に求人増える
- 冬の賞与の分かれ目
- 退職時期によっては年末調整が間に合わないことがある
- 年末調整が間に合わないと翌年確定申告が必要になる
- 認可保育園・学童の申込時期、在籍要件や基準点について要注意!

結局いつ転職活動するの?

- 9月~10月に転職活動を開始、12月末退職、翌年1月入社
- 9月~10月に転職活動を開始、12月末最終出社、1月有休消化、翌年1月末退職、翌年2月入社
- 1月に転職活動を開始、3月末から4月末退職、4月~5月入社

求人数やキャッシュフロー、各種申し込み等のタイミングを考えるとこのあたりで、12月末退職の場合冬の賞与がある企業にお勤めの方は退職を伝えるタイミングが大事です。在籍要件があって在籍さえしていれば満額もらえると期待してしまいますが、そのあたりのさじ加減は企業によるとしか言えないので期待しすぎ、アテにしすぎないようにした方がよさそうです。

転職時期と保育園や学童の申込のタイミングに注意

小さな子供がいる方が転職をする場合、子供の保育園や学校のタイミングが関係してきます。特にこのタイミングで認可保育園や学童へ申し込みをする場合は注意が必要です。
入園・入学のタイミングが重なるときは後者、とくに入園・入学後の4月以降の退職がベターです。

また、転職のタイミングを間違えると自治体によっては最悪内定取り消しのこともあるので要注意です。
- 会社が変わると就労証明を再提出、(内定)で基準点変更
- 会社の在籍期間で基準点変更
- 勤務条件が変わると新しい勤務条件で申込書の再提出&基準点変更の可能性

ぜひお住まいの自治体の案内を事前にご確認ください。

勤務実績で指数が減算される場合
Q2.入所の申込みをしてから転職しました。どのようにすればよいのでしょうか?
A:すみやかに「勤務(内定)証明書」を保育サービス課入園相談係に提出してください。
保護者の状況が変更されますと指数が増減することがあります。特に、入所申込締切日までに勤務実績が1か月未満の場合は、指数が3減算されます。
※事実と異なる情報で内定した場合は、入所の内定を取り消します。また、入所内定後から入所するまでに転職された場合も指数が減り、入所内定を取り消すことがあります。
出典:板橋区私立保育園園長会:ほいくえんQ&A(2021/06/10閲覧)
育児休業を取得した会社に復帰しないと入園取り消し
問 9 現在、育児休業中です。保育園の内定連絡をもらいましたが、復職する際に気を付けることはありますか?
答 9 『復職』とは、育児休業の承認を受けた会社に職場復帰することを指します。育児休業中または育児休業終了後、入園月前に勤務先を退職(転職含む)した場合や入園月中に育児休業を取得した勤務先に復職をしなかった場合は、入園取消(退園)となります。なお、復職の確認は、育児休業を取得した勤務先が作成する復職証明書で行います。

出典:東京都世田谷区:保育園内定時によくある質問(2021/06/10閲覧)

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/003/003/002/d00161506_d/fil/naitei.pdf

前職と新職の証明書(or前職給与明細)も必要とか
最近転職をしました。直近3か月の勤務実績欄が空欄です。

期間を空けず(3か月以内)に転職した方は、新職勤務証明書と前職退職前直近3か月(最後の月がまだ発行されていない場合はその前月まで3か月)の給与明細コピーをご提出ください。前職勤務証明書と新職勤務証明をご用意いただいてもかまいません。3か月以上の期間を空けて就職された方は、給与明細の添付は必要ありません。

出典:東京都立川市:保育施設利用についてのよくある質問(2021/06/10閲覧)

ということなので、保活中の方はまずは自治体の募集要項を確認しましょう。

レジュメの更新やエージェントの初回面談は本格的に動き出す前に

転職開始の1か月くらいまでには職務経歴書を更新したり転職エージェントに登録・面談しておくと、余裕をもって転職活動をスタートできます。また、初回面談も大手はいまだに訪問型が多いけれど、リモートや電話で面談ができるところも増加中。転職エージェントも業界や企業規模の得意不得意や担当者との相性もあるので、本格的に動き出す前に確認しておくことをおすすめします。


※2021年6月現在の情報に基づき記載・引用をしています。リンク先の内容変更によって情報が更新されていることもありますので、詳細はリンク先や各自治体の情報をご参照ください。

(過去の文章をUPし直しました)

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