見出し画像

合鴨農法と安曇野

前回、家なき旅の続きを書こうと思ったのですが、田舎の仕事について書いてしまいました。

また戻します。

住まいを引き払い、神奈川→山梨→長野と言う道程を辿り、安曇野へ。

相談に乗ってもらった地球宿の望さんの紹介で合鴨農法で田んぼをしている農家さんでお手伝いをすることに。代わりにゴハンと寝床を頂き、その間に次のアクションを考えると言う作戦です。

僕以外にも、関西からの会社を辞めたばかりの青年とタイの女子大生もいました。

お世話になった農家さんはご夫婦と小学2年の可愛らしい元気な女の子がいる3人家族。旦那さんは中学の頃から農業を目指していた自然を愛する農家さん。

ここでの感じたことを話したいと思うのですが、、、まとめるのがちょっと難しい。いや、かなり難しい。

自然農っていいよね!やっぱ自給自足っていいよね!などなど、HAPPYなことを書きたいのですが、色々な考えがたくさんと浮かびました。

知らなかったのですが、合鴨とは人間が鴨とアヒルを掛け合わせて、昔から家畜として育ててきた動物だったのですね。

ご存知でしたか?

だから、生存するには弱すぎて、自然界では生きていくことは出来ない。そして、親は卵を産んでも、温めないらしいのです。人工で孵化をする。

何百年もそういうサイクルで種として、生きてきたので外の世界では生きていけないのです。

ヒナはたくさんピヨピヨして、足元に寄ってきて可愛い。

でも、田んぼに放たれて、仕事をして育ったら、最後は食べられてしまうんだよなぁ〜。

そんなことを考えると、この子たちは一体何の為に生まれて来たのだろうか?

と、そんなことを考えました。

そして、会社で働いていた自分を思い出し、重ね合わせてしまいました。日本のサラリーマンのことも、、

僕ら日本人はお金を追い求めるばかりで、気づけば貨幣経済に飲み込まれ、先祖代々出来ていたことも出来なくなってきている。

そこに気づいて動いている人もたくさんいますが、でも、まだまだ飲まれてしまっている人が大半かと思います。

とは言いつつ、やはりお金はいる。

農業全体に関しても、機械化が進んでいて、燃料がいる。そうすると、やはりお金は掛かる。

他にも田舎に行くと、ガソリン代、冬の灯油、車の維持費などなど、掛かる費用は結構ある。

社畜や、お金の奴隷なんて言葉があったりしますが、自分の出来ることを増やすと同時に収入もしっかり稼げるようにしていこうと思いました。

あと去年、この農家さんで合鴨の解体に参加したのですが、泣き叫ぶ鴨が可愛そうで、僕は絞めることが出来なかった。

動物を食べるのは残酷だ。ただ殺しているだけだ。そんな声も聞いたりしますが、豚や牛、畜産で生計を立てている人たちのことを考えたら、シンプルに良い悪いでは考えられないことだなと。そして、綺麗事だけでは人は生きられないって。

まだまだ感じることがたくさんあるんです。多分、この内容の数倍になってしまいます。きっと終わらない。

この後に行ったとこも含めて感じたのですが、農業、畜産業、建築業など。

知ってる方も多いと思うのですが、こういった産業は慢性的な人手不足。後継者のなる人達もとても少ない。

東京にいると、野菜や食べ物を作ってくれる方に感謝とか思ったりしたものですが、いざ実際に体験してみると、考えさせれることが、実に多いなと。

なんか今回は全然まとまらない。申し訳ないです。

これは議論するとかではなくて、いまもう動かないといけない日本の課題と改めて感じました。

だけど、シンプルに田んぼは気持ち良く、合鴨は可愛いく、農業に関心がある人達はやさしく、安曇野の自然は素晴らしい。心地の良い時間でした。

でも、こちらにお世話になったのも5日間ほど。

拠点を目指し、次の土地へ。

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?